大方の予想通りきょう16日、運転を中断していた「大飯原発」の再稼働を首相が認めました。
福島第一原発事故以降、さまざまな被害と混乱を引き起こしている「原子力発電施設」です。
事故の検証もまだその途中にありながらも、当該電力会社の制御能力の欠如、安全委員会や保安委員会と称する役所のいい加減さ、それを統括する政府が輪をかけての無能だったことがさらけ出されています。
修理・点検中の原発の再稼働を多少延期して、「脱原発」らしき発言を、国民に耳障り良く吹聴していたどこかの首相でした。
彼の頭の中には「増税」の二文字しかなく、「脱原発」の三文字なんて最初から無かったのは明白です。
夏場の電力不足による「経済の停滞」という不確定な要素を「人質」にして、安全のためにさらに必要な諸設備増強をなおざりにして、「大飯原発」の再稼働をあっさりと容認するこの情景は、政・官・業のまさしく『おおいなる やらせ劇』以外の何ものでもありません。
これで各地の原発も次々と再稼働の方向へなし崩しにされるのは間違いないでしょう。
「私が責任を負う」などと大見得を切っても、福島原発事故の責任すら取れない彼らを、まともに受け止めることはもうデキません!!