かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

死刑制度の是非

2012-03-29 21:11:05 | 日記

きょう(29日)死刑囚3名の死刑が執行されたと報道にありました。

法務大臣の会見もあり、たんたんとコメントを述べていました。

この国での死刑執行は1年8ヶ月ぶりで、民主党政権になってから2回目とのことです。

「死刑制度」の是非については、長い間論争が続いていて、国民世論では賛成派がわずかに勝っているようです。

わたし、個人的には「冤罪の撲滅」と「やむを得ない自己防御のケースを除く」を前提として「死刑制度あり」もやむを得ないと思っています。

反対論者の意見や傾向など詳しくは知っていませんが・・・・

 無辜の人の命を、己の都合だけで奪ったとしたら、己の命で償わねばなりません。

 罪に復して悔悛したとしても、人の命を奪ったことは消せません。

 死刑制度が法として存在する以上、死刑を宣告しながら刑を執行しないのはおかしい。

 被害者遺族の感情を思い遣りますし・・・。

 死刑反対者はもっと強く運動して、制度廃止の方向へもって行くべきである。

以上のように思っています。

ですから、歴代の法務大臣の個人的思想から、死刑を執行したり、しなかったりの態度は納得がいきません。

制度があり、法がある以上は執行命令は法相の義務(仕事)のはずです。

死刑制度に反対ならば、法務大臣にならなければよいのです。

言ってみれば法の番人が、初めから法をないがしろにしている・・・というおかしな話をどう解釈したらいいのやら迷うところです。

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「不退転」の使い方

2012-03-26 08:26:15 | 日記

このところ、どこかの首相がやたら「不退転」という言葉をひんぱんに使っています。

どうやら「消費税」の数値を上げることへの己の覚悟を表現しているようです。

たしかにこの国の「過去の垂れ流し」で積もった「国の財政赤字は」はほぼ天文学的数字に達しています。

国運が上昇し、景気回復による税収アップが望めないとすれば、獲り易い「消費税」の数値を上げるのもやむを得ないでしょうが・・・・

当然その前に彼らが実行しなければならない数々の施策があるはずです。

先の選挙で国民に約束した「マニフェスト」とやらの中身の大半(ほとんど)が、いつのまにか胡散霧消してしまいました。

どうにも理解できないことは、国民に約束したことに「不退転」の覚悟を示さず、約束もしなかった「消費税アップ」に政治生命をかけた「不退転」の決意を表すなんどは・・・どうしてもおかしいと思いますし、納得できるものではありません。

ことの順序もわきまえない「国政の責任者」は、早々に「退転」してもらう他はありません。

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失われた「曲突徒薪」の心 

2012-03-25 12:34:34 | 日記・エッセイ・コラム

 

曲突徒薪(きょくとつとしん)

――災害を予防すること。曲突は曲がっている煙突。

徒は移す。徒薪は薪(まき)を煙突のそばから離れたところへ移すこと。火災を未然に防ぐ用心――を言います。Img_9178

この時期、関心はどうしても「原発事故」に向かいます。

この23日「原子力安全委員会」が、再稼働を目指す大飯原発34号機の安全評価(ストレステスト)の1次評価を「問題なし」としたとの報道がありました。

これで直ぐにとは行かないまでも、再稼働に向けて首相等の政治的な安全確認に手続きが進むことになるようです。

福島原発の事故以降、いままでの原発にかかわる「官庁(保安委、安全委など)識者を中心とした組織、政府、電力会社」などがいかに好い加減なものであったかが晒されてきました。Img_9187

にもかかわらず、彼らは福島原発事故の最終検証が道半ばの昨今「電力不足!」という言葉を人質にして「原発政策の推進」を変えようとしません。

大地震などの災害による原発事故の被害をさておいても、通常の原発稼働から発生する「ぼう大な核廃棄物」の処理をどうするのか?世界的に究極的な解決策は見つかっていません。

たぶん、けっきょく「地下深く埋める」以外にないのでしょうが、使用済み核燃料などから

『放射能が消える年月は10万年、それ以上の歳月を要する』

とのことです。

10万年という長い年月の間、はたして地球そのものが存在するかどうかはわかりませんが、仮に存在するとしてもその時代に生きる地球人は、過去の地球人が残した「放射能の汚染」に悩まされ、手こずることに違いありません。Img_9203

いま地球に住む人々の「わずかな欲望」のために、はるかな後世に生存しようとする人々(生物)を困らせることは「いま止めるべき」かと思います。

でなければ「核廃棄物(放射能)の完全処理」の手段をいますぐ示して欲しいものですが・・・せめてこの国での、自然エネルギーへの政策転換は、いまを置いて永遠に訪れないように思います。

曲がった煙突を直し、火のそばから薪を移動させる心を、いまこそ取り戻す必要がありましょう。

Img_9211

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驚きの努力・・・老作家の執念 

2012-03-18 20:27:32 | インポート

とりあえず読もうとする書籍もなく、ぶらりと書店に入って書棚をくまなく眺める・・・そんな時間に至福を覚えます。Img_9167

丹念に眺めるうちに「おっ、これは!!」と手に取りパラパラとページをめくって意にかなう内容の書籍が見つかったときの嬉しさは各別です。図書館を訪れるときにも同じような気持ちになるのです。

先日もそんな思いで入った書店で「見残しの塔――周防国五重塔縁起」という文庫本が目に留まりました。帯に<NHKラジオ深夜便・アエラ「現代の肖像」で話題沸騰!>とあります。

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作者は久木綾子(ひさぎあやこ)

なんと生まれが1919年(大正8年)の現在93歳の老婦人です。

若いころ同人誌に参加していましたが、主婦になって筆を絶ち、71歳のときに発起し文学に戻ったようです。

この作品を書くために「取材14年、執筆4年」を要し、初めて文芸誌に発表されたのが2004年、85歳の高年齢の時です。単行本になったのが2008年ですから、なんと89歳のデビューということになります。

内容は室町時代の中期、周防の国山口に大内氏が「瑠璃光寺五重塔」を建立したそのいきさつを小説にしたものです。

日向の国、椎葉村に住む平家の落ち武者の末裔の若者と、若狭の国に生まれ育った新田義貞の末裔の娘が、偶然の積み重ねで「瑠璃光寺五重塔」の建立にかかわるという、数奇な運命を描いたものです。

ですが、物語の主人公は「五重塔」です。Img_9166

                                                   

――ちなみに、瑠璃光寺五重塔は1442年に建立され、屋外にある五重塔としては10番目に古く、京都の醍醐寺・奈良の法隆寺のものとならび、日本三名塔の一つに数えられている――

作者はこの作品の後、「禊の塔 羽黒山五重塔仄聞」を世に出しています。さらに次作も発表真近かとか・・・・

先に、直木賞作家「葉室 麟」の遅まきの作家デビューのことを書きましたが、なんとそれよりもさらに高齢でデビューする人が多く居られることに驚き、感激するところです。

爪の垢を煎じて飲んでも、どうなるわけでもない凡人の私たち・・・せめてこの老作家の意気込みを念頭に日々を過ごしたいと思う雪解けの日々なのです。

Img_9201

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あれから一年の日に思う

2012-03-11 10:47:01 | 日記

東日本大震災発生からちょうど一年になります。

新聞をはじめ、あらゆる報道が追悼、追憶、決意のオンパレードです。

棲むところを無くし、最愛の肉親を亡くした被災者のみなさんの語りや手記、無言で立たずむ姿を涙なくして視ることができません。

あれから一年、被災地以外の人々の身の回りは普段と変わらず淡々と過ぎています。

ですが、この列島のいたるところで「自然災害」の警鐘が鳴らされています。とりわけ「首都圏直下型大地震」などの予測が出され、不安が増幅されています。

必要以上に恐れる必要は無いにしても、この列島に棲む限り覚悟はしておかねばなりません。

どんなに科学が進歩しても、自然の威力の前に「人間の能力」なぞは、いかに小さいものかを・・・あらためて思い知る必要があります。

開けてはならないパンドラの箱「放射能物質」の手作りをした人類が、いかに愚かしい存在であるかは一目瞭然です。

せめて「脱原発」を願いながら、大震災で亡くなられて人々に合掌し、棲み所を奪われ、流浪の民となっていますひとびとの嘆きに同化するこの一日です。

 

 

 

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