かるさんのgooブログ <北国たより>

身近な話題を画像といっしょに・・・

こっそりと秋が・・・ 

2007-08-22 22:38:00 | インポート
 
全国的に異常な暑さに見舞われたこの夏です。熱中症での被害者も例年より多いと聞いています。
その暑さの中で始まった「夏の甲子園、全国高校野球選手権大会」が今日幕を閉じました。

開会式直後の第一試合を戦った「佐賀北高校」が最後の決勝戦まで勝ち残り、みごと優勝の栄冠を勝ち取りました。それも引き分け再試合のおまけもあり、当然のことながら参加チームの中で最も多い試合数を消化した挙句の優勝です。

佐賀県勢としては13年ぶり二度目の栄冠だそうで、喜びも一入のことでしょう。おめでとうを申し上げます。

深紅の優勝旗は、3年前の北海道から昨年は東京へ、そして今年は九州へと南下し、最北から最南の地へと縦断することになりました。

二年連続の決勝戦進出をねらった北海道勢でしたが、初戦敗退に終わり無念の涙を呑むことになりました。

それもこれも、不祥事続きの北国のあり方に、勝利の女神も愛想をつかし「北の国の驕りに戒めを与えた」のではなかろうかと・・・あらぬ思いに駆られるほど、いま北の国は意気消沈して居るところです。

季節はこっそりと秋模様に変わり、心の中に隙間風などが吹き抜けて行く感じもするこの頃です。


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御三家筆頭の凋落

2007-08-16 21:40:00 | インポート

幕藩体制時の「徳川御三家筆頭」と言えば名古屋城を誇った尾張藩に他なりません。

この2月4日に「御三家の危機・・北の国のお土産事情の昨今」と言う雑記を書きました。

北の国のお土産人気筆頭は「石屋製菓の白い恋人」が長い間ダントツの地位を誇ってきました。

先の雑記で書きましたように、新興勢力がこのお土産御三家を激しく追っています。

お盆の帰省客や旅行客の買い回りで、一年でも最も売り上が多くなるこの時期、御三家筆頭の石屋製菓の不祥事が発覚しました。

不祥事の内容については、これまた連日詳しく報道がなされておりますから、みなさんご承知のところです。

苫小牧の「ミートホープ社」による牛肉偽装事件の波紋が収まらないこの時期、全国的に名を知られ、誰でもが一度は口にいれたことがあるでしょう「白い恋人」の製造に「汚い不正」があったとは・・・言う言葉もありません。

該社のトップは二代目経営者で、この「白い恋人」の増販を柱に企業を大きくしてきたようです。

数年前から地元経済界でも主要な地位に付き、J2のコンサドーレのトップスポンサーであり、経営にも深くかかわってきました。

企業の経営が安定し、成長を始めたとき大きな落とし穴が待っている・・・と言われます。

北の国には他山の石とすべき破滅例が 沢山あります。
「拓殖銀行」「雪印乳業」などなど・・・

彼らの共通したキーワードは「驕り」です。
経営トップの「驕りと慢心」がどれほど社会に損害と迷惑をかけるか、日々を真摯に取り組んで居れば充分判る筈ですが、それがなされて居りません。

打ち続く企業の不祥事に、道民すべてが「うんざりし、憤り」を覚え、これ以上の「御三家の凋落」はぜひとも回避してもらいたいと思わずには居れません。

わずかに救いと言えば、今回の不正事件の発覚が「内部告発」によるものであった・・と言うことだけです。

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「敗軍の兵、将を語らず?」

2007-08-07 21:38:00 | インポート
 
主題の故事、間違った使い方をしているわけでありませんが・・・
ご承知の通り「敗軍の将、兵を語らず」が正しいのです。

前200年頃の中国で優秀な軍略家将軍が、国主に己の策を取り入れてもらえず戦に敗れて捕われの身となりました。

敵将はこの虜囚の将軍の武略を高く評価しており「わが国がこれから勝ち進むにはどうしたら成功するだろうか?」と辞を低くして問いましたが・・・この虜囚の将軍いわく

「(敗軍の将は以って勇を言うべからず、亡国の太夫は存=国を保つ道=を図るべからず)と聞いています。戦いに敗れた私が、どうして大事を図る資格がありましょうか・・・」と。

「史記」の「淮陰侯列伝」にあるそんな話しから「敗軍の将、兵を語らず」という故事が生まれたようです。

中国の歴史書から生まれた「故事」や「四字熟語」が、この国の文化に与えた影響は量り知れず、こんにちもまだそれは脈々と生きて居ります。

ですが、昨今どうもこの国の「ある種の職業の人々」には、それらの事柄が身に具わっていないように見受けられます。

「俺か、お前か!!」と絶叫調で戦いながら、その戦いに敗れてもなお将として君臨してる人物がいます。しかもその人物の主題が「美しい国つくり」ということだそうです。

庶民の感覚で言えば、敗軍の将は黙して退くべき・・・と思うのですが、そうは成っていません。ノーを突きつけた国民へ何の説明も無く「黙して居座って」います。

さらに不可思議なことは、この将の誤った戦略により散って行った「兵」やその「軍友」からもあからさまな批判がありません。

まさに「敗軍の兵、将を語らず」の逆故事は、こんな情況からしか生まれないのだろうと思ったりします。

「政治家と官僚群」が醸し出す不可思議な、底なしの堕落振りに憤りながら、唐時代の詩人「杜甫」の一編の詩を思い起こさずにはおれません。

「春 望」-杜甫

国破山河在  国破れて山河あり
城春草木深  城春にして草木深し
感時花濺涙  時に感じて花にも涙を流し
恨別鳥驚心  別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
・・・・・     ・・・・・・・・

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広島・原爆忌 

2007-08-06 23:54:00 | インポート
 
62年前の昭和20年8月6日、広島に原子爆弾が投下され、幾万の人たちが一瞬のうちに命を落としました。その後の永い年月の間にも、多くの人々がこれが為に命を縮め、悲惨さを引き継いでいます。
広島の三日後に、長崎にも原爆が落とされ、広島と同じような悲惨さを味わいました。

いま世界は混沌の時代を迎え、核兵器は拡散の方向へと歩む様子が顕著です。大国の核爆弾保有個数だけでも、地球を何万回でも滅亡させることが出来るとのことです。
さらに北朝鮮を始め、イラン辺りも核兵器の保有を誇示しつつあります。

国家の威信と一国の安寧を保全するための対抗手段・・・と言うのが彼らの言い分です。
戦争を引き起こすことの愚かさ、それによるいかなる兵器の使用をも認めるものではありませんが、とりわけ「核兵器」の製造と使用を許すことはできません。

昨今のこの国は「隣の某国」に対抗するためとか、一流の国家を標榜するからには・・・とかの妄想から「核保有」を容認するような風潮が一段と強まって来ています。

どんな理由があろうとも、人類で初めて「核爆弾の被害」を被ったこの国は、核兵器を持ってはなりませんし、他国がこれを使用することに加担してはなりません。

核の平和利用と言われる「原子力発電」でさえ、先日の地震被害で「そのもろさと危険さが」が証明されました。
それからしても、人類を塗炭の苦しみに落とす目的の「核爆弾」には、この国の人々総てが忌避の意思を鮮明にしなければなりません。

本日の式典での広島市長の声明は、ややもすれば危うい思考を持ちつつあるこの国の為政者を目の前にして、強い警告を発しています。

いま、そうでも言わなければ、62年前に「無念の意思すら表現出来ず」死んで行った広島、長崎の被害者を心から追悼することにはならないのだろう・・・と思う「原爆忌」の夜です。


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阿久悠さんを悼む

2007-08-03 22:49:00 | インポート
作詞家、阿久悠さんが8月1日癌で亡くなりました。

戦後、天才歌手「美空ひばり」の歌と共に育って来た年代の一人として、歌といえば「歌謡曲・演歌」しかあり得ない・・・と今も頑なに信じています。

方今、全盛を誇っているのは若者に支持されるJポップなどで、歌謡曲・演歌は、近ごろすっかり居所を失いTVでの番組もほとんど無くなってしまいました。

阿久悠さんは、この国の高度経済成長と時を同じくして、60年代から70~90年代に数多くの作詞を残しました。その作品はジャンルを問わず5000曲にも上り、レコード、CDの売り上げ枚数は6000万枚を超えると言われます。作詞の一つ一つに「時代を反映した、時代を紡ぐ心」が宿っています。

この間、新人・ベテラン歌手を問わず、氏が作詞した歌を唄わなかった人を探すのが難しいほどです。
「勝手にしやがれ・沢田研二」「UFO,ペッパー警部・ピンクレデー」「せんせい・森昌子」「あの鐘を鳴らすのはあなた・和田アキ子」「北の宿から・都はるみ」「津軽海峡冬景色・石川さゆり」「舟唄・八代亜紀」
「宇宙戦艦ヤマト・ささきいさお」「{ああ甲子園}君よ八月に熱くなれ・高岡健二」「ピンポンパン体操・杉並児童合唱団」etc.etc.・・・・・

歌謡曲・演歌が下火となったとは言え、誰もが氏の数々の作品のどれか一つくらいはたちどころに唄えるのではないかと思っています。

―――歌謡曲・演歌が下火とは言うものの、現実にはレコード(テープ)・CDがたくさん売れないだけで、中高年層にはいまだ確実な人気があるのです。

昨今スナックや居酒屋を訪れてみてください。唄われているのはほとんど歌謡曲・演歌です。カラオケ教室は未だどこも生徒で満杯です。
おじさん・おばさん達は一人が購入したテープをみんなでダビングして持っているのです。だから新品がたくさん売れないだけなのです―――

当然のことながら文筆活動にも力量を発揮し「瀬戸内少年野球団」(映画化された)などの小説、エッセーも多く残しています。

女性の心の繊細さ、切なさ、自然の厳しさ美しさ、明日への希望と勇気・・・とつぜん夢の世界に入ったりする数々の言葉の巧みさは見事です。

戦後の数多い作詞家の中でも、類を見ない才能を持った「阿久悠さん」の訃報を、いま無念に思います。

明日の晩あたり、居酒屋の片隅で“海峡をさびしく渡った”おんな心を一節唄ってみようか・・・などと思ったりする雨の夜です。

*******************

白い彼岸花(阿久悠作)

白く咲いても彼岸花
赤いとんぼはやって来る
紅に混じって寂しげに
風にふるえる身であれど
咲きましょう、咲きましょう
歓ぶ人がある限り
白には白の夢があり
白には白の心あり



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