神奈川に住んで居られる「WEB友」の日記に、小田原市にある曹洞宗のお寺「天桂山玉宝寺」の『五百羅漢さん』のことが書かれていました。
その日記を読んだことと、先の自分日記「石原裕次郎記念館」閉館のことが重なって想い出しました。
実は小樽の街中にも「五百羅漢」を奉っているお寺があるのです。たった一度、今から10年前にこの「五百羅漢」を拝観しました。
「曹洞宗・月浦山宗圓寺」というお寺に、「北海道指定有形文化財、五百羅漢」が鎮座しています。
お寺の由来は、寛永7年(1630年〕徳川家光の時代に、松前藩主7代公廣が、先代盛廣の追善供養のため福山(現在の松前)に建立されたとのことです。
羅漢像は、文政8年(1825年)に9代章廣が供養のため、南部藩主に依頼し、盛岡から勧請し福山の宗圓寺に安置し、その後明治42年(1909年)に同寺は松前出身の小樽在住者により、仏像ごと現在地に移転され今に至っている・・・とこのお寺の案内に書かれています。
木造りの「羅漢像」ですから、当然本堂内に奉られています。いまは撮影禁止になっているようですが、10年前は禁止事項になっていなかったようで「写撮り」しています。
北の地には「歴史的物件」がほとんどありません。「裕次郎記念館」が閉館となったり、これも一時代を築いた「海猫屋」が閉鎖されるようです。
そんなところから、この小樽の「五百羅漢像」は貴重な歴史的事跡として大切にし、観光拝観寺で大いに喧伝すべきかと思ったりするのです。