16チームによるラグビー・トップリーグの第1節が11月13日より始まりました。
先の「WカップEngland2015 」で、世界の強豪を倒し、3勝を挙げたジャパン「チェリーブロッサム」チームは、一躍この国のスポーツ界で「英雄視」されることになりました。
それによって、いままでラグビー試合など見たことも無く、まして試合場に足を運んだことも無い人々が「にわかラグビーフアン」になって騒いでいます。
五郎丸のルーテインスタイルは子どもたちにも広まり、リーチマイケルには追っかけフアンが付いて回ります。
トップリーグの試合には、開場時間前から観戦者が列をなしているようです。
この「俄かラグビーフアン」の出現は、がんばる選手たちにはなによりの励ましになるのでしょうが・・・・はたしていつまでこの熱気が続くものかどうか?と危ぶむところです。
こんにち、日本のラグビー界が脚光をあびるようになったのは、高校、大学、社会人チームで黙々とプレーに励んだ選手たちや、その指導者たち、陰で支えたたくさんの人たちが居たことを忘れてはなりません。
ことさら挙げたい功労者の一人に、明治大学ラクビー部を1929年からお亡くなりになるまでの67年間もの長いあいだ監督をされた『北島忠治氏』を挙げねばなりません。
若いころ、世田谷の環八脇にあった明治のラグビー部練習グラウンドを覗く機会がありました。
いつも北島監督はパイプ椅子に座ってタバコを咥えながら、選手への指示の言葉はただ一言・・・【前へっ!!】だけでした。
監督在任中に、1300名の部員を育てたと言われる氏の今わの際の言葉は、【前へっつ!!】だったと、今でも語り継がれているようです。
こんにちの日本のラクビー界発展の蔭には、「北島忠治監督」のような人が居たことを承知しながら、観戦したいものだと思うこのごろなのです。