kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スピード刺激と計画

2023-06-12 | 陸上競技

日曜日。この日は変則的に練習を実施。日曜日にスピード刺激、月曜日に競技場でポイント練習となります。それほど量的にはやらない。やるべきことはすべてやっておく。日程変更もその一つです。決まりきったパターンではなく「臨機応変」に対応していくことで必要なことができます。

 

私は少し早めに学校に行って少し歩く。5キロくらいですが。ひたすら歩く。

 

練習自体は軸とバランスをやってからフリーアップ、腰押し、チューブ5歩、10バトン、25並走、バトン合わせです。土曜日を休みにしています。この日の課題は「身体を動かしておくこと」です。話を聞く中で試合前日を休みにするという指導者もいるようです。感覚的には「休んだ次の日は身体が動かない」というのがあります。翌日のポイント練習のために準備をしておく。それがいいのか悪いのかは不明。私的には動いておきたい。あくまで感覚的な話なのですべての選手に合うかどうかは分からないのですが。

 

走り自体はずいぶんスムーズになってきました。バトンもまずまず。これくらい動けば県総体よりも記録は出るんだろうなと。とはいえ、そこまで「記録を出す」ということを求めてはいません。「自分たちのやるべきことをやる」だけかなと。記録を狙いに行って出るというのも必要なのかもしれません。が、これまでの経験上「狙うと無駄に力が入る」というのがあります。冷静に「やるべきことをやる」というのが一番なのかなと。必要以上のことはやらない。淡々と必要なことをやっていくこと。ここだと思います。

 

経験がないときや「初めてインターハイを狙う」というときなどはこちらが前のめりになります。話す内容も「記録を出そう」とか「絶対に勝つ」みたいなものが多くなる。これを「情熱的」ととらえるか、「冷静さがない」ととらえるかだと思います。大半は後者ですし、初めてインターハイを狙っていた時の私も後者です。今はずいぶん落ち着いてきました。私がどれだけ本気になっても選手がその気にならない限りは意味がない。その気になったらあとはこちらが抑えながらやりすぎないようにする。そこも年を取ったからできるのかもしれません。こう見えても結構冷静なんです(笑)。

 

体幹を締めるためにMD腹筋を。これにて終わり。1時間半もかからなかったかなと。試合が近づいてきたから練習をやるというのは違うと思います。やれば疲れが残るだけ。必要な練習が終わればそれで終了。それ以上やらない。土曜日も休みにしていましたが、「勝手に練習をしそう」な選手には直接「補強はやってもいいけど勝手に走らないように」と釘を刺しています。やる気になれば勝手にやる部分が出てきますが、手綱を引いておかないといけない。

 

この時期になると間違いなく「不安」や「緊張」が出てきます。「インターハイに行けるのだろうか」という気持ちが大きくなります。中国大会ではたった6人、たった6チームしかインターハイの切符をつかむことはできません。どれだけいい練習ができても競争相手がいることです。難しいかもしれません。逆にいうと「インターハイ出場が確定」している選手は今の段階では誰もいないのです。ランキング1位の選手でも「可能性は高い」かもしれませんが、「100%行ける」という保証はありません。そうであれば同じように「不安」や「緊張」は持っていると思います。その部分をうちの選手も知っておく必要があります。「自分たちだけではない」という部分です。それで気持ちが楽なるかどうかは分かりませんが、重要なことだと思っています。

 

この日はそのまま舎監でした。時間がかなりあるので「行動計画」を立てることに。試合の日のアップの計画です。前回の県総体のことがあります。「大丈夫だろう」と任せていて「流しだけ」という状況が生まれると本当に取り返しのつかないことになります。「やりすぎでは」と思われるかもしれませんが、細かく計画を手ておきたいなと。本来であれば自分たちでコントロールする話なのですが。とはいえ、全部こちらが準備するというのは違うかなと思っています。まずは選手に時間等を調べさせて計画を立てさせる。それをもとにこちらが必要な要素を加えていくという感じです。出場種目もハードになります。それを早い段階で目で見てわかっておくというのも重要だと思います。2年生の1人は2日目にヨンパの予選、4継の決勝、ヨンパの準決勝、決勝。そこから最後のマイルの予選になります。かなりハードですし、休憩時間の確保が難しくなります。そういうのも自分が知っておくというのは重要。頭でわかっていても実際にタイムスケジュールを目で見ることで初めて分かる部分も出てきます。

 

かなり綿密に立てました。もちろんこの予定通りにすべてが行くとは思いません。間違いなく微調整が必要になってきます。本数を減らしたりというのもあると思います。色々な要素を考えながらやっていく。競技場使用時間なども含めて調整していければと思います。それと同時に試合が終わった選手の行動も重要になってきます。こちらは作成していませんが、他の選手のサポートにつく必要があります。すべての種目で「目標タイム」を出すためには選手だけの力では難しくなります。上述のようにレースのインターバルの関係も出てきます。できるだけ疲労を残さない。でもしっかりと走る。余裕は全くありません。それでも戦っていきます。

 

トータルで6時間はかかったでしょうか。今回の中国大会はこちらも「勝負する」という意識でいます。旅行気分で行く選手はいないと思いますが、「記念大会」みたいな感じで「中国大会に出ること」だけで行くわけではありません。インターハイに遠い選手もいますが、それでもあの舞台で自己ベストを更新していくことはこれまでやってきたことの証明になると思います。まだ調整が必要なところはあります。それでもある程度計画を立てておくことで問題はなくなると思います。

 

ちょっとその気になっています(笑)。戦いたい。

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偶然からエネルギーをもらう

2023-06-12 | 陸上競技

土曜日のことを。この日は朝から商業関係の行事がありました。本校が引き受けになっているので朝から対応。私自身はそれほど大きな仕事があるわけではありませんでしたが、やはり気疲れします。終わったのが15時30分くらいだったでしょうか。そこから帰宅して散歩に行くことに。

 

今更ですが、体重が増えました。以前から「大きくなったのでは?」と言われていました。元々かなり細いほうなのでパッと見たときには気づかないかもしれませんが。現役のころはめちゃくちゃトレーニングをしていたので70㎏くらいありました。それがやらなくなって筋力が劇落ちして60㎏手前くらいまで減る。で、あとは食べるばかりなので体重が増える。

 

特に今の学校に赴任してからは移動時間がかなりかかります。1時間以上かかる。暇なのとお腹が空くのがあって、ついつい帰りに何かを食べながら帰る感じになっていました。からあげくんを食べたり、ポテトチップスを食べたり。それでもそんなに変わらないので気にしていなかったら、健康診断で腹囲がかなり増えていて衝撃。体重もかなり増えていました。

 

冬のハードル練習会でもほとんど実技を見せることなく。うちの選手に任せて見守っていました。それが結局こんなことになる。できるだけ歩いていましたが、「消費カロリー」と「摂取カロリー」を比べたときに圧倒的に「摂取カロリー」が多いのだと思います。これは全くダメ。間食をなくして歩こうと。

 

ということで土曜日は夕方から歩く。目的が特にないので「取り合えず緑地公園まで歩こう」と考えて音楽を聴きながらひたすら歩く。3キロくらいはあるのですがそれほど苦にはなりません。舎監の時は早起きして6㎞は歩いています。まー目的もなく歩くのでそこが一番退屈ですが。

 

緑地公園の前には私が初任の時に勤務したtokushoがあります。13年間勤務しました。初任としてはかなり長いほうだと思います。何もないところから陸上競技部を作っていって県総体、中国大会に進めるようになる。更に県総体で総合優勝をしてインターハイにも進み始める。私の原点のような学校です。今では「顧問がいないから」ということで陸上競技部は「休部」のような形になっています。「やりたい」と望む生徒がいても入部できない状況になっています。本当にさみしいなと。そんな思い入れのある学校。

 

その学校の前を歩いていると前側から2人歩いてきます。一般道路ですから当然の話です。それが少しずつ近づいてくると「ん?」ってなる。更に近づくと「え~~!?」という感じに。なんと私が転勤するときに担任をしていたクラスの生徒でした。一人は陸上競技部の生徒でインターハイにも出場しています。恐ろしい偶然。

 

話を聞いてみると、一人は今横浜で生活しているが所用があって山口に戻ってきた。散歩が好きなので同級生を誘って緑地公園を歩いていた。もう少し歩こうかということで緑地公園を出てきたら私に出会ったということでした(笑)。これはお互いに驚きです。2年生の時に担任をしていて3年生も担任をという感じでしたが、hoshoへの転勤となりました。離任式の時にもかなり盛大に送り出してくれましたし、卒業するときにも私宛に「メモリアルブック」のようなものを手作りで作ってくれていました。本当に大好きな子たちでした。

 

そんな生徒たちにこのタイミングで会う。それもtokushoの前で。しばらく話をしました。近況報告です。もう26歳になると。あれから9年経過していますから当然の話です。どんな生活をしてきたのか話を聞くことができました。こういう時間って「教員」として働いていて「唯一」と言っていいくらいの貴重な時間です。別に私が生徒に好かれているとは思いません。元々好かれるために何かをしようという気もないですし。それでもこうやって話ができる。嬉しいなと思いますね。





 

あっという間に時間が過ぎています。当時の私が今の私を見たらどう思うか。価値観の部分でどう変わっているか。根本的は部分が変わっていないと思いますが、それはあくまで主観でしかない。原点だというのは間違いない。この子たちの前に担任をした子は今でも時々ですが連絡を取ったりします。めちゃくちゃ怒ったりしていましたが(笑)。

 

本当に幸せな時間でした。そこからまた歩いて帰ることになるのですが、元気になっていたので全く苦にならない。トータルで8㎞歩くことができました。キロ10分くらいなのでそれほど速いペースではないですが。こうやって「自分から行動をする」ことで何かを生み出すのだと感じました。それが「出会い」なのかもしれません。

 

何も感動しないblogですがこうやって「偶然」から自分自身がエネルギーをもらえました。それくらいの「プラス」のことは書いてもいいでしょう(笑)。誰かの心に響く内容はない。それが日常だと思っています。その日常には「奇跡的な出会い」が存在する。それを感じられただけで充分だと思っています。

 

満たされました。前向きにやっていけたらと思います。

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