kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県総体3日目2

2023-06-01 | 陸上競技

県総体のことを。

 

日程的にかなりタイトでした。本来であれば100mH の直前にマイルの準決勝があります。マイルの準決勝を考えたときに100mH の選手をどうするか。ここも考えなければいけません。人数が多ければ大丈夫でしょうがそれほど余裕はありません。「組織として戦う」というのを徹底していかないといけないと思います。200mに関しては「ショートハードルの準決勝」がなくなった影響が大きい。男子の最終組の選手が走り終わってスタート地点に戻ってきた時点で招集開始10分前でした。タイムテーブルの作成の時に私もいたはずなのですが気が付きませんでした。負荷が高い。

 

200mが終わってからマイルの決勝まではやはり短い。これはいつものことなのかなと。高校生がインターハイ路線を戦う上では「タフ」でなければいけない。1本だけ強い選手では上のラウンドには進めません。予選で力を使っても準決勝で走れるだけの「力」が必要です。圧倒的な力があれば問題ないかもしれません。しかし、一部の選手を除いてそれほどの力はない。走であればやはり「質」も「量」もこなせて行ける必要があるかなと思っています。

 

マイルの決勝。予選と同じメンバーで行きました。基本、元気なのは3年生の400m選手だけ。とはいってもこの日200mを2本走っています。1走は3年生のハードル選手。前日に400mH 2本、マイル1本、当日に100mH2本を走っています。2走は3年400m選手、初日に400m3本、2日目がマイル1本、3日目が200m2本。タフですからこれは大丈夫かなと。3走は2年生で400m3本、400mH2本、マイル1本でここまでに400m6本走っています。この子は春先に練習ができていないので負荷的にもきつかったかなと思います。良い練習になります。アンカーは2年生で4継3本、400mH2本、マイル1本、200m3本走っています。これがどういう意味なのか。ある程度の負荷をかけながら勝負していく必要があります。「フレッシュな状態でマイルの決勝を走る」というのは絶対にありえないからです。

 

そういう視点の中で「どう走るか」を考えていく。すべての個人種目を捨ててでも「リレーで勝負」というのは面白くありません。私自身は「個人種目で戦える」というのは大きな要素になります。言い方は悪いですが「弱い選手が集まる」だけでは戦えません。中国大会などを目指すのであれば「ある程度の選手」が4人いてくれれば十分可能性があると思います。個人で中国大会に行けない選手ばかりでもそれが4人集まれば十分に可能性が出てくる。「中国大会出場」はです。が、中国大会で勝ち上がることは難しい。「インターハイ」を考えると個人で「中国準決勝レベル」の選手が4人揃ったら可能性が出てくるのかなと思っています。その中に1人インターハイ出場するレベルの選手がいると確率が増す。それは指導する側として理解しておく必要がある。

 

疲れているから走れない。逆に「疲労感があっても走れる」というのは必要だと思います。圧倒的な力がない限りフレッシュな状態で決勝を迎えるということはないからです。マイルの決勝になると更に。今回は「マイルに賭ける」部分もあります。最終日の種目の出場に関しては検討します。それぞれが納得して走るかどうかを考える。走れる者から4人という前提は覆すことなくできればと思っています。

 

最終種目のマイル。予選と全く同じで。1走が他チームの妨害に会い大変な感じはありました。最後の直線で外側のチームがいきなり内側に入ってくる。それにより次のチームも次のチームも内側に・・・。内側から抜いていたところだったので驚いたようです。それでも何とか冷静にバトンを繋ぐ。その時点で独走状態になってしまったのでまたタイムが狙えないのではないかという感じでした。2走がバトンを渡したのが1分59秒くらい。3走も一人旅で2分58秒くらいで渡す。アンカーのフィニッシュが3分57秒。昨年の秋のタイムが4分8秒くらいなので10秒はタイムが短縮できています。とはいえ、このタイムでは話にならないのは確か。合格点とまではいきません。

 

結局このタイムで中国地区では6番目になります。きちんと走れれば3分53秒くらいは出せるのかなと。最低でも3分55秒は必要です。マイルでインターハイに進むことはこれから先の道を切り開くことです。ここができないと来年インターハイの決勝を目指すという話にはならないからです。3年生には以前から下級生をインターハイに連れて行ってもらいたいと話しています。今年の段階で決勝を目指すのは夢物語です。絶対に無理。しかし、もう1年あれば「可能性」はある。そう思っています。だからこそ今年は一人でも多くインターハイを経験する必要があります。

 

限られた時間の中でどのように戦うか。準備も含めてです。中国大会までの時間の使い方。ここが重要になります。ひたすら強化すればいいという話ではない。疲労を抜きながら次の準備をする。バランスだと思います。これまで培ってきた部分を活かせるかどうかは重要です。そしてそこに対して私自身の「モチベーション」がどれだけ高められるか。しっかりと考えていきたい。自分自身が何をするかです。多くのことを捨て去って「戦うため」にやれるかどうか。こちらに覚悟がなければ選手が覚悟を持つことは不可能です。

 

自問自答。これは続きます。何とかしたいという気持ちはあります。

 

また書きます。

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県総体3日目1

2023-06-01 | 陸上競技

県総体のことを。

 

この日は100mH。ここは3人で中国大会にというのが最大目標。ワンツーはマスト。私自身がハードル指導をしているからというのも多少は影響しているかもしれませんが、この種目に関しては「結果」が必要になります。どこでやっても「ハードルが強くなる」というのではない。そこは重要な部分かなと。

 

予選はそれなりに。1組目で2年生が14秒94のPB。初めて15秒を切りました。ここがスタートラインになるので必要なことかなと。2組目に3年生。ショートハードルの練習は2回しかしていません。私自身はヨンパメインでいいと思っています。とはいえ、こだわりがある種目でしょうから出場。15秒36のPBで決勝へ。3組目には2年生が出場。本当はヨンパでチャレンジしたかったのですが今の現状を考えると3つの枠には入れない。ショートハードルで中国を目指すことに。3歩で走り切れないので途中からの切り替えをしていましたが、最初から4歩にすることに。100mが14秒近くかかるかもしれません。その中でどうやって中国大会に進むかを考えた時の「手段」です。16秒91の大幅なPB。これまでが17秒54だったのでかなりの更新です。なんとか3人が決勝へ。

 

決勝に3人。持ち記録から考えるとワンツーは間違いない。15秒台が2人だけでしたから。あとは3人目が6番に入れるかどうか。レース自体は2年生と3年生が良い出だしをしました。徐々に差がついていき2年生がトップでフィニッシュ。14秒54の大幅なPBでした。これで中国大会での入賞も見えてきた感じがあります。まだ不安定ですが。3年生も15秒11のPBで2位。こちらはかなり不満そうでしたが。できれば14秒台に入りたかった。とはいえ、そのための練習が十分ではありません。どこかで割り切らないといけない部分があるかなと。3人目が何とか6位に入りました。が、6位だった選手が最後の方でひっかけてしまった部分もあります。それでも6位は6位。全員で中国大会に進みました。

 

ハードルに関しては昨年度の秋以降の大会はうちの3年生の独壇場でした。100mHが15秒4、400mHが67秒(PBは65秒99)で誰もついてこれない状況がありました。しかし、このレベルでは「上の大会で戦えない」と考えていました。それなりに走れば勝ってしまう。競争が全く生まれません。3年生にとってプラスにならない。そこで自分の学校から何人かがハードルに移行。さらに冬の間に「ハードル練習会」を実施して県全体のレベルを引き上げる。これは必須だったと思います。少しはレベルが上がってくれたのではないか。そう思っています。レベルが上がらなければ3年生がインターハイに行くための記録に届かない。そう考えていました。ここも本人や保護者からすれば面白くないと感じるかもしれません。何度も話はしています。どうやって戦うか。ここだけです。

 

200mは3人出場。ヨンパに出た選手は膝裏が痛いというのもあってあまり無理させられないなと思っていました。本来であれば「勝負」を考えてしっかりとアップをさせます。中国大会イメージですから。しかし、今回は「無理させない」ということで1次アップなしで予選をアップに使わせてもらうことに。これも「失礼だ」といわれるかもしれません。27秒前半で決勝に残れるであろうレベルでした。記録を狙うわけではありませんから「無理しない」という選択肢も必要だと思います。

もう一人の2年生は前日の100mで12秒44で走っています。きちんと走れば25秒5くらいで走れるのではないかと考えていました。中国はマイルがあるので出場しないかもしれません。予選は無難に通過させたい。ある程度出しておけばよいという話をしていました。27秒中盤くらいでと。アップの量も少なめに抑える。27秒30でした。が、レースが終わった後に「予選から全力で行ったほうがよかったのでは?」と過剰に不安がっていました。ほかの選手が26秒台で走る中自分が27秒台だったのが「不安」「焦り」を生んだのだと思います。このあたりからすでに風向きが悪くなっていた気はします。

もう一人は3年生。スピードはありません。400mメインですが本当にスピードがない。スピード練習の一環として出場するイメージです。MAXで走って27秒73でした。このスピードで400mで1分00秒03ですからある意味恐ろしい持久力だと思います。準決勝で追い風参考ながら27秒44。上出来です。これが26秒台に入ってくれると本当に余裕をもって60秒切りができるのですが。

 

準決勝。2年生2人は同じ組。100m選手の方が前半から積極的に走れました。ヨンパ選手は後半伸びてくるので結局着差は付きました。追い風2.5の条件の中で25秒84と26秒08。まずまずかなと。決勝でギアを上げれば勝負できるかなと感じていました。

 

が、今度は100m選手が感情的になっている。うーん。それほど悪くないのに。「走れません」という感じでした。同級生と走って先に行かれたのもあるかもしれません。私的にはここで「結果」が見えていました。こんなことで感情的になって自分がコントロールできないのであれば決勝できちんと走るのは不可能。それでも呼び止めて話をしましたが。県レベルでこんな感じになるのであれば「上の大会」では勝負できません。

 

結局決勝ではヨンパ選手が25秒63で2位。ここは前半もっと乗りたかった。走すれば勝てるチャンスはあったと思います。200mのレースに出てないというのもあったと思いますが。ここはもっと行ってほしかった。100m選手は決勝では最初から全く乗らず。本当に「レースにならない」という状況でした。26秒64で5位。100mが12秒44で200mが26秒4ですからどれだけのことかという話です。少し話をしました。この状況であれば「私が指導する」必要性はないというのも伝えています。

 

言い方は悪いかもしれません。しかし、「勝つチャンス」「記録が出せるチャンス」があるのにそれを自ら放棄するような状況ではだれが指導しても同じだと思います。別に私の指導が云々という気はありません。「力がある」状況で「力が出せない」というのは面白くありません。さらに「自爆」して気持ちのコントロールができなくなるようであればこれから先結果を残すことはできないと思います。これは「競技力」云々で行っているわけではありません。13秒8の選手であっても「PBを出す」という気持ちをもってやり続けるなら「指導していて面白い」と感じます。逆に「12秒5」で走っても「負けたくない」「このままでは負ける」と考えてレースに出るような選手であれば次も同じようなことをしてしまう可能性があります。そうなると全く面白くない。そこにエネルギーを使うというのは自分の中で「価値」は感じません。

 

結局、今回の県総体の中で複数人そのような状況があって「レース前」に負けが確定しているような状況が見られました。これが県総体で発見されたから良かったのかどうかも疑問です。本人たちには思うことを伝えています。「勝つため」にやるのかどうかは私にとっては大きな話です。中途半端にやるのは面白くないですから。こういう考え方を示すというのは自分にとってはリスクしかありません。だからといって自分のやり方を大きく捻じ曲げてまでやる必要はないと思っています。「心から勝ちたい」と思えるかどうか。気持ちのコントロールができないようであれば何をやっても意味がないと思っています。「意味がない」というのは「結果を出したい」と口で言っていてもそれに行動や考え方が伴わない場合を指しています。

 

思うことをそれなりに書いています。飾る必要もないかなと。

 

また書きます。たぶん。

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県総体2日目2

2023-06-01 | 陸上競技
県総体のことを。

この日は100mが。これは何とか3人が中国大会に進めればと思っていました。というか、他県の現状を考えるとそれくらいのレベルでなければ「リレーでインターハイ」というのは不可能です。そこはずっと視野に入れておきたい。他校のように「スーパーエース」になる選手がいません。そうであれば「平均値」を上げていくしかない。その中で「エース」になる選手が出てくればいいなという感じでした。

リレーが終わって「表彰式」があるということで待っていましたが、1チーム選手が来ないので延期に。100mのための準備が全くできない状況でした。それほど必要はないという感じもありますが、何もできずに待っておくというのは勿体ない。通常であればマイルの予選が終わってからという感じだったのでこちらも油断していました。そのままレースへ。

3人が出場。1人はうちで「唯一」といって良い感じで「スプリント」をやっています。昨年度は12秒91がベスト。春先に少し走れ始めて12秒77くらいまで来ていました。身体ができていないのでそこを最優先でこの2か月対応。まだまだ足りませんが。予選で12秒60のベスト。準決勝は12秒54。これもPB。その勢いのまま決勝では12秒44で3位に入りました。良く走りました。12秒5を切るくらいまではいくという話をしていました。武器になる部分を磨けばそれほど難しくないかなと思っていたからです。身体ができていないのでそれをどうするか。ここだけでした。秋が楽しみになる感じがあります。

もう一人の2年生。なかなかこういう場面で力が出せないのが課題でした。支部大会の時も予選ではチームトップの記録を出しているのに決勝では走れない。そんな感じがありました。この日の予選は12秒98。いまいち。準決勝の前にはランキング1位2位に挟まれて悲壮な顔をしていました。こういう部分。これで勝負あったという感じです。残念ながら「弱さ」が表面に出ているので勝負できないなと感じていました。それでも背中を押しながら「何とかする」ということだけは続ける。準決勝は途中までは良い感じで走れていまたが剤後減速して12秒93。かなり感情的になっていました。結局、この部分のコントロールができるかどうかだと思っています。プラスの2番目で決勝に残れましたが12秒87で8着。力が出し切れませんでした。勿体ない。本当にもったいない。

1年生も出場。4継のことがあるので最悪は「棄権」というのも考えていました。本人が「走る」というので出場。止めてもよかったかなというのはありました。無理をして4継に影響を及ぼすことは避けるべきかなと思っていたので。予選で12秒67、あれ?結構走るなという感じ。確かに4継の走りは抜群でした。しかし、ほとんど練習では走らせていません。ずっと足の痛みがあるのでバトンまでやってから後は補強。1年生ですから。それで十分かなと。走練習をしていないのもあるので体力的な心配がありましたが準決勝もなんとか12秒70で3着に入り決勝へ。十分です。怪我をしないことだけを考えていました。決勝はどうするのか悩みましたが出走。なんと12秒56で4位(笑)。中学時代のベストが12秒52だというのでほぼそれくらいで走れています。無理させず中国大会を迎えさせたいと思っています。

本当に4継で勝負をしようと思えば最低でも「12秒5」平均のタイムが必要です。上位2人の記録が平均で12秒5になります。アンカーを走っている2年生が12秒8かかっていますが本来の走りはこの二人と遜色ありません。足りないのは「自信」だけ。400mHの選手はそれなりに走るでしょう(12秒3くらい?)なので当初から書いているように「47秒5」を出すための準備はできていると思います。アップのことなどもあるので信頼はできませんが確実に「走れるようになっている」のだけは確かです。

マイルの予選。これは「400mHの決勝」として位置づけていました。本来であればこの日は3本走ります。その中でどう戦うかというのが重要。当初は「予選通過することだけ」を考えてメンバーを組もうと思っていました。が、ヨンパの準決勝がなくなったこともありヨンパの3人と400mの選手を投入。「全力で行きます」「最低でも4分を切る」と自分達で言っていました。が、結果は4分6秒30(笑)。いや、本気で走ってこれなら話になりません。400で59秒で走った3走がラップで62秒台、400mHで63秒で走った4走がラップで62秒台。トータルで見ても遅すぎます。どこかに「気持ちの余裕」があったのかもしれません。これでは中国大会を抜けるのは無理。今は笑い話で済みますが中国ではそれはできない。ある程度の状況で臨む必要があります。

この日、全ての競技が終わったわけではありません。が、何人かが感情的になって涙を流していました。冷たいかもしれませんがこの状況であれば「戦えない」と思っています。自分の競技がすべて終わってから感傷的になることはあるかもしれません。しかし、次のレースがある、次の試技がある、翌日に競技がある。この状態で「勝負する」ことができるのか。甘いと思います。悲劇のヒロインではありません。泣いていて勝てるのであればそれでもいいと思います。気持ちを奮い立たせて勝負の舞台立つのに「上手くいかなかった」ということで泣いている選手が勝てるのか。

冷たいと思われても構いません。が、勝負するかどうかで考えたときに何をするのかという話です。気持ちの切り替えもできずに次の競技に迎えるのか。結果は目に見えてます。ここに明らかな「弱さ」があります。この状況で「指導する」必要があるのか。もちろん、事前に心構えについてはしつこく話しておかないといけないと思います。それだけ話をしても「変わらない」のであれば、結果は見えています。それならどうするか。本当に考える必要があります。

また書きます。
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