kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

目の前のことを

2023-06-06 | 陸上競技
もう何年前になるでしょうか。この時期になると初めてインターハイに出場させてもらった時のことを思い出します。鳥取中国大会、大雨の中での400mでした。指導を始めて6年目だと思います。0からのスタートだったtokushoの陸上競技部でインターハイに進めたというのは本当に大きかった。

同時にインターハイに行けなかったヨンパとマイルに関しては悔やんでも悔やみきれない部分があります。とにかく私自身が「気持ちが出過ぎている」部分があったと思います。狙えるというのがあったのでこちらが前のめりになったいたと思います。kd先生に何度も諭されていました。どこかで無理をさせながらやっていたのだと思います。県選手権の前に準エースが軽い肉離れ、さらに足首を痛める。それでもインターハイが狙える位置にいました。

県総体のマイルは大会記録で勝ちましたが、準エースの故障は大きかった。ヨンパも勝っていましたし、県総体で総合優勝を果たしていましたがここでも無理をさせていたのかもしれません。そこからも無理をしながらやっていく。2年生が休みの日に広島に遊びに行って歩きまくって足が痛くなるという考えられないこともありました。

興味がある人は2010年の記事を見てください。これまで指導してきてもう二度とこんな気持ちで競技と向き合う選手たちとは出会えないと思っていた部分はあります。中国大会の決勝で初めて4分を切って7位。立ち上がれませんでした。これは全て私の責任だったと思います。最近は会うことも無くなっていますが今でもあの子達には申し訳ないと思っています。私がもっとしっかりしていればインターハイに行くことができた。沖縄インターハイを目指してやっていた部分。実現できませんでした。

今年。真反対の北海道でインターハイが行われます。そこに向けて何をするか。以前と比べてかなり自分自身が緩くなっているというのもあります。時々追い込む練習をすることはありますが、当時と比べると3分の1以下だと思います。それでも練習の増減やトレーニングバランスを考えることで当時よりも結果に繋がりやすくなっている気がします。私自身がギラギラしていないというのもあると思います。

やる時はやるけどやらない時はやらない。やろうとする選手を抑える。まーやらなくても大丈夫だよって感じです。春先1人足首を痛めて練習が積めなくなりましたが、それ以外は驚くほど順調に練習を積むことができました。理由はよくわかりません(笑)。まー無理する必要はないというスタンスでやっているからかもしれません。

何が違うのか。こちらが焦らないというのも大きく影響していると思います。きちんと練習ができて休むことができて。その辺りがきちんとできれば勝手に走れるようになるのかなと。指導する側が「何が何でもインターハイ」という無駄な気負いがあったら選手に伝染するのでしょうし。だからのんびり構えたいなと。緊張している選手たちに話しかけながら無駄にピリピリした雰囲気を作らないようにしたい。ランキング的にはギリギリな選手たちです。無駄に気負って「インターハイ行くためにやる」みたいになったら力が発揮できないのではないかなと思っています。

その分、練習計画に関しては細かく考えるようになっています。こういう性格ですから「雑」だと思われるかもしれませんが。状況を見ながら細かくやっています。計画を立てていても状況で本数を減らすことが多い。これ以上やらない方がいいなと判断して。この辺りのことを考えるのは本当に楽しいなと思いますね。計画を立てる時が一番楽しいのかもしれません。

そんな感じでここ数日間を過ごしています。振り返りと練習計画を立てる。ある程度決まってはいますが、やはり目の前の選手を見ながら変えていくことも増えていきます。10年前にはこんな余裕はなかったと思いますね。日々が勝負という感じでした。私自身が歳をとったというのあると思います。まー私だけが無駄に熱くなっても選手がやることですから。本人たちが強く望んで取り組んでいけば結果はついてくるのかなと。

あの当時の私自身に言ってやりたい。「無駄なエネルギーを使う必要はない」と(笑)。今が本当にうまくいっているのかは分かりません。それなりに力のある選手たちだからかもしれません。結果を残すために何をするか。選手がそれなりの結果でいいと思っているならそれなりなのでしょう。もっと上を目指すというのであればそれに見合うだけのことをやればいい。それだけです。

思っていた以上に冷静です。そして肩の力が抜けている。まー元々適当な人間ですから「何が何でもやる」という雰囲気を出すことで周りも変な空気感になるのでしょう。楽に行きましょう。気合いは必要なのかもしれませんが、それが前面に出過ぎるといいことは何もない。やってきたことをやるだけ。それ以上でもなく、それ以下でもなく。それなのにいきなりやる気を出しても意味がないのです。

ぼちぼち。もっと気合い入れてやれと保護者に怒られるのかもしれないですね。気合が入って何か変わるとも思いません。どちらかというと余裕がある方が良い力の発揮の仕方になると思います。ぼちぼち。これくらいの感覚の方が良さそうです。

まーまた書きます。ぼちぼち(笑)
コメント
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