kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

中国大会2023〜4継〜

2023-06-19 | 陸上競技
中国大会のことを。

今回の最初の山場は4継でした。ここで本気でインターハイを狙いたい。47秒5を出せればインターハイに届くという話をずっとしていました。私が以前インターハイに4継で出場した時は48秒2で5位、48秒1で4位でした。当時とは状況が異なりますが。tokushoの時は春先から49秒2、hoshoの時は48秒1で走っていました。これくらい春から走れれば間違いなく届くなという印象を持っていました。

この4月にレースに出た時、50秒0でした。ここは衝撃的な話です。全く走れていない。バトンが詰まっていたのはあるのですがそれでも50秒かかるというのは想像できない話でした。そこから47秒5を目指すというのは想像できない。それでもインターハイを狙うならやらないといけない。バトンに関しては徹底していました。が、中国合宿後に見てみると詰まる感じが強くなっていました。スピードに乗らずにバトンを渡す感じ。これでは絶対に戦えません。

このタイミングで1年生が入ってくる。2人しかいませんが1人は中学校の時に12秒52で走っている。この子を1走に投入することに。上級生でも対応できると思っていましたがロングスプリントとの兼ね合いもあるので別でやることにしました。とはいえ、1年生はこれまでほとんど練習をしていませんから大きな戦力になるかどうは未知数。ほとんど走らせていませんが足が痛くなるので無理はさせられない。支部大会でやっと49秒に入ったというレベルのリレーでした。かなり厳しい。

その状態で中国で47秒5を目指す。走力的には可能なレベルまで来ていました。客観的に見て充分達成できるかなと。県総体でやっと48秒2まで来た。これが春先に出ていないと行けないタイムだったのですが。とにかく間に合うかどうか。前の記事にも書きましたが4月末の織田記念で全く勝負にならなかったので調整を度外視して強化をすることに。間に合わない部分を無理矢理でも間に合わせるために突貫工事のような状態で。

中国大会前はかなり上がってきていると感じていました。バトンも安定。他の学校よりは間違いなく質の高いバトンができていました。それでも中国地区のレベルが間違いなく上がっています。うちには「スーパーエース」はいません。他校には12秒0で走るエースが何人もいます。そこの差を埋めるためにはなんとか誤魔化さないといけない。「力勝負」では勝てないのでバトンで誤魔化しながらという感じだったと思います。

中国大会の予選、動きは悪くない。が、アンカーが若干の力みが見られました。元々力むと上に抜ける走りになる。3走まではある程度来ましたがアンカーの力の発揮ができずに48秒32。ここの部分をどうするか。話をしながらどう修正するか。流れ的にはかなり厳しかったと思います。予選から47秒台に入っておいてそこから記録を上げていければ可能性があるかなと思っていたので。48秒32から0.8秒上げるというのは流石の高校生でも厳しい。この日の全てを準決勝のアップに注ぎました。

アップの段階ではかなり行けそうな雰囲気になっていました。アンカーも本来の力に近付いている。このプレッシャーの中で勝負を分けるアンカーを走るというのは大変なことだと思います。昨年は50秒でしか走っていないチームで中国大会でいきなり上を目指す。ここは難しいのかもしれません。現実味が湧かないのかもしれない。事前のランキングでは7位くらいだったと思います。が、まだ力的には10番目くらいだと認識していました。その中で選手達を鼓舞しながら「47秒5」を目指す。それができなければ勝負はできませんから。

1日目の最後の準決勝。一番アウトレーンでした。カーブが緩い方が走りやすいと思っています。前半から積極的なレースができました。バトンは全体的に少し詰まり気味。が、ロスは最小限。アンカーに渡った時には3着くらいだったか。そこから粘ってはくれましたが結果的には47秒91。大幅チームベストですが着順では入れず組の5着。プラスの2番目です。あとは神頼みするしかない状況。2組目も接戦。4着が47秒89。この時点でインターハイへの道が閉ざされました。

たった0.02秒ですが大きな差です。取り返しのつかない0.02秒。バトンが詰まり気味でなかったというのはいつも通り「たられば」です。無意味。結局「力不足」でしかありませんでした。なんとか47秒台が出せましたがエースがいない中で戦ってきた結果だと思います。最低でも12秒0で走れる選手が1人。できれば平均値をそこに上げられないと。

結局、インターハイに進んだチームは47秒56でした。予想通り。うちが弱かったのが原因です。ひいては私がきちんとした指導ができなかったのが原因。力を上げ切ることができなかった。指導者として失格レベルだと思います。2秒以上伸びたという評価は意味がないと思います。「結果を残す」と選手に話してきたのに結果このレベルまでしか伸びなかった全ては私の責任だと思っています。取り返しのつかない話。

わがままを言って指導させてもらっていたのにこの結果。選手が涙を流していました。その姿を見て「何をしてきたのか」という思いが強くありました。4継で本気で狙ってインターハイに行けなかったのはhoshoで8位になった時のみ。あの時は3走が走っている時に足を痛めました。これも言い訳でしかない。今回は元々優れた走力があった選手達ばかりです。力を引き出せなかった。間に合わなかったというのは自己弁護でしかない。引責辞任も考えるべきだと真剣に考えています。それくらいの取り返しのつかないことをした。インターハイを狙ってやっているのにインターハイに届かなかったというのは謝罪しても許される話ではありません。

行けたら良いなではなくて「インターハイに行く」という部分で狙っていました。本当はインターハイで戦うことを目指してやらないといけない。が、インターハイに行くことが目標になってしまっている。このレベルで偉そうにblogにあれこれ書いているというのは厚顔無恥だと思いますね。

それでもここで終わりではない。翌日からまたレースがある。気持ちを奮い立たせて取り組まないといけないと思っていました。選手には「全てを私の責任」という話だ消しました。選手はよく走ったと思います。チームベストです。2年生3人、1年生1人のチーム。次があると言われるかもしれません。が、大切なのは「今」です。来年のインターハイのためには行っておかなければいけなかった。

上手くまとまりません。悔しさというよりは力不足を感じています。勝つために何をするか。本当に考えないといけない部分だと思います。記録しておきます。責任は全て私だと思っています。選手はよく走ってくれました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国大会2023~思うこと~

2023-06-19 | 陸上競技

中国大会が終わりました。やり切れたかというと微妙な部分があります。特別な感情をできるだけ入れずに淡々と記録しておきたいと思っています。多くの人が見られるかもしれません。どのように受け取られるか。分からない部分がありますが、できるだけ客観的にできるだけその時の状況を踏まえて。

 

まず初めに。私自身はこの4月から女子を中心に指導をさせてもらっています。男女別という形になっています。これが本当に正しいのかどうかは分かりません。私は短距離系の指導しかできないと思っています。フィールド系に関してはkbt先生に頼りながらやっています。ここに関して不満に思う選手、保護者もいらっしゃると思います。それなら男女別にやっているとは言えないのではないか。確かに。基本的な「身体作り」に関しては共通する部分なので一緒にできると思います。細かい技術的なことはできません。そうなると関わる時間も差が出ます。ここに関しては申し訳なく思っています。今回の中国大会でもスプリント系の種目に付くことは最優先させてもらいました。それによりどのような結果につながるのか。考えさせられます。

 

昨年、トラックからは誰一人インターハイに進めませんでした。予選通過が400mHとマイルのみ。準決勝では戦えないまま終わる。1年生が1人200mで決勝に残りましたが戦えませんでした。この状況を見て私は必要ないなと思う部分が強くありました。これからの指導に関して自分の生き方に関して。どうするかを必死に考えていました。秋の中国新人も同様だったと思います。4継は予選落ち、マイルは4分8秒くらいで決勝に残りましたが8位。200mも8位。400mHで67秒で5位。正直「戦える」という状況ではなかったと思います。

 

別に私の指導がどうこうではない。それだけは確かです。kbt先生の指導はトップレベルだと思っています。私が出る必要はない。これまでの指導実績を見てもkbt先生ひとりで充分だなというのもあります。更に私は「全体の指導」に興味が強くなっていて、ハードル練習会のような「全体のレベルの引き上げ」をしたいなと思うのがありました。部活動の指導を辞めて「クラブチーム」で活動したい。その気持ちが強くありました。周りから引き止められながら・・・。

 

目の前の選手に結果を出させる。ここは難しいことなのかもしれません。kbt先生にわがままを言って「週に何回か女子だけ別練習にできないか」と申し出ました。かなり失礼なことを言っているのは分かっています。それでも「何かの形を残す」という意味では「トラック種目でインターハイにいけない」というのはよくないなと。週2回だけ指導をさせてもらいました。このあたりのことは何度かblogに書いています。kbt先生の配慮によりそれを認めてもらいました。繰り返しになりますがかなり「失礼」な申し出であったというのは自認しています。

 

3月になるくらいから「これでは間違いなく間に合わない」と感じていました。走練習なども「やっておきたい」と思う部分があってそれが十分できていない。ほとんどの学校では男女が一緒にやっています。それが「当たり前」だからです。しかし、より細かく状況に応じた指導をするためには「男女別」というのも必要なのではないかと。もちろん、男子のハードルに関しては別に指導しますし、気になることがあれば男子にも声掛けをします。それでも「細かい指導」という部分では分けたほうがいいのではないかと。

 

更に上述のように「スプリント系」しか細かい指導ができない私が「男女別」にすることは弊害も出てきます。フィールド系の指導が手薄になるためです。ここもどうするのか。専門練習に関しては各自が考えてもらうようにして事前に提案させる。それに対してこちらが感じたことを伝えて修正。細かい技術的な部分はできないのでフィールド系にとっては「不公平感」が間違いなく生じると思います。こういうところからきっと組織は崩壊していくのだろうなとは思っています。できるだけコミュニケーションをとるようにしてはいますが不十分だと思っています。

 

3月から少しずつ移行していって4月からは男女別のような形になりました。が、4月は「記録会」などが連続で入るため「強化練習」といえるものが実施できなかったというのが現実です。調整などが多くなってしまって練習ができない。結局、「覚悟を決めてやる」ことになったのが4月29日の織田記念が終わってから。県選手権がありましたが調整はしないで「鍛錬期」のような形でやっていきました。筋力的なものが圧倒的に足りていない。さらには「走練習」できちんとした量が消化できていない部分をどうするか。

 

高校生が勝ち上がっていくためには「タフさ」が必須だと思っています。1本だけ速い選手は勝負できません。同じ日に何本も走らないといけない。力がある選手であれば「余力を残して勝ち上がる」ことも可能だと思います。普通の選手であれば「1本目から全力」でなければいけない。そう考えた時に「タフではない」という印象。さらに1本目からそれほど速くない。ベースアップをしていなければ戦えないなと。

 

時期は前後しますが3月末だったか。4月初めだったか。完全に「指導を辞めよう」と思ったことがありました。こんなばからしいことはやってられないなと。教員だから我慢してやれと言われてもその気にはなれませんでした。冗談じゃない。無礼な態度に対してどこまで自分自身を押し殺してやるのか。kbt先生にも「顧問を辞めさせてもらいたい」と申し出ました。そのほうが「組織」としていいのではないかなと思う部分が多かったので。周囲から説得を受けましたがかなり「嫌気」がさしていました。本当に。kd先生から「やらなければいけない」と諭されました。それが今の私の「役割」だと。

 

フィールド種目に対しての「不公平感」と本当に私が指導をする意味があるのかという「疑問」が自分に対して強くありました。フィールドに関して手厚くできていないという認識はありますし、それに対して選手が不満を持つであろうことも分かります。その中で自分が何をするのか。自問自答を繰り返しています。

 

blogで何かを書く。常にリスクが伴うと思っています。保護者や生徒がこのblogを読むことも考えられます。その中で「文字」を切り取られて批判される可能性は高いと思っています。私はスーパーマンでも何でもありません。普通の人間です。負の感情を持つことも当然ながらあります。「やりたくない」と思うこと自体が「悪」だと言われたらやはり「指導」はできないと思っています。

 

「結果を出す」「責任を果たす」という部分。これが中国大会において「やるべきこと」だったと思います。春先に4継は50秒0しか出せませんでした。400mHも68秒とかかかる流れでした。この状態からどうやって「インターハイを目指してやっていこう」という段階に進むのか全く見えない部分でした。それでも「役割」だというのであれば「結果を残す」ことができるようにしないといけない。嫌われても敵を増やしてもです。

 

まとまりません。今回の中国に関しては書きたいなと思うことがいくつもあります。それは記しておきたい。そう思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする