宇宙航空研究開発機構(JAXA)と日立造船は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に設置した全固体リチウムイオン電池の実証実験を実施し、世界で初めて宇宙で充放電できたことを確認した。
JAXAと日立造船は、宇宙探査イノベーションハブの研究提案公募の枠組みの下、2016年から全固体リチウムイオン電池の共同開発を行ってきた。
この全固体リチウムイオン電池は-40℃~120℃という広い温度範囲で使用可能であり、かつ、安全性が高く破裂発火のリスクが極めて小さいため、温度差の激しい、真空で放射線に晒される宇宙環境で利用する設備の小型・軽量化や低消費電力化に寄与することが可能。そのため、従来宇宙で使用している有機電解液のリチウムイオン電池では難しかった省スペース化が求められる小型機器への適用や、船外実験装置などでの使用が可能になる。
今回の実験は、2022年2月20日にISSに向けて打ち上げた全固体リチウムイオン電池軌道上実証装置(Space As-Lib)を、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに設置された「船外小型ペイロード支援装置(SPySE)」に取り付け、宇宙環境で全固体リチウムイオン電池の充放電の実証を行うものであり、世界で初めて充放電が可能であることを確認した。<宇宙航空研究開発機構(JAXA)>
JAXAと日立造船は、宇宙探査イノベーションハブの研究提案公募の枠組みの下、2016年から全固体リチウムイオン電池の共同開発を行ってきた。
この全固体リチウムイオン電池は-40℃~120℃という広い温度範囲で使用可能であり、かつ、安全性が高く破裂発火のリスクが極めて小さいため、温度差の激しい、真空で放射線に晒される宇宙環境で利用する設備の小型・軽量化や低消費電力化に寄与することが可能。そのため、従来宇宙で使用している有機電解液のリチウムイオン電池では難しかった省スペース化が求められる小型機器への適用や、船外実験装置などでの使用が可能になる。
今回の実験は、2022年2月20日にISSに向けて打ち上げた全固体リチウムイオン電池軌道上実証装置(Space As-Lib)を、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに設置された「船外小型ペイロード支援装置(SPySE)」に取り付け、宇宙環境で全固体リチウムイオン電池の充放電の実証を行うものであり、世界で初めて充放電が可能であることを確認した。<宇宙航空研究開発機構(JAXA)>