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「嫉妬」

 『友人同士のA子とB子がいる。A子はB男と恋愛結婚をしているが、C子は愛のない結婚をしてすでに離婚している。二人の交友はB男も含んで今も続いている。
そんなある日A子がC子の家にやってきて、B男が不倫を繰り返していると打ち明ける、しかもそれは結婚当初からずっとだと。A子がB男のことを見損なったとなじるのを聞いてA子は自宅へ戻る。そこで彼女はB男に今C子の家でC子がD男という金持ちの男と結婚することになったのを聞いてきたと話す。B男は驚き、そんなことはない、と断言するが、それを聞いたA子は、「あなたとC子が一年前から深い関係であることを知っている、それが事実であるのは今のあなたの動揺が全ての証拠だ」と言い放つ。それを聞いたB男は突然家を出ていき、何故かC子の家まで行き、C子に打ち明ける。「妻に言われたことを聞いて自分があなたを愛していることに気づいた」と。すると、C子も「同じように自分もA子によってB男を愛していることに気づいた」と打ち明ける・・。』

 A子はB男とC子の仲を疑って、一芝居うったつもりだったのだろうが、それが逆に寝た子を起こす結果になってしまったという、なんだかお粗末な話。堀口大学訳によるフレデリック・ブウテという人の「嫉妬」という短編を簡単にまとめてみたけど、100年も前の小説であるからか、今どきこんな話はありそうでなさそうだなあ、と思った次第。
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