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道後温泉に新しい湯屋建設

2016年07月06日 | 伊予松山歴史散策
耐震補強工事中の代替え湯屋として平成29年完成予定絵図。



日本最古の温泉、道後温泉の本館建物は、明治27年、道後湯之町初代町長伊佐庭如矢が当時で13万5千円(現在では13億5千万円以上に値する。)という破格の予算で現在の木造三階建に改築しました。
明治28年4月東京大学を卒業した夏目金之助(漱石)が松山中学の英語教師として赴任、小説「坊ちゃん」により有名になりました。
また、平成6年、に全国で初めて温泉の建造物が国の重要文化財に指定され、平成21年3月、ミシュランガイド(観光地)日本編において2つ星に選定されました。
同年、経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されました。
近年全国各地で大規模地震が発生、松山市は早急に耐震補強工事を着工いたしたく計画していますが、平成29年9月から第72回国民体育大会が愛媛県で開催されます。
地元道後地区から耐震補強工事は国体が終了してから着手して欲しいと市に要望しています。(それまで大地震が起こらないように祈りたいものです。)
道後温泉の建物は、築後120年を経過していおり、今まで大きな地震に3回遭遇それに耐えて来ました。
明治38年の芸予地震、昭和21年12月21日の南海地震、この時は温泉の湯が止まりました。
平成13年3月24日の芸予地震いずれも震度5強、から6弱でした。
建築士は松山藩の城郭建築棟梁の家に生まれた坂本又八郎が建築、その卓越した技法で建てられたので巨大地震に耐えて来ました。
そこで松山市は、耐震補強工事中の代替え湯屋として平成29年完成予定の工事に着手しました。
下記の画像が完成予想図です。










商店街から見た本館正面。


道後温泉椿湯で、新しい湯屋は椿湯の西側に建設されます。


新しい湯屋建設予定地で、既に埋蔵文化財発掘調査も終わりました。
これから構造物の工事に入ります。
後方の建物が椿の湯です。


道後温泉本館の女性浴室(湯船・浴槽)で普段は見る事の出来ない画像です。
年に一度の大掃除が行われますがこの時撮影しました。
昨年12月1日撮影しました。
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