kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

貿易戦争は成人病

2018-07-10 06:43:54 | 日記
どうやら定石通り米国が追加関税を実施したことで株式市場は当
面の悪材料出尽くしに繋がったようです。6日に続いて9日の東京
市場は続伸しましたがまさか2万2000円台回復するほど大幅高に
なるとは予想以上でした。まあ先週の株価大幅下落が先物主導で
の展開だっただけに一旦は買い戻しで上昇したことには違和感は
ありません。先物主導相場の値幅は予想外の値幅が出ることを覚
えておく必要はありそうです。

もっとも貿易戦争は今年の重要なテーマに浮上しただけに今後も
このニュースで市場は揺れ動くことになりそうです。実際に高関
税が適用されたとしても直ぐに経済に目立った動きがある訳では
ありません。先週末の雇用統計も足元は好調な結果でしたがタイ
ムラグがあり3ケ月後、6ケ月後にははっきり影響が出るかもしれ
ません。

米国では高関税適用による中国から輸入している原材料など様々
な分野でコストアップが生じます。企業は足元の景況は好調でも
先行き不透明なら投資や雇用を絞ることになるかもしれません。
またテスラや欧州系の米国工場から中国に輸出されている自動
車は報復関税提要で販売価格上昇が見込まれ売れ行き不振になり
米国の自動車生産に影響が出るかもしれません。やはり長引けば
投資や雇用に無視できない影響が出そうです。

トランプ大統領は今後も2000憶ドル相当の製品に対して関税を
課すという発言をしています。半年前なら市場は大統領のディ
ールであり実際には落としどころを探り実施は見送られるだろ
うという見方がありましたが、市場の見方は大きく変わりまし
た。米中双方が貿易戦争を寸止めするという期待は大きく後退
しました。

貿易戦争に勝者は存在しないということは分かっていても実際
にどの程度経済に影響が出るのか現時点では判断がつかないと
いうのが真実のようです。結局成人病のようにじわじわと経済
が蝕まれていき最終的に重篤な病気を引き起こすのかもしれま
せん。どこで報復合戦が終息するのか今年の重要な投資材料に
なりそうです。

今日の東京市場は米国株の大幅高もあり3連騰の可能性も出て
います。短期的には悪材料出尽くしで上値を追う展開もあるの
かもしれません。米国市場でもディフェンシブ売りの景気敏感
株買いの傾向だったようです。東京市場も同じ展開が予想され
ます。しかし売り方の買戻し主導の相場ですから相場の上値が
重くなると再び売りが出てきそうです。またボラの高い相場も
続きそうです。
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