ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

水道施設見学会

2007年06月03日 | その他
市の広報で水道施設見学会の一般公募を知り応募したところ著しくクジ運に弱い自分も当選、今日見学会に参加して来た。福島駅西口から2台の観光バスに約70人ほどで8:30に出発、参加者の約2/3が2組の子供連れを除き大多数が50歳以上の女性、男は皆リタイヤー組の老人ばかりで自分が最年少のようだった。この種の見学会とか催事に何度か参加したが、何時も女性上位で男は向学心に欠けるのか、特に今回は普段では見れない所も含まれていたのでもったいないと思った。
             
                      摺上川ダム(茂庭)
昨年4月から本格的に運用を開始した県北地方の大切な“水がめ”このダムは高さ108m長さ719mの土(砂や砂利など)と花崗岩で作られたロックフィルダムで全国で8位だそうで、貯水量は信夫山がスッポリ埋まってしまうそうだ。
             
      ダム提体(本体)の地底にある800m長の監査廊(ダムの点検用トンネル)
周辺の山やダム提体からしみ出してくる水の量や濁り等を監視する測定器類も数多く設置され、ダムのコンデションをリモートで監視しているそうで、ダムの中にこんな所があったとは驚き。
平成10年頃だったと思う、ここ最深部の岩盤にコンクリートミルク(補強材)の注入やロック盛立が始った頃マスコミ人に公開があって、ついでにニュース取材も兼て見学した事があった。材料山の大規模な発破作業やここでの工事車両はまるで2階建ての家1軒が10m先で動く様は、全てが常識外でドキモを抜かれたが、今は静かなそんな地底で当時の事がいろいろ思い返された。
   
                    
                すりかみ浄水場(飯坂町)
施設には最新鋭の設備がこの倍以上もあった。ダムから取水する水質が大変良いので薬品の使用量は最小限で大変美味しい水を供給出来るそうだ。ダムの取水口の水では“メダカ”を、浄水場の流入口の水では“山女”を水槽で飼育して監視カメラで24時間監視していて魚の生態に変化があれば即時取水を止めるそうで、これが今一番の安全対策だとか、“毒見役に魚”科学万能の時代に“先人の知恵”には笑っては失礼、偉大さに感心してしまった。ダムの地底には安全を支える様々設備がある事も初めて知ったし、通常では絶対見る事が出来ない部分まで見れたので大変充実した一日だった。