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テレビ散歩Ⅲ 第7回

2020年07月19日 | ブログ
報道

 テレビの報道番組が、核心を捉えなくなって久しい。モリカケ問題から桜を見る会の不祥事、公文書の改竄や廃棄、検事の定年延長や前法務大臣の選挙違反問題、それを誘発した自民党から特定候補に対する異常な額の資金援助。すべて現政権の悪事が積み上ったものであり、これにコロナ関連の不手際、アベノマスクや経産省関連の企業支援のあり方にも疑惑が上がる。本来とっくの昔に現政権は崩壊していておかしくないが、ほとんど求心力を失った現在でもなお、ぎりぎりのところで踏みこたえているのは、テレビ報道の政権への忖度や批判の自粛であり、それは政権からの睨みにビビッていたここ数年の習慣の残渣である。

 北朝鮮問題は大々的に取り上げるが、中国からのミサイル攻撃の恐れや南シナ海や台湾危機の現実などは、けっして報道しない。あれだけ尖閣領海周辺に中国軍用艦が押し寄せており、日本の漁船を追い掛け回したりしても、テレビで報じられることはほとんどない。テレビ朝日が少し取り上げていたくらいだ。民放テレビは企業からのCM収入で成り立っており、大手企業がサプライチェーンや製品の中国生産に依存するところがあるもので、中国に媚びているのだ。

 NHKは国民から受信料を巻き上げていながら、反日であり、かつ中国への批判は大いに自粛しているように見える。中国政府を怒らせると、中国での取材が出来難くなることを恐れている。NHK出身の政治家、評論家なども一見まともそうで、信じるに値しないのが多い。

 報道の主要テーマはコロナから大水害に移っても、被災地の避難所ではコロナ対策が話題に。自民党の選挙対策のようなGo Toキャンペーン。うまくゆけば9月にも政権は総選挙の予定だったのかも知れない。安倍首相はどこまで延命を仕掛けるつもりか知らないけれど、拉致も北方領土も遠のき、憲法改正もオリンピックさえ実現しそうにない。とうの昔に神は安倍首相を見切っており、本来国も都も人心一新して事に当たらねば神の加護は得られはしないのだけれど、政財界を筆頭に保身第一で、未来の国家像を持たない。

 最近の報道で唯一明るいニュースは、藤井聡太「棋聖」の誕生である。東海地方に初めて将棋のタイトルが来たという話は初めて知った。藤井棋聖の師匠杉本八段がテレビで語っていたのだが、自分の師匠であった47歳で急逝した板谷進九段は、生前、ぜひタイトルを東海地方に持ってきて、地元の将棋振興のためにも将棋会館(東京と大阪に在る)を名古屋にも建てることが夢だったという。藤井棋聖はタイトル戦で「進」と揮ごうされた扇子を使っていたそうだが、合点がいく。その扇子は、RAKUTENで税込2,640円(送料500円)すでに売り切れ。メルカリでは12,800円で出ていた。

 さらにタイトル戦で使用していた夏用絹マスクにも注目が集まり、開発メーカーには注文や問い合わせ殺到している(7/18:YOHOOニュース)という。

 藤井棋聖には進行中の王位戦もあり、王将戦や竜王戦での挑戦者の可能性もある。ジャニーズ並みの黄色い声援が飛ぶと言う藤井フィーバーは続く。



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