自民党は死んだ
8日(土)の読売新聞に「自民、小池氏前面支援へ」との記事がトップではないが一面にあった。支援方法として、選挙期間中に政治活動が認められる「確認団体」を設立することも検討するという。自民派閥の「政治とカネ」の問題を受け、小池氏から推薦依頼が来ない可能性もあるため、確認団体を通じて支援することも視野に入れる。という馬鹿丁寧さだ。
昔から馬鹿に付ける薬はないと聞いているが、ここまで揃いも揃って馬鹿な面々の政党とは思って居なかった。確かに近年の安倍氏から菅氏に続く政権など、本来あるべきものではないと思ったが、過去にも竹下氏の跡を継いだ宇野氏が思わぬ早期の失脚で、小沢氏の画策により海部氏を選んだ総裁選もあったから、その範疇だろうと思ったものだ。
それにしても、元総理の肩書は、国民には伺い知れぬ(権)力があるようで、森元総理などの安倍派などに対する影響力など、なぜか長く継続していた。菅前総理にしても、岸田政権での非主流派の憂き目を、二階派の武田氏、茂木派の加藤元厚労大臣、安倍氏に信のあったという萩生田氏などと関係を築くことで、晴らそうと目論んでいる雰囲気がある。菅氏には選挙区神奈川県つながりの小泉進次郎氏や河野デジタル相も居る。次の次でもいい、兎に角キングメーカーを気取りたいのであろう。
小池氏の学歴詐称に関して、彼女の平気で嘘をつくDNAについて、石原都知事時代に副知事を務めた方の小池氏の父親についての証言があった。どこまでが真実かなど、一般人には検証困難であるが、ネット記事であるにせよ、その雰囲気から正当性は伝わるものだ。
小池氏が3選出馬に躊躇せざるを得ないのは、今回、文藝春秋5月号の「・・・元側近の爆弾告発」であり、「私は学歴詐称工作に加担してしまった」小島氏の捨て身の告発であろう。小島氏は弁護士であり、すなわちわれわれのような素人衆ではない。仮に小池氏が3選出馬し、カイロ大学やエジプト政府が認めているという彼女の学歴を、再び「カイロ大学卒」と記した場合、法廷闘争に持ち込む準備があると小島氏は述べている。
そうなれば、彼女が提示している怪しいと疑惑のある卒業証書なるものも、専門家の手で検証されることになる。そもそも未だに小池氏は、学歴詐称疑惑に対して、「大学が認めている」という言い方で反論するが、本当に卒業しているなら普通「私は卒業しています」と言うところであろう。
今回自民党が、敢えて小池氏を支持すると公言するには、彼女と自民党の間に何らかの密約があるのだろう。岸田氏が6月解散を見送り、7月の都知事選までは規定上確実に総理で居られる。自民党側は、もし小島氏と法廷闘争になった場合を想定して、総理の御威光で、安倍政権で使った司法グリップを見せるつもりかもしれない。
岸田総理の延命と、小池都知事の3選でどなたが漁夫の利を得られるのか、不穏な国際情勢とも絡んで、将来の才能あるミステリー作家氏や歴史家の登場を待つしかないのかも知れない。今言えることは、三文政治家連中が権勢を張る馬鹿な自民党は、当面消えるしかないということであろう。嘘つきが首都を統治してはならない。