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言いたい放題 その10

2023年06月28日 | ブログ
ロシア崩壊

 豊富な天然資源と積み上げた核兵器で、世界の強国と恐れられたロシアが崩壊の危機にある。今回の民間軍事組織(会社)ワグネルの創始者プリゴジン氏の反乱が、世界にそう告げている。

 どれだけプーチンが、今回のウクライナへの侵攻を、NATOの所為にしても、ロシア国民の多くも自国の大統領を心底信じてはいない。今回ワグネルがモスクワ近郊まで、無人の野を征く如く迫れたことが何よりの証拠である。

 ロシアはナポレオンの侵攻から祖国を守り切り、ナチスドイツからも国土を守り抜いた。しかし、ナポレオンもナチスドイツ軍も露軍に敗れたわけではない、ユーラシア大陸の冬季の余りの寒さに兵が自滅していったように聞いている。戦勝記念日などとロシアは未だに嘯いているが、9月3日を新たに第二次世界大戦終戦後の対日戦争に勝った記念日とするくらいしか、彼らが勝った戦争はないのである。バルチック艦隊は日本海において1905年その日本東郷艦隊に壊滅されている。

 中共は、この時期におけるロシアの崩壊を望んではいない。もう少し先がいいのである。習近平の経済政策では、世界の自由主義諸国の経営者から本気で相手にされず、経済は低迷している。彼は強権で凌ぐことしか能はない。

 本来、思慮遠謀を得意とする民族でありながら、個人の独裁利権を早期に確立したいため、誤った。昨年10月まで、習近平に次ぐNo.2だった李克強に引き続き経済のことは任せればいいものを、独裁政治志向の哀しい性が、No.2の存在を許さなかった。わが国にとってはそれでいいのだけれど。

 現状で、中共にソ連邦時代の現在の中央アジアの国々をまとめるに経済力が不足である。習さんには、米国のブリンケン長官の面子を潰すくらいしか、権威を周囲に見せつける術がない。日本の岸田総理でさえ、「首脳外交は大切ですが、中共を訪問して習近平と対談する予定はありますか」の記者の質問を、「当面予定なし」と、軽く受け流していた。米国追従と揶揄されようが、唯一の同盟国の米国との信頼関係が揺らいではいけない。米国との関係を批判的に論じるのは、中共に与することで私腹を肥やしている輩に過ぎない。先輩総理に米中をうまく熟したように評価される人物が居たが、こちらは中共に利用されていたに過ぎない。

 中露の独裁国家は、独裁色を喧伝し過ぎることで、両者ともに崩壊の危機にある。中共に色目を使って来たドイツのメルケルやフランスのマクロンもいずれ自身の思慮の浅さを思い知るであろう。



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