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2023年 第21回

2023年03月10日 | ブログ
東京五輪の闇(下)

 当時の丸川五輪大臣が、国会で「自分にもチェックできない経費があった」と答えたというが、担当大臣さえ知り得ない情報があるとすれば、それは官邸主導(官邸機密事項)ということではないのか。勿論「電通」という企業、そしてそこで働いた担当者。すなわち犯罪には実行犯が必要であるが、闇に隠れた黒幕と言われる人が居る場合も多い。暴力団か政治屋か。要は一般国民には持ち得ない暴力機能を持つか、国家権力を握る一握りの人々の画策による仕業がある。

 明るみに照らされるのは、五輪疑惑では「電通」で社長は責任を取って、一部給料をカットしたようだが、巨額の闇に消えた公金の多くが誰の懐に入ったのか。

 国葬問題で支持率を急落させた岸田総理は、一時期確かに憔悴した雰囲気があったが、その後、支持率が上がったわけでもないのに、晴れやかさが戻った感があった。菅前総理が、持論の反派閥政治を持ち出し、次期総理候補を挙げて「岸田降ろしの狼煙を上げた」などと馬鹿な一部マスコミが騒いで見せたが、岸田総理には、安倍-菅政権の急所を捉えた安堵感があったものと、私は診る。モリカケ・桜、黒塗り公文書。結局国民に納得のゆく説明がないまま裁判でさえ決着させている。すなわち不起訴相当事案としたのである。しかしそれらは自分たちの政権下だからできたことで、五輪の談合疑惑はそうはゆかないだろう。前総理もコロナの中、五輪を強行した渦中の人だ。

 政治と金の問題は有史以来の、為政者の多くの情けなさであるが、旧統一教会の問題はさらに悪質と感じる。何が美しい日本だ。選挙で活用して国政選挙を勝ち抜いた。大きな理念を実現するためには、政治家は多少の犠牲には目を瞑るものだ。そうしないと何も実現できない。というのが定番の言い訳で、政治ドラマにも登場する。都合の悪いことは司法さえ操って隠蔽する。刑事ドラマにも「上からの指示で、これ以上の捜査はできない」類のセリフは良く聞かれる。

 権力者は、可能な限りマスコミも支配する。もっともテレビの報道番組などに登場するコメンテーターは、単なる私利私欲で本物は少ない。さらに未だに辺野古反対、ミサイル基地反対など、現実を認識しない野党の政治屋にも困ったもので、この国の国民の生命財産を守る気持ちがあるのだろうか。どこかの国から政治資金を得ているとしか見えはしない。

 オリンピックという平和の祭典がお金まみれ、泥まみれにされた。さらに困ったことに、お上がいい加減だと、国民もだれる。最近の各種犯罪など、昔からあることのようで何かが違う。元々のこの国の人々に根ざしていた、幼い子供を守り、老人などを労わる心が消えているのだ。何でもありは近年の政治の在り様に起因する。当選しても登院しない議員。体が不自由で、政治活動など精力的に行えないような議員まで、これ見よがしに登場させる。関係者には批判し難いことを見越しているのだ。選挙システムを悪用する政治ゴロの仕業に見える。すべてここ十年余りにこの国に生じた違和感なのだ。



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