かぶれの世界(新)

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豪雨もコロナもパチンコにはかなわない

2020-07-09 10:12:00 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日の夕方、市内の実家のある地区の非難準備令が解除され、表を流れる矢落川の堤防を歩いた。内水が堤防に繋がる道まで冠水していたので遠回りし、西日本豪雨時の越流地点が見える橋からいつもの散歩道に出た。その付近は万が一の越流に備えてか堤防に種々の車が避難していた。

越流は四国88か所の「十夜が橋」横を流れる支流との合流地点の水門から100-200m下流で起こった。水門の上に数台の大型車やクレーン車がいて、内水をポンプで汲み上げ矢落川に放流していた。その500m下流に本流の肱川が流れるというややこしい地形だ。

普段は公園だが非常時に内水の貯水池となり、クレーン車やポンプ車が並ぶ異様な風景は普段は見られないが、目を引いたのは貯水池の南側のパチンコ屋の駐車場だ。西日本豪雨で水没以来まだ2年だというのに広大な駐車場のざっと6割が車で埋まっていた。

汲み上げ作業中の若い建設会社社員を捉まえて、「彼等は何時までやる気か」と冗談交じりに声をかけると「水が来る迄やるんじゃないの」と流石に呆れていた。コロナ汚染でピリピリしていた4月に帰郷後もこのパチンコ屋は営業していた。パチンコは強い、コロナも豪雨もパチンコに負ける。

これから東京に戻る予定だ。今朝方の雨で再度避難準備が発令されたが、リムジンは走っているらしい。いつキャンセルされるか不安だが、少なくとも今は実家の2階から見える高速道路には何台も車が見える。■
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川辺ダム論議復活に期待

2020-07-08 11:05:52 | テレビ番組
熊本県球磨川流域の水害が深刻になるにつれ、住民が反対してとん挫させた川辺ダム建設計画が亡霊のように浮上してきた。私から見るとこの議論を聞いて他人事のように「おやまー、よく言うよ。自業自得だろう。」だった。たまたま今朝TBSニュース番組で辛坊氏のコメントを聞いて、私は日頃のマスコミ批判と共通するものを感じ、新しく作った入れ歯みたいにピッタリするものを感じた。

私風に氏のコメントを要約すると「球磨川は支流が多く、川辺ダムだけで今回の桁違いの豪雨の被害を防げたかは疑問だ。それが原因なら川辺ダム反対の住民の声を連日支援したのはテレ朝とTBSであり責任は大きい。」 氏は個人的には好きなタイプではないが、極めて妥当な批判だと思った。コメンテーターの一方的な意見についても発言の背景を明確にして報じよ、という報道のイロハを説いたものだった。

私は川辺ダムの効果の見直しについて再評価すると同時に、なぜテレビ放送はダム建設反対に重点を置いた報道を展開したのか第三者を入れた見直しをすべきだと思う。それが国民の報道に対する傷ついた信頼を取り戻すきっかけになると思う。もしかしたら辛坊氏を出演させたTBSは、報道の方針を見直すための一環であったのかもしれない(これは希望的観測)と思う。

先日米国の大手メディアがコロナ報道で各社が視聴率が改善した、テレビ局は賛成反対両者の意見を合わせて報じて、両者が見たい情報を与える工夫を徹底して視聴者の満足度を改善した。常々日本のテレビ局が一方的な意見(しかも素人専門家を含む)を垂れ流す報道姿勢を強く非難してきた私にはハマった。

辛坊氏は東京都が毎日発表する新型コロナ感染数などの最近のデータの見方についても、重要なトレンドは重症者数と死者数だと指摘した。その推移を示すグラフを見せて分かりやすく説明した。これも私は最初からコロナ対応を批判するマスコミ報道に対し、「もっと具体的にデータを分析しろ、特に死者数の内訳と海外との比較をせよ」と言い続けてきた。もう一回言う、なぜ報道のイロハみたいなことが出来ないのか。

復活した川辺ダム論議は範囲を広げて報道の在り方についてまで深堀してほしいと思う。会社の方針として報道の方向付け(私は偏向報道という)をするのも否定はしないが、その場合は錦旗を明確にして報じるべきだと考える。そうでないなら、発言者のバックグランドを明確にして賛否両方の考えを報じること、それが国民の財産である電波を独占使用するテレビ局の責任であると私は信じる。

因みに、2年前の西日本豪雨で東大洲の新興商店街が深刻な水害を受けたのは、上流の野村ダムと鹿野川ダムの放流のタイミングに問題があったと言われている。その後、両ダムの責任者を一本化し統一的な放流管理をし、更に工事中だった鹿野川ダムをスルーするトンネル(水路)が完成し、トータルで貯水量を管理するシステムが完成し堤防の強化と合わせ今回の豪雨に対応できたという。ダム一つだけの議論ではないことを、たまたま会った昨年引退した消防団員が教えてくれた。単純な議論ではないのだ。

個人的には辛坊氏は好みのタイプではないが、彼の言うことは時に視点を変え新たな見方を教えてくれる、今回はまさにドンピシャリ私にはまった。そしてテレビ局はなぜ報道のイロハを実行できないのか謎を残してくれた。TBSは大丈夫かと酷評してきたが、これを機会にTBSの勇気と改革に期待したい。■
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相性のいい歯科医

2020-07-07 16:03:39 | 健康・病気
2つ目の入れ歯の調整が終わった。今月9日に一旦帰京する日程に合わせてくれた。2年前の西日本豪雨で掛付けの歯科医院が冠水し、紹介された歯科医にそれ以降ずっと診て貰っている。彼は30-40代の若い歯科医で、東京で働き帰郷して父親の医院の跡を継いだらしい。

私の歯は悪い生活習慣のせいで虫歯だらけになり、日米の何人かの歯科医にお世話になった。現在は残った自歯と差し歯や部分入れ歯の組合せで何とか普通の食事ができる。だがスポーツで歯を食いしばったり、酷く堅い食べ物を噛むと歯が傷みがちで良い歯科医先生は必須なのだ。

会社勤め時代は郊外の最寄り駅近くの歯科医にお世話になった。父親の時代からお世話になり、跡を継いだ息子も医師会の役員を務める老先生になるまで診て貰った。私は自分を良く知っている先生に診て貰うのが良いはずと思っていた。だが、家内は医者も歯科医も気にせず評判のいい先生に替えた。

15年前頃から田舎に長く滞在するようになり老先生以外の選択肢が必要になった。評判がよく実家に近い歯科医に診て貰うようになった。特に不満があった訳ではないが豪雨後は今の若先生に診て貰うようになり、私は彼の診察スタイルに今までにない新鮮さを感じはまった。

若先生はこれからどのように治療していくか丁寧に説明し、今はどういう治療をやっているか、今後どうするか患者が分かるように進めてくれた。痛みが怖い治療も丁寧にやってくれた。老先生は怖かった。技術的に優れているのかどうか正直分からないが、下手だとは思わなかった。

気楽に質問して答えてくれるところが特に気に入った。自宅近くの老歯科医は大先生みたいな雰囲気があって聞きずらい質問があった。例えば入れ歯の出来具合はラボの技術力か歯科医の腕かという答えづらい質問にも、夫々に得意不得意があり両方の組合せだと納得の答えだった。

私の経験では、老先生の入れ歯は良くできていたが調整が下手、田舎の最初の先生に調整してもらうと歯にピッタリ合った、それではと新しく入れ歯を作ると酷い出来だった。家内が勧めてくれた別の歯科医は優しかったが調整は下手糞だった。そんな経験から言うと若先生は理想的だった。

2つ目の入れ歯は装着する時に歯茎に痛みが走ったが、一旦装着するとピッタリ嵌り今迄の経験では最高のフィット感だった。だが、堅いものを右側だけで噛み続けると、左側の入れ歯が少し浮き上がり歯茎の痛みが出た。最後の日に先生に構造上避けられないかもと素人意見を言ったが、彼は右側を削って調整して改善してくれた。次は3か月後に様子を見てみようと言われ治療は終わった。

最初はバックアップとして入れ歯を作ろうと言われたが、いざ作ってみると長く使って馴染んだ入れ歯より、新しく作った入れ歯の方がフィット感があり使いやすかった。私はバックアップではなく普通はこれを使いますと宣言した。(参考)入れ歯を磨くときは研磨剤を含む歯磨きを使うな、ブラシだけで磨けという、誰かに言われた記憶があるが今迄歯磨きを使っていた。■
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限界集落の災害復旧のキーワード

2020-07-05 14:57:54 | 社会・経済
西日本豪雨から2年たち復旧が形になってきたように感じる。今朝NHKの地方局が作成した西日本豪雨後1周年の宇和島市の山間部の小さな集落の復興状況を伝える特集を再放送していた。33人のミカン農家の小さな集落が1年後に人口が6割に減少し、愛媛県の新しいミカン発祥の地の存続のため残った人々の報われないかもしれない活動を描いたものだった。

昨日の記事「田舎暮らし雑感2020(2)」に書いた滞在中の実家(大洲市)での生活も西日本豪雨後の限界集落の生活を紹介した。地方都市の隅にはどこにも限界集落がある。1年後帰郷してみた風景は、河川の補強や表通りの新興商店街は復旧したが、公園や球場など生活に直結しない施設などの復旧は後回しになっていた。だが、2年後には見かけ上ほぼ全て復旧されていた。

実は私がテレビ番組を見て心を動かされたのはもっと些事にわたることだ。被害を受けて出て行った老婆が集落に戻って復興活動中の人達におにぎりを作っていた。彼女が50年以上前の思い出として、ミカンの穫り入れを終えると他家のミカン採りを手伝いに行った。集落の皆が協力し合ったという。豪雨の後に集落に復旧のため昔の共同作業が復活した。

私はこの放送を見て60年前の子供の頃を思い出した。田植えの時期なると、共同苗場で育てた苗を集落の人達が集まって田植えした。田植えは集落の一大行事で、農繁期の3日位学校は休みになり、小学生だった私も田植えに参加した。今は農協が苗を供給し、機械が田植えをやってしまう。今の稲作は田植えと取入れを1週間かけ機械がやる。農業の共同作業がなくなった。

今は集落全員が集合して何かするのは道路清掃くらいだろうか。主な目的は通学道路を安全に清潔を保つ為だが、子供が毎年減って行く姿を見ると目的を失ってしまうのを恐れる。特に私の実家のある小集落は数年前から子供の姿が消えた。限界集落が消滅に向かっていると陰鬱な気分になる。

災害復旧のための共同作業は集落が存続するためのキーワードだと強く感じた。だが、もう一つのキーワードは子供だ。番組では子供の姿が見えなかった。大人が元気な当座は何とかなるとして、10年後、20年後には復旧したミカン農業を存続させる人が残っているだろうか。2年後の復旧状況を伝える特集が今後放送されるというが、集落の持続性にまで切り込むだろうか。■
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田舎暮らし雑感2020(7)

2020-07-04 21:39:11 | 日記・エッセイ・コラム
ためらいの帰京
LCCのフライトがキャンセルされ1週間遅らせた帰京日程が迫ってきた。悪いことにここにきて東京のコロナ感染が急増して予定通りに往復できるか、この数日心穏やかな日を過ごせてない。県知事が記者会見で東京に行き来してほしくない旨コメントした。東京からの乗客の体温測定を実施するという。バドミントンクラブのリーダーも最悪ケースを覚悟しろという。

私に出来ることは新宿を経由しない空港バスを利用して郊外の自宅と行き来する。出来るだけ自宅にいることくらい。だが、帰京の主目的である家族行事に加えて、免許更新や人間ドック受診は他人との接触避けられない。万が一東京で感染爆発が起これば、直前の旅行日程変更も現実になるかもしれない。

雨は被害者と加害者を同時に作る
もう一つ私がコントロール出来ないのが天候で、梅雨時の豪雨だ。2年前の西日本豪雨で新興商店街が冠水し深刻な被害を受けた。田舎暮らしの重要なルーチンが、越流が起こった矢落川と肱川の堤防沿いの道を走り歩くことだった。昨年は河川の補強が最優先で行われあちこちに後遺症が残っていた。

2年経過して新興商店街だけでなく、公園・遊歩道も改修されやっと見かけ上は水害の後遺症がなくなった。直接関係はないが私の実家も昨年依頼した改修工事がすべて終わった。実家を取り巻く山林の倒木や雪害の恐れがあったが持ち主が森林組合に依頼して対応してくれ、随分と実家の周りがすっきりした。

実は私の不動産が逆に豪雨や雪で他家に被害を与える恐れのあった。隣家の裏山に所有する崩れかかった薪小屋があり、これを解体しすっきりさせた。作るより壊す方がお金がかかったが、我家が受ける被害は対応を依頼する一方で、我家が与える被害は放置するなんてできない。私の死後に小屋が崩れ相続人が対応に悩む事が一つ減った。各地で報じられる所有者不明の不動産がもたらす問題が一つ減った。

バックアップ入れ歯
歯科医の勧めで2つ目の入れ歯を作った。帰郷以来ほぼ毎週歯科医に通って治療を受けてきたが、最後にバックアップ用の入れ歯を作って一段落した。毎年どこかが壊れて修理してもらってきたが、もうくたびれてきて寿命が来た、二個目の入れ歯を作った方がいいと勧められた。

この30年で何度か入れ歯を作ったが、その良し悪しは歯科医の腕というより製作を依頼する入れ歯メーカーによるのではと聞いてみた。若い先生は歯科医と入れ歯メーカーの組み合わせだと無難な回答だった。多分その通りだろうと思う。出来上がりは装着時のフィット感が最高で、歯に馴染めばずっと使えそうだ。

聞くと入れ歯メーカーは実家のある人口2000人(多分)の旧新谷村にあるそうだ。1万石の小藩といえども城下町には色々なものがあるなー、と改めて思った。7つのお寺や小中高学校があり、鄙びた街角から三味線が聞こえてくる。もっとも、その中で我が家はよそ者の歴史があるのだが。

血圧が高い
その一方でこのところ血圧が130-140台に高止まりして気になり始めた。経験上考えられる原因は、①年齢、②食生活変化(肉類と塩分増、食間の甘味増)、③ハードな運動が不足、④高温(毎夏の傾向)、実際はその組み合わせだろうと思った。体重は昨年と変わらないのに、お腹が出てきたのも原因かもしれない。

降圧剤を状況に応じてカンデサルタン錠4mg、同2mg、アジルバ錠20mg、同10mgと自己判断で飲み分けて良いと掛かり付け医の了解を得ているが、不思議なことに飲み分けても血圧に殆ど変化が見られない。対策として野菜を増やし減塩でポッコリお腹を凹ませ、運動の強度を上げる積りだ。早速だが昨日バドミントン、今夕15kmラン、二日続けてハードな運動をやった。果たしてどうなるか。■
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