かぶれの世界(新)

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勝ちにこだわるMLBオールスター選手選考

2007-07-06 12:10:03 | スポーツ

島投手が32人目の選手に選ばれた。選ばれるとしたら松坂だろうという当初の予想を覆しての大活躍だった。松坂も活躍しているから、それだけ岡島の活躍が凄いということだろう。選ばれた選手の顔ぶれを見ると今シーズン活躍している選手が順当に選ばれていた。

選手選考結果はMLBファンの目が肥えていることを証明している。メディアも実力を優先させる評価をして投票が偏向しない様な公平な報道をしている。結果としてその時の最高のMLB選手が選ばれオールスターゲームを見せる仕組みがしっかり機能している。

MLBオールスターは年に一度だけの“Midsummer Classic”といわれ、30球団の中から厳しい競争を通じて選ばれた選手は名誉に思い、以降オールスタープレイヤーと呼ばれる。一試合だけなので出場しない選手もいるが、監督は無理して全員出場させることは無い。

2003年にワールドシリーズの本拠地開催権を争うようになり、従来お祭りという感じが強かったオールスターが一変した。試合は真剣勝負に変わった。監督は選手選考の段階から勝ちにこだわり、選手起用にも勝ちを優先するようになった。

今年の両リーグの32人目の候補者10人は全て投手だった。今朝のMLBホームページによれば、これも又、昨今の試合で重要な役割を果たす中継ぎ専門の投手を選びたいという両監督の意向を反映したものだという。その意味で岡島は最適の投手だった。

勝ちにこだわる姿勢はファンが後押ししたものだった。2002年のオールスターが引き分けになった時、ファンは不満であることを示した。コミッショナーがファンの意向に直ちに答えてワールドシリーズの本拠地開催権獲得を争うゲームと位置づけ変化を起こした。

このスピード感がファンを逃さないのである。ファンの選手選考といい、MLB機構、監督の勝ちにこだわる姿勢といい最高の野球を見せ楽しもうという気持ちが伝わる。それに比べるとファンも球団もひいきの引き倒しが過ぎ、却って日本のプロ野球を貶める事にならないだろうか。

既にプロ野球の地盤沈下はテレビ中継の視聴率低落に現れている。実力の伴わない新しいヒーローを無理やり作り救世主と期待するのは、他の選手に失礼だし全体のレベルアップに繋がらない。別にプロ野球だけではないが、本物志向にならないといつか世界から取り残される。■

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