かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感(2)-介護未満

2007-07-18 12:15:57 | 日記・エッセイ・コラム

の衰弱は予想以上に進み食事のあとは必ずお茶の間の座椅子に横になり寝ている。食事以外に身の回りのものの洗濯とたまに庭に出て野菜を取り入れる程度だ。殆ど動かない。しかし、それでも食欲は私には驚くほどしっかりある。

食事を作るのがいかにも億劫な様子だ。母が作ったきゅうりの酢漬けを食べるとやたら辛い。聞くと調味料は測って使っていない。洗った食器に食べたばかりの海苔がこびり付いているのに気が付いた。長い間使っている木のまな板もなんとなく不潔なのが気になる。

道具も含めて教えて貰う積もりだった料理教室が見つからないので、取りあえず抗菌まな板とか焦げにくいフライパンとか買ってきて母に使うように言った。後で台所の隅々を探すと色々と便利な道具や食器があるが使ってない。殆どは結婚式の引き出物とかの頂き物だという。

NPOの介護センターに相談し紹介してもらった給食サービス2社をそれぞれ1週間ずつ試行して選んだ。母は以前入院していた市立病院の食事が美味しいと気に入っていた。値段は毎食630円ともう1社の400/昼と500/夜より少し高いが、母が美味しいというものを頼んだ。

食事は300calにコントロールされており、毎回直接本人に手渡して異常があれば介護センターに連絡する手はずになっている。まずは月水金の週3日、昼と夜の2食を配送してもらうことにした。いきなり全て頼むと食事を作る気力がなくなってしまう、できれば回復して欲しいという願いからだ。

週6食を給食に頼るになっても従来と変わらない速度で果物や野菜、乳製品などが冷蔵庫から無くなっていくのに気がついた。甘い菓子類が近くにあるとついつい食べてしまうから私の部屋に持って行けと母は言う。毎日少しずつ食べれば好いだろうと言っても我慢が出来なくなるらしい。

それだけ食欲があるのは救いかもしれない。寝てばかりなのに良く食欲があるなというのが私の正直な感想だ。が、それを仄めかすと途端に母は機嫌が悪くなった。インシュリンを毎日打つようになり生理的に栄養の吸収が悪くなっているのかもしれない。それを家内は「生」に対する執着だといったことがある。

4号の被害は幸運なことに殆ど無かった。翌日の日曜日朝、台風が関東から東北を直撃している頃、市の一斉清掃があった。例のドブさらいだ。溝は前日までの大雨でゴミが流され自然と清掃されていた。まだ水量が多く溝に入りドブさらい出来る場所は一部だった。

私は突然の腰痛を抱えていた。金曜日に溜まった本を整理する為購入した書棚が3個配達されてきた。それを組み立て、納戸代わりに使用している部屋の壁に並べたら腰痛になった。組み立てが大変な上、組みあがると1個50kg以上の書棚を3個も隣の部屋から動かすのは大変だった。

ということで力仕事は勘弁してもらって堤防沿いの空き缶などゴミ集めをし、台風のお陰で早めに切り上げた。例年様子伺いに来る市の職員も見かけなかった。

翌月曜の夕方久しぶりにジョギングをしたが、途中から雨が降り始め雷が鳴った。天気予報はわからないが、昔から雷は梅雨の終わりのサインだった。昨日今日と晴れが続き、まだ朝夕涼しいが徐々に日中の気温が上がり始めた。いよいよ本格的な夏が始まりそうだ。

2週間ほど前までは今年の梅雨は雨が降らず四国地方は水不足が心配されていた。その頃に母が手入れ出来なくなり草だらけになった畑を耕した。鍬で表土を反して雑草をとろうとしたが、1m近く伸びた雑草の根は深く大変だった。最悪なのは翌日からの雨で雑草は生き返り青々としている。

これだけやったことが見事に無駄になると、農業の大変さを実感した。尤も近所のオバサンが後で母に言ったのを聞くと、これだけ雑草が伸びると先ず農薬で除草し、それから耕すのが手順らしい。晴天が続き畑の土が乾いたら再挑戦だ。■

コメント (2)
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