
11月13日から、「ゆったりめぐる古代エジプト旅行 ハイライト8日間」という海外ツアーに出かけます。旅行参加者には、ヴェルディ作曲の「アイーダ」のチケットがプレゼントされることから、昨晩、新潟県民会館で上演されたキエフ国立歌劇団によるオペラを見てきました。
「アイーダ」は、「ドン・カルロ」と「オテロ」の間に作曲された、ヴェルディ最晩年の傑作です。
エジプトの総督・イスマーイール・パシャは、1869年11月のスエズ運河開通の祝賀事業の一環として、カイロにオペラ劇場を建造しましたが、その開場式典の祝賀音楽をヴェルディに依頼します。祝賀音楽の作曲は断られますが、劇場の杮落としには、ヴェルディの既作オペラ「リゴレット」が上演されました。パシャはその後、エジプトを舞台にした新作オペラの作曲を依頼し、それによって誕生したのが、エジプトのファラオの時代を舞台にした「アイーダ」です。「アイーダ」の初演は、いろいろのいきさつがありましたが、カイロ劇場で1971年に初演されました。
「アイーダ」は、「スエズ運河の開通(1869年)を記念して作曲された。」と言われることがありますが、実際とは違っています。
「アイーダ」は、上演されるオペラの中でも最も人気の高い作品のひとつになっており、特に「凱旋行進曲」は、サッカーの応援歌として、オペラファン以外にも親しまれています。ただ、凱旋の場など、大人数の上演者が必要なスペクタル場面があるため、一般的なオペラハウスでの上演の機会はあまり多くはありません。
感想ですが、主演者の歌声は重量級で迫力があり、アリアでも破綻はなく、安心して聞いていられました。もっとも、メゾソプラノのアムネリスとソプラノのアイーダも同じような声に聞こえたり、がんばって歌っていたラダメスも最後のあたりでは息切れ気味であったりするところもありましたが、許容範囲でしょう。音量全開の演奏からは、イタリア的というよりはロシア的な感じを受けるのも面白いところです。
気になったのは、最初の見せ場であるラダメスの「清きアイーダ」のアリアが終わった時に、拍手が起こらなかったことでした。指揮者が演奏を切らなかったこともあり、観客の方でもタイミングを逸したところがありました。歌手には悪いことをしたなと思っています。
さて、ピラミッドの前でアイーダのオペラを聴いてみましょうか。
「アイーダ」は、「ドン・カルロ」と「オテロ」の間に作曲された、ヴェルディ最晩年の傑作です。
エジプトの総督・イスマーイール・パシャは、1869年11月のスエズ運河開通の祝賀事業の一環として、カイロにオペラ劇場を建造しましたが、その開場式典の祝賀音楽をヴェルディに依頼します。祝賀音楽の作曲は断られますが、劇場の杮落としには、ヴェルディの既作オペラ「リゴレット」が上演されました。パシャはその後、エジプトを舞台にした新作オペラの作曲を依頼し、それによって誕生したのが、エジプトのファラオの時代を舞台にした「アイーダ」です。「アイーダ」の初演は、いろいろのいきさつがありましたが、カイロ劇場で1971年に初演されました。
「アイーダ」は、「スエズ運河の開通(1869年)を記念して作曲された。」と言われることがありますが、実際とは違っています。
「アイーダ」は、上演されるオペラの中でも最も人気の高い作品のひとつになっており、特に「凱旋行進曲」は、サッカーの応援歌として、オペラファン以外にも親しまれています。ただ、凱旋の場など、大人数の上演者が必要なスペクタル場面があるため、一般的なオペラハウスでの上演の機会はあまり多くはありません。
感想ですが、主演者の歌声は重量級で迫力があり、アリアでも破綻はなく、安心して聞いていられました。もっとも、メゾソプラノのアムネリスとソプラノのアイーダも同じような声に聞こえたり、がんばって歌っていたラダメスも最後のあたりでは息切れ気味であったりするところもありましたが、許容範囲でしょう。音量全開の演奏からは、イタリア的というよりはロシア的な感じを受けるのも面白いところです。
気になったのは、最初の見せ場であるラダメスの「清きアイーダ」のアリアが終わった時に、拍手が起こらなかったことでした。指揮者が演奏を切らなかったこともあり、観客の方でもタイミングを逸したところがありました。歌手には悪いことをしたなと思っています。
さて、ピラミッドの前でアイーダのオペラを聴いてみましょうか。