モンゴル旅行でチベット仏教に興味を持ったことから、続く旅行でラサへの旅行を申し込みましたが、残念ながら催行中止。それならばと、チベット以上にチベット仏教が良く保存されているというインドのラダックを訪れることにしました。
スケジュールは以下の通り。
「天空のチベット ラダック 8日間」(西遊旅行社)
2018年
第一日目 9月15日(土)
成田発 11:15(AI307)デリー着 17:00
(デリー・プライドプラザエアロシテイ泊)
第二日目 9月16日(日)
デリー発 6:45 (AI445)レー着 08:25
インダス川・ザンスカール川合流点、アルチ僧院、ツァツァプリ僧院
(アルチ・ジムスカンホリデイホーム泊)
第三日目 9月17日(月)
ラマユル僧院、アルチ村散民家訪問
(アルチ・ジムスカンホリデイホーム泊)
第四日目 9月18日(火)
ニダプク石窟、リキール僧院、バスゴー、ラダック民族舞踊
(レー・グランドウィロー泊)
第五日目 9月19日(水)
チャン・ラ(峠)、パンゴン・ツォ(湖)
(レー・グランドウィロー泊)
第六日目 9月20日(木)
ヘミス僧院、ティクセ僧院、ナムギャル・ツェモ、レー王宮跡
(レー・グランドウィロー泊)
第七日目 9月21日(金)
ティクセ僧院のブジャ
レー発 11:55(AI446)デリー着 13:30
デリー発 21:15(AI306)
第八日目 9月22日(土)
成田着 08:45
ラダックに行きたいと思った理由の一つに、NHK「シルクロード」で「秘境ラダック」と題する回があったこともあります。
このオープニングの場面は、レーの街に入る手前の峠で、右上に見えているのは今回のツアーでも訪れたツェモ・ゴンパです。通常のレーの街中から見るのとは裏側からの眺めになります。
前年の西インド訪問に続いて、再びエアインディアを利用することになりました。
直前の9月4日に関西を襲った台風によって、関西国際空港は高潮で冠水し、さらにアクセス道路の橋にタンカーが激突して閉鎖状態になってしまいました。今回のツアーは、関西発の参加者もいましたが、事前に変更して全員が成田発になりました。
まずはビール。インドで一般的なキングフィッシャーでなく、オランダ産のババリアなのは少し残念です。
エアインディアで注意しければならないのは、機内食の際にビールは配られないので、はじめに二本もらっておく必要があります。
機内食。ツアー中はカレーが続くので、ここでは日本食を選びました。ビールは、先にもらっておいたもの。
到着前の二回目の軽食。サンドイッチ。
成田からデリーへのフライトマップ。エアインディアは、往復で同じ航路をたどるようです。
先回は、ボリウッドの映画や音楽を楽しんだのですが、モニターの具合が悪く、やっとフライトマップが表示できたのでそのまま固定することになりました。なお、帰りはもっと悪く、座席のブロック全体がモニターが映らないという状態でした。
インデラ・ガンディー空港に到着。
初日は、デリーまでになりました。
空港近くのプライドプラザエアロシテイに泊まりました。付近には新しいホテルが並んでいました。
ホテルのロビー。
フロアに置かれた花の飾り。生け花ではなく、花びらで模様を描くのは、日本ではあまり見かけません。
泊まった部屋。
二日目は、デリーからラダックの中心地のレーへ移動します。航空機の出発が6時45分と早朝のため、モーニングコール3時半、ホテル出発4時半というハードスケジュールです。
ラダックとは、日本人にはなじみのない地名ですが、インド最北部のカシミール地方の東部を言います。カシミールは、パキスタン、中国と接しており、カシミール紛争と呼ばれる国境紛争が起きています。
地方行きで空いているのかと思ったら満席でした。座席は3プラス3でしたが、残念ながら窓際の席はとれず、通路側の席でした。
1時間40分の短いフライトですが、サンドイッチ、ジュースの軽食が出ました。ホテルでも朝食をとることができましたが、4時の早朝で食欲もなかっため、少しつまんだだけでした。この機内食を朝食として美味しくいただきました。
山の眺めが広がるようになりました。
飛行機は北に向かっており、右側の窓からのぞいているため、逆光で撮影が難しくなりました。
雪をまとった山も見えてきました。
デリーとカシミールとの間には、ヒマラヤ山脈西端に位置するヒマーチャル・プラデーシュ州があります。モニターが無いので、フライトマップを確認できませんでしたが、おそらくヒマラヤ西端の上空を通過しているのだと思います。
最後尾のギャレーにカメラレンズがようやく入るだけの窓があり、そこから写真を撮ることができました。
鋭い山頂を持つ山も見えてきました。
山の麓は茶色で山頂付近だけが白いのでさほど標高は高くないと思います。4000~5000m程の標高の名も付けられていない山でしょう。
彼方まで白き峰々が広がっています。
「インド仏教の世界では、灼熱の大地インドを泥沼にたとえ、その北側に位置する氷河の峰々大パミールをその泥沼に咲く白い蓮にたとえている。ラダック、そこは白い蓮の花咲く絢爛たる仏教の王国という」との、NHKシルクロードの石坂浩二によるナレーションがこの風景からは聞こえてきます。
途中で、進行方向左側の席をのぞかせてもらいました。飛行機の中は、山の写真を撮ろうと右往左往する観光客で大騒ぎになっていました。私もその一人ですが。
レーが近づいて飛行機が高度を下げて機体が傾くと、雪稜の眺めが飛び込んできました。
稜線を歩いたらどんな風景が広がるのかと想像が膨らみます。
鋸刃状の稜線と良く表現されますが、これは線ではなく面状に広がっているので、「おろしがね状」といえます。
着陸態勢に入って山頂が近づいてきました。レーは、インダス川によって作られた谷間にあります。
カシミール紛争の影響もあって、空港の撮影は禁止されています。荷物を受け取る部屋に入ると、高山病の注意事項が掲示されていました。レーの街は、標高3500mの高地にあります。空港はもう少し低いようですが。
なお、登山の際の高度の分類では、以下のように分類されるようです。
1500mから2500m 準高所 普通の人なら高山病の心配は無い
2500mから3500m 高所 下界からこの高度まで1日で上がると危険
3500mから5800m 高高所 徐々に体を慣らさないと危険
5800m以上 超高所 完全には順応できず、滞在すれば高度衰退が生ずる
登山で徐々に高度を上げていくのと違って、飛行機でいきなり高地に到着するのは体に大きな負担を生じます。レーは高所で、高山病の危険性があるため、この日はより低い標高3100mのアルチに移動しました。
今回のツアーでは、申し込み時に高地経験に関するアンケートがあり、また旅行中にはパルスオキシメーターによるチェックが行われました。
パルスオキシメーターでは、指を差し込むと、動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数が表示されます。
なお、この写真は、日本で撮影したものです。
ツアーでは、毎朝パルスオキシメーターで測定し、このノートに記入して添乗員のチェックが行われました。
パルスオキシメーターの想定の他に、体調のチェック項目もありました。
動脈血酸素飽和度SpO2は、下界の日常生活では、90%を割ると酸素吸入も考えられ、80%を下回ると危ない、と考えるのが普通とのことです。非日常的に訪れる高地では、体に少々負担になることも覚悟する必要がありますが、標高3500mほどならSpO2は80を上回っていることがまずまずの安全域のようです。
私の測定の場合は、ラダック滞在中、終始SpO2は80を上回っていましたが、脈拍数はいつもは60程なのが、90近くまで上がっていました。今回は、今後の海外旅行あるいは登山のための高所体験も目的の一つになります。
空港を出たところで、一枚撮影。小さな空港です。
空港前で待機するチャーターの車。道の問題があってか通常の観光バスはいませんでした。ほとんどの車は日本車でした。我々の乗った車は、「トヨタ・イノーバ」という、トヨタ自動車が東南アジア、インド、中近東等の新興国市場で販売しているミニバンでした。
奥の車まで歩く途中の坂でも、大きく息をしないと息切れしました。
スケジュールは以下の通り。
「天空のチベット ラダック 8日間」(西遊旅行社)
2018年
第一日目 9月15日(土)
成田発 11:15(AI307)デリー着 17:00
(デリー・プライドプラザエアロシテイ泊)
第二日目 9月16日(日)
デリー発 6:45 (AI445)レー着 08:25
インダス川・ザンスカール川合流点、アルチ僧院、ツァツァプリ僧院
(アルチ・ジムスカンホリデイホーム泊)
第三日目 9月17日(月)
ラマユル僧院、アルチ村散民家訪問
(アルチ・ジムスカンホリデイホーム泊)
第四日目 9月18日(火)
ニダプク石窟、リキール僧院、バスゴー、ラダック民族舞踊
(レー・グランドウィロー泊)
第五日目 9月19日(水)
チャン・ラ(峠)、パンゴン・ツォ(湖)
(レー・グランドウィロー泊)
第六日目 9月20日(木)
ヘミス僧院、ティクセ僧院、ナムギャル・ツェモ、レー王宮跡
(レー・グランドウィロー泊)
第七日目 9月21日(金)
ティクセ僧院のブジャ
レー発 11:55(AI446)デリー着 13:30
デリー発 21:15(AI306)
第八日目 9月22日(土)
成田着 08:45
ラダックに行きたいと思った理由の一つに、NHK「シルクロード」で「秘境ラダック」と題する回があったこともあります。
このオープニングの場面は、レーの街に入る手前の峠で、右上に見えているのは今回のツアーでも訪れたツェモ・ゴンパです。通常のレーの街中から見るのとは裏側からの眺めになります。
前年の西インド訪問に続いて、再びエアインディアを利用することになりました。
直前の9月4日に関西を襲った台風によって、関西国際空港は高潮で冠水し、さらにアクセス道路の橋にタンカーが激突して閉鎖状態になってしまいました。今回のツアーは、関西発の参加者もいましたが、事前に変更して全員が成田発になりました。
まずはビール。インドで一般的なキングフィッシャーでなく、オランダ産のババリアなのは少し残念です。
エアインディアで注意しければならないのは、機内食の際にビールは配られないので、はじめに二本もらっておく必要があります。
機内食。ツアー中はカレーが続くので、ここでは日本食を選びました。ビールは、先にもらっておいたもの。
到着前の二回目の軽食。サンドイッチ。
成田からデリーへのフライトマップ。エアインディアは、往復で同じ航路をたどるようです。
先回は、ボリウッドの映画や音楽を楽しんだのですが、モニターの具合が悪く、やっとフライトマップが表示できたのでそのまま固定することになりました。なお、帰りはもっと悪く、座席のブロック全体がモニターが映らないという状態でした。
インデラ・ガンディー空港に到着。
初日は、デリーまでになりました。
空港近くのプライドプラザエアロシテイに泊まりました。付近には新しいホテルが並んでいました。
ホテルのロビー。
フロアに置かれた花の飾り。生け花ではなく、花びらで模様を描くのは、日本ではあまり見かけません。
泊まった部屋。
二日目は、デリーからラダックの中心地のレーへ移動します。航空機の出発が6時45分と早朝のため、モーニングコール3時半、ホテル出発4時半というハードスケジュールです。
ラダックとは、日本人にはなじみのない地名ですが、インド最北部のカシミール地方の東部を言います。カシミールは、パキスタン、中国と接しており、カシミール紛争と呼ばれる国境紛争が起きています。
地方行きで空いているのかと思ったら満席でした。座席は3プラス3でしたが、残念ながら窓際の席はとれず、通路側の席でした。
1時間40分の短いフライトですが、サンドイッチ、ジュースの軽食が出ました。ホテルでも朝食をとることができましたが、4時の早朝で食欲もなかっため、少しつまんだだけでした。この機内食を朝食として美味しくいただきました。
山の眺めが広がるようになりました。
飛行機は北に向かっており、右側の窓からのぞいているため、逆光で撮影が難しくなりました。
雪をまとった山も見えてきました。
デリーとカシミールとの間には、ヒマラヤ山脈西端に位置するヒマーチャル・プラデーシュ州があります。モニターが無いので、フライトマップを確認できませんでしたが、おそらくヒマラヤ西端の上空を通過しているのだと思います。
最後尾のギャレーにカメラレンズがようやく入るだけの窓があり、そこから写真を撮ることができました。
鋭い山頂を持つ山も見えてきました。
山の麓は茶色で山頂付近だけが白いのでさほど標高は高くないと思います。4000~5000m程の標高の名も付けられていない山でしょう。
彼方まで白き峰々が広がっています。
「インド仏教の世界では、灼熱の大地インドを泥沼にたとえ、その北側に位置する氷河の峰々大パミールをその泥沼に咲く白い蓮にたとえている。ラダック、そこは白い蓮の花咲く絢爛たる仏教の王国という」との、NHKシルクロードの石坂浩二によるナレーションがこの風景からは聞こえてきます。
途中で、進行方向左側の席をのぞかせてもらいました。飛行機の中は、山の写真を撮ろうと右往左往する観光客で大騒ぎになっていました。私もその一人ですが。
レーが近づいて飛行機が高度を下げて機体が傾くと、雪稜の眺めが飛び込んできました。
稜線を歩いたらどんな風景が広がるのかと想像が膨らみます。
鋸刃状の稜線と良く表現されますが、これは線ではなく面状に広がっているので、「おろしがね状」といえます。
着陸態勢に入って山頂が近づいてきました。レーは、インダス川によって作られた谷間にあります。
カシミール紛争の影響もあって、空港の撮影は禁止されています。荷物を受け取る部屋に入ると、高山病の注意事項が掲示されていました。レーの街は、標高3500mの高地にあります。空港はもう少し低いようですが。
なお、登山の際の高度の分類では、以下のように分類されるようです。
1500mから2500m 準高所 普通の人なら高山病の心配は無い
2500mから3500m 高所 下界からこの高度まで1日で上がると危険
3500mから5800m 高高所 徐々に体を慣らさないと危険
5800m以上 超高所 完全には順応できず、滞在すれば高度衰退が生ずる
登山で徐々に高度を上げていくのと違って、飛行機でいきなり高地に到着するのは体に大きな負担を生じます。レーは高所で、高山病の危険性があるため、この日はより低い標高3100mのアルチに移動しました。
今回のツアーでは、申し込み時に高地経験に関するアンケートがあり、また旅行中にはパルスオキシメーターによるチェックが行われました。
パルスオキシメーターでは、指を差し込むと、動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数が表示されます。
なお、この写真は、日本で撮影したものです。
ツアーでは、毎朝パルスオキシメーターで測定し、このノートに記入して添乗員のチェックが行われました。
パルスオキシメーターの想定の他に、体調のチェック項目もありました。
動脈血酸素飽和度SpO2は、下界の日常生活では、90%を割ると酸素吸入も考えられ、80%を下回ると危ない、と考えるのが普通とのことです。非日常的に訪れる高地では、体に少々負担になることも覚悟する必要がありますが、標高3500mほどならSpO2は80を上回っていることがまずまずの安全域のようです。
私の測定の場合は、ラダック滞在中、終始SpO2は80を上回っていましたが、脈拍数はいつもは60程なのが、90近くまで上がっていました。今回は、今後の海外旅行あるいは登山のための高所体験も目的の一つになります。
空港を出たところで、一枚撮影。小さな空港です。
空港前で待機するチャーターの車。道の問題があってか通常の観光バスはいませんでした。ほとんどの車は日本車でした。我々の乗った車は、「トヨタ・イノーバ」という、トヨタ自動車が東南アジア、インド、中近東等の新興国市場で販売しているミニバンでした。
奥の車まで歩く途中の坂でも、大きく息をしないと息切れしました。