さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 タシケント その2

2013年05月13日 | 海外旅行
タシケントの市内観光では、まず日本人墓地を訪れました。



市街の南西のムスリム墓地のいっかくに日本人墓地があります。



ここには、第二次大戦後、ソ連に抑留され、強制労働のために亡くなった79人の日本人が眠っています。

左にほうきを持って立っているのは、祖父から引き続いて三代目の墓守です。お墓はきれいに保たれており、お礼にチップを渡しました。



日本語には、「永遠の平和と友好 不戦の誓いの碑」と書かれています。



埋葬者の名前。



墓碑。



地方ごとに名前が記されています。ウズベキスタンには幾つかの収容所があったようです。



現地の人々のお墓。写真入りの石碑が立てられており、なかなか立派です。なお、イスラーム教のため、土葬が行われています。



日本人抑留者関係として、後で見学したナヴォイ・オペラ・バレエ劇場をここに載せておきます。

ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場は、1500人収容で、1947年に完成しました。内装もすばらしいようですが、見学は外観のみでした。

この劇場は、第二次大戦後タシケントに抑留されていた日本兵の強制労働によって建てられました。

タシケントは、1966年4月26日に大地震に襲われ、多数の家屋が倒壊したため、地震後に計画的な都市造りが行われました。その地震によっても、この劇場は被害から免れたといいます。

「強制労働にもかかわらず、こうした見事な建物を造り上げた日本人」とガイドブックに書かれていますが、「日本に生きて戻れないことが判っていたため、存在の証として、後世まで残る建物を造りあげた。」のではないのかなと思いました。
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