さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ロレイ

2010年04月27日 | 海外旅行
アンコール・ワットの日の出を見物した後は一旦ホテルに戻り、朝食をとってから改めて、二日目の観光の開始です。

シェムリアップの町の南東13kmのところに、790年頃にジャヤヴァルマン二世によって礎が築かれた最初の王都ロリュオスがあります。ロレイは、このロリュオス遺跡群に属するもので、ヤショーヴァルマン一世よって造られた、現在では水は無くなっている大貯水池上の小島に置かれた寺院です。



クメール遺跡群のうちでも初期のもので、レンガ造りになっています。4つの塔が並んでいましたが、崩壊が進んでいます。



壁面には、金剛力士像が見られます。



精細なレリーフも残されています。



崩壊が進んで塔の内部には入れないため、塔の中央部へ回り込みます。



レリーフの中央部に頭だけをみせているのは、シヴァ神の従者のカーラです。

底なしの大喰らいで、ある時、シヴァ神に体を食べさせてくれといいます。あきれたシヴァ神は、それなら自分を食べれば良いだろと言います。良いことを聞いたと、カーラは、自分の体を食べていき、頭だけが残りました。

カーラは人気のモチーフになっており、遺跡の各所でレリーフになって飾られています。

このレリーフでは、カーラの口からナーガが出ています。





デバターも描かれていますが、時代が古いためか、アンコール・ワットのものとは雰囲気が違っています。







ロレイ遺跡の裏手には、寺子屋風の学校が設けられていました。



果樹園も造られており、これは、ドリアンらしい。



遺跡の脇に、新しい寺院が作られていました。



中をのぞいてみました。



シャカの生涯を描いた絵が天井に描かれていました。



はでな色彩ですが、今は遺跡になっているアンコール・ワットなどもかつては、このように彩られていたのでしょう。
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