さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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東京国立博物館東洋館 その1

2013年10月11日 | 海外旅行
国立国立博物館には、本館の他に平成館、法隆寺宝物館など多くの施設がありますが、その中でも東洋館はアジア方面の展示物が充実しており、シルクロードに興味のある人は、必見です。1968年に開館し、その当時の高校生時代に訪れて、東洋文化に引かれた思いがあります。改築工事で長らく閉館していましたが、2013年1月に再オープンしました。

2013年2月のベトナム旅行の前日は京成成田駅前のビジネスホテルに泊まったので、寄り道をして見学しました。

珠玉の作品が並んでいるのですが、観客はほとんどおらずゆっくりと観賞できます。また、写真撮影可で、照明もしっかりしているので、海外旅行での博物館撮りの練習にも良いでしょう。

中国から西域、ガンダーラの仏像を見ていきましょう。



菩薩立像 北斉時代 552年



観音菩薩立像 隋時代 585年 三尊仏の一つで、中尊は大英博物館にあります。



菩薩半跏像 北斉時代 6世紀



如来三尊立像 東魏時代 6世紀



菩薩頭部 北魏時代 6世紀



宝慶寺石仏群 如来三尊仏龕 唐時代 704年



宝慶寺石仏群 如来三尊仏龕 唐時代 8世紀



宝慶寺石仏群 如来三尊仏龕 唐時代 703年



宝慶寺石仏群 如来三尊仏龕 唐時代 8世紀



十一面観音龕 如来三尊仏龕 唐時代 703年



菩薩交脚像 パキスタン クシャーン朝 2~3世紀

花綱飾りを持つガンダーラの菩薩像は、観音菩薩と考えられる例が多い反面、交脚像は弥勒菩薩の礼が多いことから、像の名将には意見が分かれています。



菩薩交脚像 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝 2世紀



如来立像 パキスタン クシャーン朝 2~3世紀

ギリシャ彫刻の影響が強いガンダーラ仏の特徴がよく出ています。



如来坐像 パキスタン・ガンダーラ 2~3世紀 光背の右にはインドラ(帝釈天)、左にはブラフマー(梵天)が彫り込まれています。



菩薩立像 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝 2世紀

菩薩像は、如来像とは異なり、豪華な装身具を見に付けた王族の姿で現されました。他の菩薩像が付けているターバン冠飾が無く頭髪を束ねていることから弥勒菩薩とも考えられます。



如来頭部 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝 2世紀



仏伝「初転法輪」 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝 2~3世紀



仏伝「誕生」 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝 2世紀



菩薩坐像 インド バーラ朝 9~10世紀



舎利容器 中国・スパシあるいはクムトラ石窟 6~7世紀 大谷探検隊収集品

この舎利容器は、以前に放映されたNHKシルクロードの中でも紹介されています。



琵琶を演奏する人が描かれています。



また、あきらかに中央アジア系と思われる人が踊る姿も描かれています。



ストゥッコ浮彫肖像及び装飾断片 中国・ホータン 大谷探検隊収集品



女性俑頭部 中国・アスターナ・カラホージャ古墳群 唐時代 8世紀 大谷探検隊収集品



菩薩頭部 中国・トゥムシュク 4~5世紀



女性供養者頭部 中国・クムトラ石窟 7~8世紀 大谷探検隊収集品



仏説法図 中国・ベセクリク石窟  高昌ウィグル期時代 10~11世紀 大谷探検隊収集品



如来頭部 中国・ホータン 3~4世紀 大谷探検隊収集品

館内案内パンフレットに曰く、「テーマは旅!」

これらの像を見ると、シルクロードの旅へと出かけたくなりました。
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