さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 バガン その3

2012年12月28日 | 海外旅行
続いて、ティーローミィンロー寺院を訪れました。

ティーローミンロー寺院は、1215年、バガン王ナンダウンミャーがこの地で王位継承者に選ばれたことを記念して建造されたものです。父王が5人の王子の中から後継者を選ぶ際に、傘が倒れた方向に座っていた者を選んだというエピソードから、ナンダウンミャー王は、別名傘の王(ティーローミィンロー)と呼ばれて、この寺院にその名前がとられたとも言われています。



レンガを積み上げて造られた建物の表面には、しっくいが塗られて細かい模様が描かれていますが、剥離が進んでいるのは残念なことです。



支柱部には、魔除けの動物の像を見ることができました。

カンボジアのアンコールワットの遺跡で見られた、ヒンドゥー神話のカーラ像とよく似ています。カーラは、シヴァ神の部下でしたが、底なしの大喰らいで、自分の体を食べてしまい頭だけになったといいます。

参考 プリア・コー

日本の鬼根瓦も、このような魔除けが伝わってきたのでしょうね。



ご本尊

黄金色に輝いていますが、さすがに電飾の光背は施されていません。印は、触地印(そくちいん)で、ミャンマーの仏像で最も一般的にみられるものです。また、指の長さが皆同じなのも特徴です。



痛みも進んでいますが、壁画も残されています。



天井に残された装飾。



この像は、前の像とは顔つきが違っています。ロボットのように無表情なのが面白いですね。







このお寺に寄進を行った王夫妻の絵だったのでしょうか。



小さな仏像の背後には絵が描かれています。



これもロボット顔の仏像。同じ作者によるのでしょうか。



一旦お堂の外に出て、外周を回りました。

土産物屋が並んでおり、これは砂絵屋です。



一般的な土産物屋。



首長族が、観光客向けにモデルをしていました。首長族については、インレー湖の民芸品店でも出会いましたので、詳しくは後日。



ティーローミンロー寺院を出た後に車窓から見たウパリ・テェン。内部には、17~18世紀に描かれたフレスコ画が比較的良い状態で残されているといいますが、見学はしませんでした。



バガン一帯には、大小3000ものパゴダや寺院が残されているといいます。
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