さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ムンバイ1

2017年10月20日 | 海外旅行
ムンバイに到着すると、出迎えのバスの運転手が花飾りをかけてくれました。定番のセレモニーのようで、前回のツアーでも花飾りをかけてくれましたが、女性からでないと興ざめですが。



到着したホテルのロビーの花飾り。



部屋に入ったのは3時近くになっていました。



朝になってから見たコヒヌール・ホテル。ムンバイ市街地よりも空港に近い郊外にあるようです。



朝食も食欲が無くあまり食べられませんでしたが、寝不足状態に気合をいれてムンバイの観光開始です。バラック状態の家が並ぶのもインドならではです。



ムンバイ市街地が近づくと、斜張橋を用いた海上道路を通ることになりました。この海上道路は、バンドラ・ワーリ・シー・リンクと呼び、ムンバイの南北移動の犀の渋滞を緩和するために造られました。



橋の上からは、ムンバイの高層ビル群を眺めることができました。

ムンバイは、首都ニューデリーを上回るインド最大の都市です。以前は英語名称のボンベイと呼ばれていました。「ムンバイ」という名は、当時漁民の信仰をあつめていたシヴァ神妃パールヴァティーの異名ムンバによるとの説があります。 1534年にグジャラート・スルターン朝のバハードゥル・シャーからこの地域を譲り受けたポルトガルが、ゴアの補助港として小島に城塞を築き、キリスト教会を建てて、ここを「ボンベイ」と呼びました。1661年、ポルトガルのカタリナ王女がイギリスのチャールズ2世と結婚する際、ボンベイは持参金としてイギリス側に委譲され、さらに1668年、英国王家からイギリス東インド会社に貸し付けられ、インドにおける拠点となり、さまざまなイギリス風の施設が建設されて経済活動の中心になりました。

また、ボンベイは、「ボリウッド」と呼ばれる映画産業の中心地になっています。インド映画は、かなり前に紹介された「ムトゥ 踊るマハラジャ」で日本でも知られるようになり、レンタルビデオでも少数ながら他の映画もおいてあります。ごり押し気味の韓流よりも、歌と踊り満載のインド映画やタイの格闘映画がもっと知られるようになると良いと思います。



岸辺が近づいてくると、高層ビルの下に広がるバラック群が目に入ってきました。貧富の差が大きいのがインドです。



市街地に入ると、黒く塗装されたタクシーのオートリクシャーが目立つようになりました。



バナナ売り。バナナは、露店の果物売り場でも主力商品になっていました。



バスを降りて、陸橋の上からドービー・ガードを見学しました。



ドービー・ガードは、100年の歴史を持つムンバイ市内最大の野外洗濯場です。





以前は川で洗っていたのかもしれませんが、現在は水道水を使っているようです。



脇にはマハーラクシュミー駅がありますが、電車はドアを開けたままで走っていました。



続いて、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅を見学しました。英国植民地時代に、英国人のスティーヴンスの設計によって、10年をかけて1887年に完成された駅舎です。以前は、ヴィクトリア・ターミナス駅と呼ばれていました。

チャトラパティ・シヴァージーは、17世紀の英雄で、ムンバイ空港もいささか覚えにくいチャトラパティ・シヴァージー空港と名付けられています。チャトラパティ・シヴァージーについては、インド門のところで詳しく述べます。



1888年に建造されたヴェネツィア・ゴシック建築様式の駅舎は、世界遺産にも認定されています。



駅の前に見学場が設けられていましたが、逆光で見にくい状態でした。



駅の前にあるボンベイ市の行政庁舎。これも駅と同じくスティーヴンスの設計によるものです。前に置かれているのは、インドの政治家「Sir Pherozeshah Mehta」像。



フローラ・ファウンテン。1800年代後に造られた歴史のある噴水ですが、残念ながら工事中で布に覆われていました。ここは大通が集まることから、ムンバイの街歩きを行う際には起点になるようです。



バスに戻ってインド門に向かう途中、チャトラパティ・シヴァージー・マハラージ・ヴァツ・サングラハラヤが見えました。ムンバイ最大の博物館で、1905年のイギリス皇太子の訪印に合わせて建てた建物を利用しています。細密画のコレクションが充実しており、エレファント島出土品の像も収蔵されているとのこと。旧名は、プリンス・ウェールズ博物館と呼ばれていました。英国植民地時代の名前を変更するのは良いとして、「チャトラパティ・シヴァージー」ずくしなのはどうかと思います。
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