さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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岩木山 (2009.6.20.)

2009年06月25日 | 登山
岩木山は、以前にも日本百名山廻りとして登っていますが、この山の特産種であるミチノクコザクラを見ていなかったので、花を目的に出かけることにしました。

まずは、弘前を目指して東北自動車道を北上しますが、このドライブが一番の難関です。さすがに弘前は遠い。

花を見られるのは、岩木神社からの百沢コースのようですが、今回は岩木山百沢スキー場の駐車場から歩きだして、少し時間の短縮をしました。

スキー場からは、岩木山の山頂をよく眺めることができました。



ゲレンデ左手の林道に進むと、登山道の入口に出ます。



左右には、恵比寿・大黒のお堂が置かれています。中には、絵が飾られています。本物の像は、どこかに収められているのでしょう。



沢を渡りひと登りして尾根の上に出ると、緩やかな幟が続くようになります。見通しの利かない深い森の中の歩きが続きます。



最初の目標地点は、姥石です。昔の女人禁制の山のなごりですね。



少し傾斜は増しますが、同じような登りが続きます。

小さな沢で水を飲んで元気を取り戻すと、その先で焼止りヒュッテに出ます。



ヒュッテの先からは大沢の登りになりますが、残雪に覆われていました。



先をうかがうと急斜面が待ち構えているようなので、六爪軽アイゼンをつけました。四本アイゼンでは無理な状態です。一本ストックでしたが、二本あるいはピッケルが欲しいところでした。



夏道も沢をそのまま登っていますが、途中には坊主転がしと呼ばれる急坂があります。沢は雪渓に完全に覆われていますが、傾斜がきつくなっているところがあります。



ゴールの見えない登りが続きました。



ようやく傾斜も緩んで、雪渓の末端が近付いてきました。



雪渓脇の草付きには、ショウジョウバカマの花が咲いていましたが、新潟付近でみる花とは色合いが違っていました。



雪渓を振り返ると、急斜面で落ち込んでいました。



待望のミチノクコザクラも現れました。



ミヤマキンポウゲも花盛り。



草付きをひと登りで種蒔苗代の池に出ます。池の周囲には、ミチノクコザクラのお花畑が広がっていますが、ここの花は盛りを少し過ぎていました。

稜線上には、大館鳳鳴ヒュッテが見えています。



登りの途中から池を振り返ったところ。



大館鳳鳴ヒュッテに出ると、八合目駐車場からの登山道が合わさり、急に人も多くなります。

岩場風の急坂を登り切ると、さらにその先に急坂が待ち構えていました。



ようやく岩木山の山頂に到着。この鐘をつるしたピラミッドが、記念写真のお立ち台になっています。



岩木神社の奥の院



どんより曇った日で遠望は利きませんでしたが、北に向かって延びる下北半島を見下ろすことができました。



八合目の駐車場とカーブの連続する津軽岩木スカイライン

雪渓の下りを回避するため岳温泉への登山道を下ろうかと迷いましたが、慎重に歩けば大丈夫なはずなので、来た道を戻ることにしました。

雪渓の下りにかかる前に、ミチンクコザクラの花をゆっくり見ました。



エゾコザクラの変種ということで、おなじみのハクサンコザクラよりは大ぶりです。



また、ミチノクコザクラは、山椒大夫でおなじみの「安寿と厨子王」の安寿姫の簪とも呼ばれ、岩木山は安寿をまつっているともいわれています。「安寿と厨子王」の話は、津軽方面とは一切無関係に進行します。安寿と厨子王は、磐城の官人の子であることから、いわき関係で、話が岩木山に飛んでしまったのですかね。

















ミチノクコザクラに別れを告げて雪渓を慎重に下れば、あとはたんたんとした道で、ときおり現れる花を見ながらの下りになりました。


ハクサンチドリ



ベニバナイチヤクソウ



アラマツソウ



ヤマオダマキ



駐車場に戻って岩木山を振り返りました。苦労した大沢の雪渓がはっきりと見えていました。
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