さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 バターリャ その2

2021年07月09日 | 海外旅行
教会に入って左手にある中庭を取り巻いてジョアン1世の回廊があります。1386年に建設が始まり1515年に完成しました。ゴシック様式の簡素な回廊に、100年後にリスボンのジェロニモス修道院を手掛けたボイタックがマヌエル様式の装飾を施しました。



柱にも細かい装飾が施されています。





正方形の中庭です。



アーチ型の狭間飾りが見事です。



レースのような細かい彫刻です。



エンリケ航海王の紋章である十字架が彫り込まれています。



天球儀が飾られています。



中庭から見た教会の尖塔。



回廊の北西の隅にある噴水。

スペインのアルハンブラ宮殿のライオンの噴水にも似てイスラムの雰囲気があります。



回廊に隣接して参事会室があります。現在は第一次世界大戦とアフリカの植民地争争いで命をおとした無名戦士の墓が置かれています。

この部屋は交差したアーチで支えられたヴォールト構造で一本も柱がありません。建設当時は天井が落ちるのではないかと騒がれました。設営計者は3日3晩この部屋に座り続け、安全性を証明したといいます。



奥にももう一つの中庭があり、アフォンソ5世の回廊が取り巻いています。ゴシック様式でジョアン1世の回廊と比べると地味に見えます。



アフォンソ5世の回廊から一旦外に出て未完の礼拝堂に入場しました。



ジョアン1世の息子のドァルテ1世によって建設が始まり、没後は後のマヌエル1世に引き継げらら、100年ほど工事が続けられましたが未完成に終わりました。その理由としては、設計のミスという説と、ジェロニモス修道院のために建築家がリスボンに行ってしまったという説があるそうですが、確かなことは判っていないようです。



屋根がないため青空が見えています。



ドゥアルテ 1 世と王妃の墓が置かれています。



ゴシック、ルネッサンス、マヌエル様式など様々な建築様式が見られますが、精緻なマヌエル様式の装飾に目が引き付けられます。







カタツムリの装飾。



海外からもたらされた野菜。





バターリャ修道院の見学を終え、続いてファティマに向かいました。
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