さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 南方長城

2012年05月16日 | 海外旅行
鳳凰古城の見学の前に、まず南方長城を訪れました。南方長城は翌日の予定でしたが、この日は丸一日を鳳凰古城に当てることができるため、前倒しすることになりました。

南方長城は、鳳凰の街から10kmほどの郊外にあります。

南方長城は、明代(1554年)から68年の年月をかけ建てられ、南は貴州省の銅仁から北は吉首まで総距離380キロメートルにも及ぶ中国歴史上の一大土木工事に数えられます。

良く知られている万里の長城は、北方騎馬民族に対する防御のために、秦の始皇帝の時代に建築がはじまりましたが、現在残されているものは、大部分が明の時代の建造です。一方、この南方長城は、漢民族に同化しない苗族(ミャオ族)を隔離して支配するために使われました。

丘の下に入場口があります。



丘の上に東門城楼が見えています。



急な階段を上ります。一般的な観光客は、この階段でも息が切れるでしょうね。



東門城楼を通り過ぎて振り返ったところ。



楼門を過ぎた先は、石畳の広場になっています。石畳広場には、超大型の囲碁盤が造られています。2003年と2005年には、黒服と白服とを着て頭に笠をかぶった子供を碁石として、中韓囲碁団体戦が行われたといいます。南方長城における囲碁の歴史的背景があるかは不明です。



広場の奥には、西門城楼が見えています。



広場の周りには城壁がめぐらされています。



城壁は丘の上まで延びているのが見えました。自由時間となり、頂上まで登ってくることになりました。



石段の連続で登山なみに息が切れました。



石段を振り返ったところ。



途中のテラスで息を整えました。



大砲も置かれていました。



中段の広場を見下ろしたところ。かなりの高度感があります。



頂上も近づいてきました。



丘の上は台地状になっており、城壁が取り巻いていました。



岩の上に南方長城なんとかと書かれた碑が置かれていました。



最高点を目指しました。



丘の上の広場を振り返ったところ。



最高点に置かれた城楼。



城壁を一周していくと、北に向かって城壁が延びていくのが見えました。



西側の石段を下りました。かなりの傾斜です。



尾根沿いに造られた城壁から、広場に向かって方向を変えました。



条項を変えた先からは、石段の傾斜も緩やかになりました。



東門城楼も目に入ってきました。



中段の広場の全景。



広場に戻ってきました。



広場には、巨大な鉾が置かれていました。関羽の武器ということのようですが、いくらなんでも人が持ち上げることは不可能です。



南方長城の駐車場の前では、酒を売っていました。焼酎のような強い蒸留酒のようです。

南方長城は、石積みの様子からすると、ほとんどが新しく建造されたもののようですが、明の時代の防衛機構という点で、興味深く見学しました。
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