さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
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さすらいの風景 バールベック遺跡 その3

2019年08月08日 | 海外旅行
ジュピター神殿の基壇の縁に立つと、バッカス神殿が目に飛び込んできました。



最初は、原形が良く保存されている神殿だなという印象でしたが、下に立つ人と比べるとその巨大さをようやく認識することができました。

入り口の幅34m、奥行き69mで、ジュピター神殿よりは小さいものの、ギリシャのパルテノン神殿よりも巨大です。

バールベック遺跡は、シリアのパルミラ遺跡、ヨルダンのペトラ遺跡と並んで、中東の三大遺跡に数えられるのが納得できる壮麗さです。



この巨大さを見ると、ギリシャ・ローマ神話からは外れますが、北欧神話に基づくニーベルングの指環に出てくる主神オーディンが、巨人族に建てさせた居城ヴァルハラを連想してしまいます。巨人族への支払いのために手に入れたラインの黄金から作られた指輪の呪いによって、最後にはヴァルハラは炎上崩壊してしまうという物語へと、思いははばたいていきました。



ジュピター神殿から下って、バッカス神殿を見学しました。



北西の角からの眺め。ここからの眺めでも、人と比べないと大きさを実感できないですね。



周辺には石材が沢山転がっていますが、美しい彫刻が施されているものもありました。



ライオン像が施されているのは、天井飾りだったようです。迫力のある顔です。



バッカス神殿へ入ります。この階段も、横のラインが直線であることから判るように、巨石を削って造られています。



階段の上に、ゲートが残されていました。



階段の途中からはそれほどとも見えなかったのですが、近づいてみるとゲートもえらく高さがあります。



ゲートには彫刻が施されていました。



中央の要石には、鷲が描かれていました。



その脇には天使でしょうか。ニハ神殿でも見たゲートの飾りと同じです。



神殿内部の正面。



屋根は失われていますが、残った縁には細かい彫刻が施されていました。



主祭壇。どのような像が飾られていたのでしょう。



主祭壇に置かれた台には、彫刻が施されていました。摩耗が進んでいますが、踊っている人が描かれているようです。神殿の主神からすると、バッカスの酒宴の踊りが描かれているのではと思います。



神殿の脇の壁も、現在のビルの側面をみるような高さがあります。



壁にプレートが取り付けられていました。



この遺跡の調査に道筋をつけたドイツ皇帝ヴィルヘルム2世のプレートのようです。



神殿の周囲に巡らされた回廊に進みました。天井部には人物を描いた彫刻が飾られていました。



回廊の天井のアップ。



回廊の壁際に置かれているこの彫刻は、クレオパトラと言われています。



神殿の外から眺めたところでは、このように置かれています。



回廊から眺めたジュピター神殿。


遺跡というと、石が転がっているだけで、想像を巡らさないと興味が起きないという場合も多いですが、このバッカス神殿は巨大さに圧倒されました。
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