
観光は、アンコール・トムから始まりました。アンコール・トムという建物はなく、アンコールの大きな町という意味です。
9世紀から15世紀にかけて、インドシナ一帯をクメール王朝が支配します。12世紀にアンコール・ワットが、国威を表すヒンドュー寺院として建立された後、12世紀から13世紀にかけてジャヤヴァルマン7世によって仏教の影響を受けながら構築された都市がアンコール・トムです。総延長12kmに及ぶ環濠と城壁に囲まれています。多くの王宮や寺院が加えられていきます。
18世紀以降、カンボジア王朝は衰退し、タイのシャム王朝やベトナムの攻撃によって属国化されてしまいます。
アンコール遺跡群も忘れられて、フランス人博物学者アンリ・ムオが再発見する150年前まではジャングルの奥に眠った状態になっていました。
カンボジアの内戦が終わって一応政情が安定したのも21世紀に入ってからなので、アンコール遺跡を見学できるのも、ごく最近になってからということになります。
アンコール遺跡に入場する前に、チェックポイントで、パスを購入することになります。観光に使う3日間用パスでは、Web用カメラで顔写真を撮り、顔写真入りのチケットが発券されます。
チケット代は、ツアー料金に含まれていましたが、40ドル(4000円弱)となかなかの値段でした。遺跡を見た後では、決して高いとは思えません。
チェックポイントは、観光客で大混雑になっていました。

密林の中にまっすぐに続く道路を進み、バスを下りると、アンコール・トムの入り口になる南大門が現れました。アンコール・トムは、東西南北の方向に合わせて作られ、門も四面に造られています。

4面の観世音菩薩像が上に乗っています。顔の長さは4mもある巨大な像です。
アンコール遺跡群では、ヒンドュー教と仏教神話が混じった構造物が見られ、この像も諸説あるようですが、観世音菩薩像という説が通っているようです。
強烈な印象を与える象です。これを見たかったのだと、興奮度も一気に上昇します。
暗い状態での撮影と望遠撮影に対応するため、シグマ17-70mm F2.8-4を付けたEOS Kiss X4と、シグマ70-300mm F4-5.6を付けたEOS 40Dの二台体制で臨みましたが、これは写真撮影という点では正解でした。

濠の間の通路の両脇には、ナーガ(蛇神)をひっぱる石像が並んでいます。右は阿修羅で、左は神々です。
これは、「乳海撹拌」と呼ばれるヒンドュー教神話に基づくものですが、その説明は、アンコール・ワットのレリーフのところで行うことにしましょう。

阿修羅像の列

神々の列

アンコール・トムは一辺が3kmの城壁で囲まれ、その周りを幅113mの外濠が取り囲んでいます。

南大門は観光バスは通れませんが、乗用車やトュクトュクと呼ばれるバイクで客席をひっぱる乗り物が通過していきます。

門の脇に三頭の象で飾られており、鼻で蓮の花をすくい上げていますが、南大門のものは崩壊が進んでいます。

門をくぐったところ。裏面にも同じような菩薩像が彫りこまれています。
この先は、小型バスに乗って、1kmほど進みます。
9世紀から15世紀にかけて、インドシナ一帯をクメール王朝が支配します。12世紀にアンコール・ワットが、国威を表すヒンドュー寺院として建立された後、12世紀から13世紀にかけてジャヤヴァルマン7世によって仏教の影響を受けながら構築された都市がアンコール・トムです。総延長12kmに及ぶ環濠と城壁に囲まれています。多くの王宮や寺院が加えられていきます。
18世紀以降、カンボジア王朝は衰退し、タイのシャム王朝やベトナムの攻撃によって属国化されてしまいます。
アンコール遺跡群も忘れられて、フランス人博物学者アンリ・ムオが再発見する150年前まではジャングルの奥に眠った状態になっていました。
カンボジアの内戦が終わって一応政情が安定したのも21世紀に入ってからなので、アンコール遺跡を見学できるのも、ごく最近になってからということになります。
アンコール遺跡に入場する前に、チェックポイントで、パスを購入することになります。観光に使う3日間用パスでは、Web用カメラで顔写真を撮り、顔写真入りのチケットが発券されます。
チケット代は、ツアー料金に含まれていましたが、40ドル(4000円弱)となかなかの値段でした。遺跡を見た後では、決して高いとは思えません。
チェックポイントは、観光客で大混雑になっていました。

密林の中にまっすぐに続く道路を進み、バスを下りると、アンコール・トムの入り口になる南大門が現れました。アンコール・トムは、東西南北の方向に合わせて作られ、門も四面に造られています。

4面の観世音菩薩像が上に乗っています。顔の長さは4mもある巨大な像です。
アンコール遺跡群では、ヒンドュー教と仏教神話が混じった構造物が見られ、この像も諸説あるようですが、観世音菩薩像という説が通っているようです。
強烈な印象を与える象です。これを見たかったのだと、興奮度も一気に上昇します。
暗い状態での撮影と望遠撮影に対応するため、シグマ17-70mm F2.8-4を付けたEOS Kiss X4と、シグマ70-300mm F4-5.6を付けたEOS 40Dの二台体制で臨みましたが、これは写真撮影という点では正解でした。

濠の間の通路の両脇には、ナーガ(蛇神)をひっぱる石像が並んでいます。右は阿修羅で、左は神々です。
これは、「乳海撹拌」と呼ばれるヒンドュー教神話に基づくものですが、その説明は、アンコール・ワットのレリーフのところで行うことにしましょう。

阿修羅像の列

神々の列

アンコール・トムは一辺が3kmの城壁で囲まれ、その周りを幅113mの外濠が取り囲んでいます。

南大門は観光バスは通れませんが、乗用車やトュクトュクと呼ばれるバイクで客席をひっぱる乗り物が通過していきます。

門の脇に三頭の象で飾られており、鼻で蓮の花をすくい上げていますが、南大門のものは崩壊が進んでいます。

門をくぐったところ。裏面にも同じような菩薩像が彫りこまれています。
この先は、小型バスに乗って、1kmほど進みます。