さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 西夏王墓 その3

2019年09月09日 | 海外旅行
李元昊の三号稜を見学した後、入り口に戻って博物館を見学しました。



入口のホール。



西夏の歴史や文化がテーマごとに分かれて展示されています。



西夏を建国したタングート(党項)は、中国西南部の四川省北部・青海省などに存在したチベット系民族で、吐蕃帝国が勢力を伸ばしてきたことによって東に移住してきました。



タングートは、唐に従属して勢力を拡大していきましたが、この碑は官位を与えたことが書かれているのではと思います。



西夏王国の十代に及ぶ皇帝の名前が記されています。



西夏王国の出土品。



西夏王国を建国した李元昊が描かれています。



遼、宋、西夏、金で使われた印章。



武器。



とげとげが付いた円形物で、陶器製のように見えます。油を入れて投げつけたものでしょうか、見たことのない武器です。



鎖帷子。コンピューターゲーム的にいえば、チェインメイルですね。



兵士の人形。



西夏兵士の像。



西夏王国の首都の興慶府の配置図。



モンゴル軍の西夏王国への侵攻図。西夏はモンゴル軍に対して良く守りましたが、六度目に及ぶ攻撃によって滅亡しました。

首都の興慶府は、水色(三回目)と緑色(四回目)の矢印が合わさる所にあります。また、この後で見学する黒水城は蒙古との境界近くに記されており、1226年2月から1227年6月に及ぶ最後の6度目の侵攻(濃いピンクの矢印)によって陥落しています。、



西夏文字文書。



西夏文字の描かれている石碑断片。



タングート人の言語である西夏語を表記するための文字です。



この石碑の一面には漢字で文章が描かれています。



もう一方の面には西夏文字が書かれています。石碑の内容は判りませんが。



西夏文字での出版風景。版木を彫って印刷しています。



西夏木板絵。





仏画。



歓喜仏が描かれており、チベット仏教が信仰されていることが判ります。



梵語が書かれている厨子。



仏塔。



仏像。羽が生えているので迦陵頻伽でしょうか。



片膝を立てて、片方の手を後ろの床につく輪王坐をしています。この座り方は、如意輪観音が当てはまるようです。



日本でも見られるような仏像です。



楡林窟29窟が復元展示されていました。楡林窟は、唐代以降の各時期の壁画と塑像が残る仏教石窟ですが、29窟は西夏時代のものになります。



劣化が進んでいるようで、絵が判りにくくなっています。



楡林窟2窟。これも西夏時代のものです。



芸妓舞踊像。



銅貨。



陶器。







焼窯跡の復元。



鍛鉄工房。



西夏時代の鉄剣。

西夏時代の充実した展示物が並んでいました。
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