さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 成田からイスラマバード

2013年10月15日 | 海外旅行
ウズベキスタン、スペイン旅行に続けてどこに行こうかと考え、結局、パキスタンを訪れることになりました。

パキスタンのフンザは、高山に囲まれた秘境として人気がありますが、今回はさらに昔のシルクロードを辿り、クンシュラブ峠越えをして中国へ越境するコースを選びました。

選んだのは、次のツアーです。(この予定は旅のしおりに書いてあるもので、若干の変更がありました。)

「クンシュラブ峠越え パミール大横断11日間」(西遊旅行社) 2013年9月13日~23日
第一日目 9月13日(金)
 成田発 14:00 (PK853)北京着 16:35
 北京発 17:45 イスラマバード着 21:00
 (成田―北京 3時間35分 北京機内待機 1時間10分 北京―イスラマバード 6時間15分)
(イスラマバード HILLVIEW HOTEL泊)

第二日目 9月14日(土)
 タキシラ観光(都城址シルカップ、ジョウリアン僧院址、タキシラ博物館)
(ベシャム PTDC HOTEL BESHAMU泊)

第三日目 9月15日(日)
 カラコルムハイウェイ北上(シャティアール岩絵、チラス岩絵)
(チラス SHANGRILA INDUSVIEW泊)

第四日目 9月16日(月)
 カラコルムハイウェイ北上(三大山脈交点)
(カリマバード HUNZA EMBASSY泊)

第五日目 9月17日(火)
 フンザ観光(ドゥイカル村、ナガール、アルチット村、民族舞踊)
(カリマバード HUNZA EMBASSY泊)

第六日目 9月18日(水)
 フンザ観光(ハセガワメモリアルスクール、バルチット城、フンザ散策)
(カリマバード HUNZA EMBASSY泊)

第七日目 9月19日(木)
 アッタバード湖横断
(パスー AMBASSADOR HOTEL泊)

第八日目 9月20日(金)
 クンジラブ峠越え
(タシュクルガン泊 皇冠大酒店泊)

第九日目 9月21日(土)
 スパシ峠越え、カラクリ湖、カシュガル市内観光(エイティガールモスク、職人街、旧市街散策)
(カシュガル 天縁国際大酒店泊)

第十日目 9月22日(日)
 カシュガル発 10:30 (CZ6812)ウルムチ着 12:05
 ウルムチ発 14:45 (CZ6903)北京着 18:20
(北京 国都大飯店泊)

第十一日目 9月23日(月)
 北京発 8:15 (PK852)成田着 12:40

出発日は、新潟を始発で出発しても間に合う集合時間でしたが、体を休めておくためにも、いつものように成田駅前のビジネスホテルで前泊しました。



今回イスラマバードまでは、パキスタン航空を利用することになりました。北京に立ち寄る便で、成田・北京間は、行きは空きが目立ち、帰りはほぼ満席になりました。成田・北京間なら中国系の航空会社あたりでもかなり安いのではと思うのですが、このパキスタン航空はさらに安いようです。

西遊旅行社では、行程がほぼ重なる「クンシュラブ峠越え パミール大横断9日間」というツアーを催しており、不思議なことに11日間の方が1万円ほど安くなっています。11日間ツアーで多くなっている2泊分のホテル代と食事代が、どのようにカバーされているのかと不思議な気もします。

予備の情報収集では、パキスタン航空は、略号の「PIA」をもじって「Perhaps I Arrive」と呼ばれるようで、時間通りにはいかないことが多いようですが、幸い掲示板には、10分遅れの出発とありました。もっともタラップを外しても1時間近く離陸しませんでしたが、これは成田空港の問題かもしれません。



離陸の前には、パキスタン航空名物ともいえるコーランの詠唱がモニターで流されました。着陸前にも流されて、「インシャラー」と唱えられました。着陸が「神の御心のままに」では困るんですがね。

今どきの国際便であたりまえの、座席の前のモニターはありませんでした。成田・北京間では、ディズニー映画の「オズ はじまりの戦い」を映していました。モニターも遠いので見ませんでしたが、そのうちレンタルビデオを借りましょうか。

北京・イスラマバード間では、「ジャックと天空の巨人」を映した後に、この「オズ はじまりの戦い」が再登場しました。成田・イスラマバード間の客のことを考えたら、三本の映画を用意しておいてほしいですね。

もっとも、私は飛行機のなかでは、iPODの音楽を聞きながらうつらうつらすることにしています。



楽しみの機内食。煮込んだ羊肉、麺、サラダ、ケーキ。ドレッシングの文字を見ると、仕込んだのは、北京空港のようです。



パキスタンは、イスラム国家ですので、機内ではソフト・ドリンクのみで、アルコール類は提供されません。ビールの持ち込みは黙認されますので、搭乗口前の売店でビールを買いました。



北京空港に降り立っておどろいたのは、空気が濁って遠くが見通せないことでした。

中国の大気汚染PM2.5が最近は話題になっていましたが、これほどのものとは思っていませんでした。今回のパキスタン旅行の目的地の一つのフンザは、アニメ「風の谷のナウシカ」のモデルとも言われますが、この北京は、さしずめ瘴気に満ちた「腐海」といったところでしょうか。

北京でかなりの乗客が入れ替わって満席状態になりました。パキスタン航空の座席は前後が狭いところに、体の大きなパキスタン人が座り込んで、機内は息苦しい状態になりました。



北京からイスラマバード間で、二回目の食事。美味しいですが、メイン料理は一回目とほぼ同じ内容です。



1時間ほどの遅れでイスラマバードに到着。入国審査も問題なく通過できました。荷物が出てくるまで時間がかかりましたが、入国はスムーズに済んだといってよいでしょう。

荷物受取後のX線検査は、大荷物の商売人に対しては行われていましたが、私たち団体ツアーはそのまま通過でした。

そのおかげで、ペットボトルにいれたウィスキーは無事に持ち込むことができました。



ホテルは、イスラマバードの郊外にありました。パキスタン航空での長旅では、体に変な臭いがつきました。シャワーを浴びようとしましたが、湯が熱くならないので、水をそのままかぶりました。パキスタン内でのシャワーは、湯が出なかったり、出てもちょとちょろということが多かったですが、リゾート気分を味わう旅ではないので、その程度のことを気にするわけにはいきません。



朝になってから見たHILLVIEW HOTEL。中級ホテルといったところです。



ホテルの周囲には店が並んでいました。



ひと回りしてみましたが、時間が早いので、店はみな閉まっていました。



荷物をマイクロバスの上に積み上げていました。参加者は11名で、その他にツアーコンダクターと現地ガイドが乗り込みますが、座席には余裕がある状態でした。



西遊旅行は、シルクロード方面の秘境に強い旅行会社であることは知っていましたが、パキスタンには現地の旅行会社サイヤー旅行社を立ち上げていることを知りました。このマークのマイクロバスが、フンザでは数台集合することになりました。



ホテルの上階の窓からはシャー・ファイサル・モスクの上部を眺めることができました。



ホテルを出発してすぐ、シャー・ファイサル・モスクの前で写真ストップになりました。

シャー・ファイサル・モスクは、サウジアラビアのファイサル王の資金援助によって建てられたもので、アジア最大の規模を誇り、モスク内部だけで1万5000人を収容できるといいます。周囲に立つミナレットの高さは、約90mあります。



シャー・ファイサル・モスクの周囲は、花壇を設けた緑地帯になっていました。



モスクの写真を撮っていると、子供たちが集まってきました。パキスタンの人たちは、一般ンには写真を撮られるのに抵抗感はないようです。女性の撮影には注意しましたが、旅の途中、子供たちの写真を何枚も撮ることになりました。

イスラマバードは、インドからの独立当初の首都のカラチに代わって、国の中央部に新たに造られた計画都市です。1963年から機能し始めた新しい都市であるため、一般観光客の見学場所も、このシャー・ファイサル・モスクくらいになります。

イスラム国家のパキスタンですが、今回のツアーでのイスラム関係の見学場所はここだけになりました。

イスラマバードを出発し、まずはガンダーラ遺跡のあるタキシラへと向かいました。
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