さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 パタン その1

2012年03月13日 | 海外旅行
ポカラからカトマンドゥに飛行機で移動し、まずはバタンの見学を行いました。

バタンは、カトマンドゥの南、バクマティ川の対岸にあります。カトマンドゥ盆地にマッラ三国があった時代には、その一つの首都として栄えた古都です。現在では、カトマンドゥの市街地が広がって、飲み込まれてしまっている状態です。

中心地の少し手前でバスを下りて歩きましたが、交通量も多く、ガイドについていくのも必死です。



通りには、地元の人が礼拝する祠が置かれています。



このトーラナ(扉の上に置かれた祀られている神様を彫刻した半円板)は彩色されていました。カトマンドゥ盆地の古い寺院で見られる古い木彫は、木の地肌がむき出しになっていますが、もともとはこのように彩色されていたのでしょうね。日本の神社仏閣でも同じことで、ひなびた姿が良いのか、オリジナルの彩色姿が良いのか、判断しかねるところです。



カトマンドゥは、車やバイクの排気ガスがひどく、靄っています。地元の人もマスク姿が目立っていました。



壁に描かれていた目を引く絵。何の寓意なんでしょうね。



中心地のダルバール広場に到着しました。カトマンドゥ盆地の三王国の首都であった、カトマンドゥ、バタン、バクタブルでは、皆同じく、中心地はダルバール広場で、ここに寺院群と王宮が設けられています。



ダルバール広場の南端にあるクリシュナ寺院。この広場には、もう一つクリシュナ寺院があります。

クリシュナ神は、ヴィシュヌ神の化姿の一つですが、人気が高いですね。



タレジュの鐘

1736年に造られ、懇願者が王に不平を言う時に鳴らしたといいます。



手前は、ハリカンシャール寺院で、奥に寺院が並んでいます。

ハリカンシャール寺院の三重の屋根は、日本のお寺の雰囲気と似ています。中国を挟んでネパールと日本の寺院建築が似ているのは興味深く思われます。



ダルバール広場の東側は旧王宮の建物が広がっています。



入り口の石像は、唐獅子といっても良い姿をしています。



壁には、カーラバイラヴの絵が描かれています。カーラバイラヴは、シヴァ神の化身で、破壊と殺戮の神です。

カーラバイラヴは、インドのカーリーがネパールに伝わって変化したものと思われます。



旧王宮の南部分にあるムル・チョークに入りました。中は修復工事中でした。





建物には、美しい彫刻が施されていました。



ネパールの神様は、手が何本もあるものが多いですね。千手観音や持世観音が飾られているのかもしれません。



日本の欄間飾りやお寺のお堂の軒下に飾られる彫刻と雰囲気が似ています。





ネワール彫刻は、ネパールに来るまで知りませんでしたが、魅せられました。
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