さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 コルドバ その2

2013年07月31日 | 海外旅行
街の上に高く聳える塔が目に入ってきました。



コルドバ随一の見どころのメスキータに、免罪の門から入場します。免罪の門は、改築によって、iイスラム様式に加えてキリスト教的な装飾が施されています。



中庭が設けられており、オレンジの木が植えられていることから、オレンジの中庭と呼ばれています。

メスキータは、スペイン語でモスクという意味で、後ウマイヤ朝の創始者アブデラマン1世の命で785年に建てられました。現在のモスクは、10世紀後半に完成し、2万5000人の信者を収容できました。1236年にキリスト教徒に再征服されると、キリスト教の聖堂として改築されましたが、イスラム教の名残りが多く残されています。

このオレンジの中庭も、イスラム信者が礼拝の前に身を清める場所として使われていました。



現在は鐘楼になっているアルミナールの塔は、イスラム建築で欠かせないミナレットとして造られたものです。



オレンジの中庭を取り囲んで、アーチが連続する回廊がめぐらされています。



モスク内部には、大理石とクサビ形の赤レンガを組み合わせた馬蹄状アーチが連続しています。「円柱の森」と呼ばれ、かつては1000本以上の柱があったといいますが、現存するのは約850本といいます。



ほの暗い堂内に柱が立ち並ぶ姿は神秘的ともいえます。

もっとも、モスク時代は、壁が設けられておらずに明るい中に柱が並んでおり、雰囲気はかなり違っていたようです。



モスクが建てられる前には、西ゴート王国時代に建設されたカトリック教会の聖ビセンテ教会があり、ガラスで表面を覆った床下にその遺構であるモザイク模様を見ることができます。



モスク内は、何度か拡張が行われており、入り口付近の列柱は最も古いものになっています。





イスラム風の建造物の中に、異質の空間が現れました。これは、中央礼拝室の聖歌隊席の背面です。ここは、後で、詳しく見ることになります。



中央礼拝室は、高い天井が設けられています。



奥に向かって進んでいきます。



最奥部にミフラーブが設けられています。ミフラーブは、イスラム教の聖地メッカの方向を示す窪みで、モククでは必ず設けられています。



ミフラーブは、金色のモザイクで豪華に飾られています。



コーランの一節も刻まれています。



ミフラーブの上は、ドームが設けられていました。



ミフラーブの脇には、聖器室があります。ここでも中央に、トレドのカテドラルで見たのと同じ「聖体顕示台」が飾られていました。



聖器室の内部は、キリスト教的に飾られています。



頭上のドーム。純白でありながら、豪華な飾りが施されています。



再び「円柱の森」へ。



中央礼拝堂に入りました。これは大聖堂。バロックの画家パロミーナの絵が飾られています。



高いドームから光が差し込んできます。

このゴシック様式とルネサンス様式の折衷の礼拝堂は、16世紀、スペイン王カルロス1世によって建設されました。



大聖堂に向かい合うように、聖歌隊席があります。



天井も美しい装飾が施されています。



聖歌隊席の椅子の背もたれには、聖書の色々な場面が刻まれています。



「円柱の森」へ戻り、出口に向かいました。



オレンジの中庭に出ると、強烈な日差しが襲ってきました。



メスキータの外周は、強固な外壁で囲まれていました。
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