さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 カイロからアブ・シンベルへ

2010年11月29日 | 海外旅行
旅の三日目、アブ・シンベル神殿を訪れるために、飛行機で移動しました。カイロを飛び立つと、眼下には砂漠が広がりました。



エジプトは、北は地中海、西はリビア、南はスーダン、東はシナイ半島でイスラエルに面する四角に近い領土を持っていますが、人の居住できる場所は、ナイル沿いのベルト地帯に限られています。

エジプトは、古代、上エジプト(ナイル上流方面)と下エジプト(ナイル下流のデルタ地帯)に分けられました。最初に農業が発達したのは上エジプトで、下エジプトは土地の乾燥化のために遅れました。

この上・下エジプトの統一がなって古王国ができます。このいきさつは、ホルス神とセト神の争いの神話となっています。古王国の首都はメンフィスで、その近くにピラミッド群が集中し、ギザもそれに含まれます。

中王国期には、めぼしい建造物は造られませんでしたが、新王国期にはエジプトの国力は充実し、首都はテーベ(ルクソール)に置かれて、巨大な神殿がナイル上流部に造られるようになります。

エジプトにおけるナイル再上流の大きな町はアスワンになりますが、スーダンとの国境近くにアブ・シンベルがあり、ここにエジプトを代表する巨大遺跡のアブ・シンベル神殿があります。

アブ・シンベル神殿見学の後にアスワンに戻り、ここからルクソールまではナイル川クルーズで途中の遺跡を見学しながら移動することになります。



カイロ発のアブ・シンベル行きは、4:30と超早いため、起きだすのも1:30の夜中になりました。渡されたお弁当パックを持って、何回も荷物検査のある空港内を移動することになりました。X線像の監察官も、いくつものお弁当パックの透視像にうんざりしたことでしょう。この飛行機は、アブ・シンベルの定番コースになっているため、同じような箱を持った観光客がソロソロと何人もいました。

チェック・イン時にトラブルが発生しました。アスワン経由でアブ・シンベルまで飛び、神殿見学後にアスワンまで戻るので、預け荷物の引き取りはアスワンになります。ところが、グループの数名が、アブ・シンベルで引き取ることになっていました。現地スタッフが訂正のための交渉をしてくれましたが、この行程をとる時には、荷物の引き取り場所について注意が必要です。

お弁当パック中には、バナナにジュース、パン、チーズ、ハム、ゆで卵、ヨーグルトでした。日本のおにぎりなら、もっとコンパクトで携行性に優れていますね。

早朝で食欲は無かったのですが、飛行機の出発が遅れたので、待合室で食べることになりました。



アスワンでかなりの人が下りました。飛行機の機種変更で自由席になっていたため、アブ・シンベル神殿を眺めることのできる左の窓際の席に陣取りました。

アスワンから観光客は乗ってきて、ほぼ満員の状態で飛行機は再び飛び立ちました。

アスワンハイダムがあるため、ナイル川の上流部は、ナセル湖という人造湖になっています。



アブ・シンベル飛行場に向かって高度を落としていくと、もうすぐ着陸という所で、アブシンベル神殿と小神殿を眼下に見下ろすことができました。

シャッター・チャンスは短いので、ここの写真は連写で撮っても良いかもしれません。一枚撮りモードでは、6枚撮影で通過してしまいました。



岩山をくりぬいて、アブシンベル神殿(左)と小神殿(右)が置かれています。



遺跡の裏側です。こちらに入り口があります。

2時間ほど到着は遅れたましたが、神殿の見学に支障はないようです。
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