さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 パピルス店

2010年11月26日 | 海外旅行
ギザのピラミッド群を見た後、パピルス店に寄りました。

これがパピルスで、、カヤツリグサ科の植物です。これからパピルス紙が造られます。英語のpaper の語源です。

古代エジプトは、上エジプトと下エジプトの二つに分かれていましたが、パピルスは上エジプトのシンボルでした。なお、下エジプトのシンボルは蓮の花で、遺跡でも二つのモチーフが見られます。



パピルス店では、パピルスの造り方の実演が行われます。



目的の紙の大きさに合わせてパピルスの茎を切ります。



三角形の茎の皮をむき、短冊型に切ります。



ローラーで薄く延ばし、水に漬けます。



これを井桁状に重ねます。



昔は石で叩いたようですが、現在ではプレス機で圧迫すると、中から糊状の成分が出て一枚の紙ができます。



店の中には、見本のパピルスが展示されています。



大きな物は見応えがありますが、日本では取り扱いに苦労します。



エジプト観光の初日とあって、遺跡の絵をまだ一つも見ていないので、選ぶのが難しい状態でした。予習で得た知識から幾つかの絵を買いました。数枚選んだ後の値段交渉で、さらに数枚の絵も合わせれば割引するというので、結構な買い物をしてしまいました。



これは一年を現すカレンダーのようです。



ルクソールの貴族の墓にある「ナクトの墓」に描かれた三人楽女の絵です。これは、実際に見学することができたので、良い記念になります。



ネフェルタリ王妃を導くホルス神。王妃の谷にあるネフェルタリ王妃の墓の壁画です。



アテン賛歌のパネル

元は、石灰石の掘られたパネルで、カイロ考古学博物館に展示されています。

アケナテン王とネフェルティティ王妃に向かって、アテン神の太陽円盤から、光線が降り注いでいます。



おまけに付けてきた物なので、何の絵かは知らなかったのですが、絵解きをしていくと。

左の女神は、頭の上に付けている王座のヒエログリフによってイシスということが判ります。中央に両者が支えているのは、豊饒、安定を象徴するジェト(柱)で、オシリス神と関係するものです。

ということで、手元の本の中で探していくと、王権の安定、オシリスの復活を示す儀式である「ジェド柱建立の儀式」という題の絵であることが判りました。




カトルーシュやおまけのしおりには、古代エジプトの象形文字のヒエログリフで、名前を書き加えてくれます。



これがヒエログリフのアルファベット対応表です。



私の名前が書かれたパピルスのしおりです。

バナナの皮で作った10枚1000円程の偽物パピルスというのもあるようで興味があったのですが、買う機会がありませんでした。
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