さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 アブ・シンベル大神殿 その1

2010年11月30日 | 海外旅行
アブ・シンベル空港は、神殿の観光客のためにあるだけのような小さなものです。



空港から神殿までは、バスで5分ほど離れています。バスを下りると、椰子の木が並ぶ参道が続いています。正面には神殿のある岩山の背面が見えています。



参道の脇には土産物屋が並んでいます。



ゲートを根けると、茶色の砂で覆われた小山が目の前にあります。神殿は、この反対側にあります。



右側から回り込んでいくと、遺跡が見え始めてきます。期待がたかまります。



アブ・シンベル神殿の全景。

写真は事前に見ていましたが、実物を目の前にすると、そのスケールの大きさに圧倒されました。

アブ・シンベル神殿は、古代エジプト新王朝時代の第19代ラメセス2世によって3300年前に造られました。高さ32m、幅38mの大神殿の正面には、高さ20mのラメセス2世の巨像が並んでいます。



四つの像は、右が一番若い時の顔で、左に行くにつれて年をとった像になっていきます。



左から二つ目の像の上半身は崩れおちていますが、これは、神殿が造られてから7年目の大地震によって崩れ落ちたものです。



王の像は、上ナイルの象徴である白冠を付けて、コブラの飾りを額に、また付けひげを飾っています。



王の像の足元には、王の数多い子供のうちの何人かの像が飾られています。門の両脇にある少し大きな像は、王妃のネフェルタリの像です。

ラメセス王は、90歳を超える年まで生きて、在位は67年に及んだとのことです。8人の王妃を持ち、王子や王女は少なくとも100人近く、一説には150人とも言われています。王が長命であったため、後継ぎの方が次々に先に亡くなって、結局後を継いだのは13番目の王子だったといいます。



神殿入り口の上に飾られているのは、太陽神ラー・ホルアクティで、その両脇に正義の女神アマトの小像をかかげるラメセス2世のレリーフが置かれています。



神殿の正面最上部には、両手を広げる22匹体のマントヒヒの小像で飾られています。古代エジプト人は、ヒヒが朝日を見て小躍りしている姿を、太陽神を拝んでいると考えていました。



足元には、隼の姿をしたホルス神の像が並んでいます。



ホルス神は、王冠を被っています。

アル・シンベル神殿は、その大きさにまず圧倒されますが、その後に細部を見ていくと、様々な発見があります。
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