【今日の 力学】
自宅で洗車する人とガソリンスタンドなどで洗車する人とはどちらが多いのだろう。
都市化と、若い人の車離れを考慮すると、圧倒的にガソリンスタンドが多いな。
インターネットはすごいぞ、以前ならば調べようのないことも、試しにググってみると答えが手に入るぞ。
「洗車に関する消費者調査(自動車保有者対象)」こちらクリックね、という調査の結果が出た。
それによると、ガソリンスタンドなどで洗車:39%、自宅の駐車場・庭:38%
同数である。へえ、そうなんだ。(だからどうなのだと言われてもなあ)
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ずーっと以前ワシが作った洗車用足場が(木製なので)腐食して危険になってきた。
足場から転落して骨折、高齢のため骨折が治癒せず車いすに、愛車は廃棄してセニアカーを購入。
なんて最悪の事態にならんように足場をリニューアルしよう。
一見なんてことないが、細かく見ると腐朽菌に襲われていた。
法杖(ほうづえ)の役を果たしていない。
さて、何を材料にしようか、やっぱり木材が加工が楽だから良いかもね。腐食には、良い塗装で対応だな。
と考えたが、
そうだアルミの良さげな材料がストックしてあるぞ。以前隣家との目隠し版に使った引き抜き材がある。
なんしょー、リス歳だもんで。置き場所さえあれば捨てないのだワシャ。
ハイ、できました。
購入したのはアルミの細い材料(厚さ2㎜幅10㎜長さ1000mm)1本100円ほどを4本、中央にちょっと見える移動用のハンドル150円、ブラインドリベット多数。
ブラインドリベットについては後日詳細を説明する。
あと、主梁と柱をつなぐためのアルミ板(ガセットプレート)は、川越し市建設課で、「捨てるよ」と言ったのをもらってきた、舗装用白線のテストピースに使われたアルミ板、再利用だ第二の人生だ。原の漁師君ありがとうっき。
新旧足場を並べると
旧製品は補強に法杖(ほうづえ)を新製品はトラス形式。
このあたりがワシが橋梁の専門家たるゆえん。
なぜトラス?
お答えしよう。(興味のない方は、ここからは飛ばし読みで結構ですわ)
側面図である。中央に荷重をかけると梁がたわむので、両端の柱が外に出たいそうだ。
これを避けるのには
木製足場で対応した法杖が一般的だ。
水色の部材が法杖、ここには圧縮という材料を縮める力がかかる。(わかるかなあ)
木材の場合は材料自体が圧縮力に強いのでこれでいい。
今回は軽量化と工期短縮のために(時間はたっぷりとあるが)次のようにトラス形式とした。
ワシの美学ではこれが美しいのだ。
荷重が中央にかかると中央の短い柱に圧縮力がかかる。
斜めに張った斜材(くどいぞ)には引っ張り力がかかる。これに対応するのには細ーいアルミ材で充分である。
約100円の材料4本で解決したぞ。
うっ!美しい足場ができた。
なお中央部に持ち運び用のハンドルを付けた。頑固な材料だが、たったの150円だった。