夏休みも半分過ぎた~。
そろそろ溜まってた宿題に取りかからなければ。
てな、心境ですかな。学生諸君!
で、宿題の中で何がいやだったかって、
そりゃ、やっぱ読書感想文でっしょうっ!
とにかくなんとか本を一冊は読まなきゃならないし。
そこで、MrKはまず、朝のラジオ体操に行き、
出席のハンコを押してもらうところに、巡回図書と称して
積んである数冊の本の中から
1、2冊借りることにする。(たぶんそれ以上はダメだった)
これが実にショーもない本ばかりだったりするのだが…
何といっても本屋で買うより安上がり。
万一失敗してもタダ、ってのは魅力。
そこで、できるだけ薄い本を選ぶことにする。
それらの本は学校の図書室から
持ってきたもののようだが、
当時、図書室の本って
強烈なクレゾール臭っ!
図書室の入り口には
必ずクレゾール石鹸水の金だらいが置いてあって
『利用者はまず手を洗うべし』、
って、しきたりがあったよなぁ。
(殺菌する必要があったのかね~)
で、かなり濃いクレゾールで洗ったあと
きたないタオルでちょちょっと拭くだけで、
そのまま本を開いて読んでいたっけ。
どうりで、本にクレゾールが染み込むわけですな。
ところで、クレゾールにはかなり
強いたんぱく変性作用があり、
取り扱いも厄介なので、
今ではほとんど使われなくなった。
当時は手についたクレゾールが
口から入る生徒もいただろうと
思うと恐ろしいことだ。
話は戻るが、そのクレゾール臭たっぷりの本を
何とか読み終わり、作文にとりかかる。
小学生にとって原稿用紙3枚てのは
とてつもなく長い。
よくあるパターンは、
あらすじをだらだら書いて
そのところどころに
「ここのところは僕は~と思いました」
とか「この場面は感動しました」
(今風では「マジ、チョーうける~」)
など、しょーもない感想を挿入する。
なんとかあらすじ主体で3枚を書き上げ、
つまるところ何が言いたいのかわからない
感想文ができあがるという寸法だ。
考えてみると、当時、
感想文の書き方など、
きちんと教わった記憶がない。
今になって思うのだが、
新聞や雑誌で見かける偉いお方の
書評のような書き方をすれば
良かったのだろうか。
小学生が書評のような書き方を
したらおかしいのかも知れないが、
ちゃんと教えてもらってれば
似た感じで書けてたような気もする。
とにかく、あらすじを追って感想を
書くパターンには自己嫌悪を覚えたし、
最高に苦痛だった。(宿題先延ばしの主因)
今の子供たちには、枚数を決めないで、
感想は短くてもいいから、
自分の言葉で自由な思いで表現してもらいたいと
思うのだ。
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