ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ライバルの話(3)

2014年04月24日 | 日記
意識されている!でも100が切れないほなさん
では、そんなことはラウンド終了後にはすべて
わかるからと、スタートしたとたんに忘れてお
りました。

はじめてのコースでありましたから、自分のボ
ールと他人のボールと間違わないようにする懸
命なラウンドです。
「お前の球はずっと後ろだ!」
と怒鳴られた記憶があり、この時は冷や汗かきつ
後方へ探しに出ました。ペナルティを払うより、
ずっと怖い思いです。

そんなほなさんでも、100は切れないにしても
百獣の王(110)は困ります。月に一度もでき
ないゴルフ、しかも晴天、まさにゴルフ日和
であり、そのうえ今日は他県まできているの
です。

ハーフ上がって食堂に帰ってきたら、青年はま
だ気になるらしく、ほなさんを見つけやってき
ました。
「どうだった、難しかったろう。いくつ?」
と尋ねましたので、ほなさんは、
「○○でした。上出来です。」
と答えましたら、青年の表情がさーっと変わり
ました。この時、意識されている、と確信しま
した。ほなさんのようなぺたっぴを対等に扱っ
てくれているのです。

青年はほなさんより少ないスコアで上がってこ
れるはず、いやそうでなければならん、と胸に
秘めていたようです。こうなると、青年の午後
のハーフは、実力が出せるはずがありません。

ほなさんは上出来の101で終わりましたら、
青年はスコアをくちごもって言わず、
「勉強しなおしてきます。上から目線だったこ
 とをわびます。」
と言いました。ほなさんより悪かったようです。

ゴルフというゲームが少しはわかるようになっ
てきた最近、ライバルの存在があると実に楽し
いのですが、われらレベルのスコアなんてもの
は、いつだって決まったものでありません。

先月の大会以来、一度もクラブを握らなかった
と恥ずかしそうに言う、レディースのお姉さま
に簡単にやられてしまうこともよくあります。
だから面白いのです。答えは最終ホールまで誰
にもわかりません。

ほんのちょっとした油断から出るOB、力みの
大ダフリ、打ちに行ったらシャンク、ミスだけ
は大デパート並みの品揃えなんですから、ハラ
ハラ、ドキドキのサスペンスは、二時間ドラマ
の比じゃありませんね。