ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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祝! 映画「おくりびと」がアカデミー賞外国作品部門ノミネート!

2009年01月23日 02時17分34秒 | 映画レビュー




去年の邦画の、素晴らしかった作品「おくりびと」が、アカデミー賞外国語作品部門で、5ノミネート作品の1つに選ばれたそうです。祝!
本当に素晴らしいし、その価値がある映画だと思います。
このブログでの記事はこちらです。↓

http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/e/3016bc92e9bf2c96701c3bac1ec6d581

ところで、山崎努のコメントがあったんだが、これがふるっていた。
まるでこのおくびとにでてきた、葬儀屋の社長そのもののようなコメントである。敬意を表して個々に引用するものであります。
以下引用です。

《山崎努コメント》
『おくりびと』のこと   山崎努
アメリカアカデミーとは驚いた。『おくりびと』は、二年前に撮った作品です。
だから、以前一緒に旅をして仲良くなった友人のようなものです。
彼がモントリオールで羽振りを利かせていることは知っていましたが、
図に乗ってハリウッドまで行っちまったのか。
風の便りに友人の活躍を聞く気分。
「お前、旅費はどうしたんだ。着ていくものはあったのか」と心配しています。

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原朋直レッスンのジャズトランペットコースの宿題はチャーリー・パーカーのドナ・リー

2009年01月23日 02時06分44秒 | 原朋直トランペットレッスン講義ノート
ヤマハ銀座アネックスで開講されている原朋直レッスンのジャズトランペットコースに通い始めて、すでに4年目かも知れない。四年でこんな物か、というラッパの実力が悲しいが、学んだ物はたくさんある。特にジャズ理論であり、また理論を超えていくインプロバイズの本質、といったところだろうか。ジャズ理論は文法に過ぎないので、上手な文章を書くためには必須であるが、書くべき内容はそこにはなくて、自分の中にしかないのであるわけだ。文法が無くても書くべき事、つまり表現したいことがあれば、それは可能なんだが、たとえばオバマの素晴らしい演説のように語ることはできず、叫び声だったり、凄く片言だったり、赤ちゃん言葉だったり、犬の雄叫びのようになってしまうだろう。それはもちろんアリだが、たとえばワンステージ二時間を叫び声だけで持たせるというのは大変だし(可能だが)、さらにいえばそれを毎日ステージでやるとなるとかなり演奏する方も厳しいのではないだろうか。

原朋直レッスンのジャズトランペットコース講義録のまとめは、こちらから。
http://blog.goo.ne.jp/hoboike_diary/c/672018a64cffd906d0ee9d84ecc96a94

さて、

今日は、今の原朋レッスンの宿題である、「ドナ・リー Donna Lee」について。これはビバップ中のビバップであって、チャーリー・パーカーのマスターピースである。
この曲の凄いところは元曲があることであって、インディアナというカントリーみたいな歌だそうだ。そのコード進行をいただき、換骨奪胎してビバップのマスターピースを作ってしまうところに、パーカーの真の天才性が燦めいている。
こんな曲です。↓
http://jp.youtube.com/watch?v=XeHiYJQSs6A

でね、その曲を練習しているわけだが、これがまた凄まじく複雑で難しいテーマだ。暗譜しなくてはいけない。いや、厳しい。
だが、これはとてもやりがいのある練習だ。
楽譜をたどたどしく読んで吹いてているだけで、ビバップの神が降りてくるのが判る。
まるで子供が般若心経を読んでいるようだが、メロディそのものから、何かが、立ち現れてくる。ヨレヨレのスーツを着て凄まじい音量と並外れた滑らかさでビバップフレーズを吹きまくる、バードの後ろ姿が見えてくるような気がするのだ。

このテーマにはビバップの素晴らしい部分が凝縮されているように思う、だから暗譜して暗譜して、体に刻み込んで、このフレーズが自分が寝てても寝言で出てくるぐらい叩き込むことで、アドリブにもフレーズのタイミングの取り方にも、行かされてくると思うのだ。目標は一日10回吹くこと。時間が無くて吹けなかったら、20回、歌おうと思う。

ちなみに、チャーリー・パーカーの演奏が実に素晴らしい、とてつもなく余裕のあるアドリブだ。
↓こちら。
Complete Recordings of Charlie Parker with Lennie Tristano

Definitive/Disconforme

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とてつもないのが、ウィントン・マルサリスのドナ・リー。時速200kmで路地をぶっ飛ばしているモンスターバイクのようなスピード感で、鳥肌が立つ。もちろん誰にも真似できないだろう。
↓こちらで聴けます。
http://jp.youtube.com/watch?v=QdD6XE9DtAE&feature=related

↓こちら。
Live at the Village Vanguard

Columbia

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モノクロームで耽美的。そんな美しいドナ・リーなら、ジャコ・パストリアスのファーストアルバムの一曲目。レコードで言えばA面1曲目。ジャコパスはドナリーとともにやってきたのだった。フレットレスベースによる、ソロだ。なんか、ドン・アライアスのパーカッションが入ってるような気がする。
↓こちらも必聴です。

Jaco Pastorius

Sony/BMG Jazz

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