ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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猫が逃げた、誕生日

2009年01月05日 12時07分39秒 | Photo&エッセイ
猫が逃げた、誕生日

恥ずかしながらほんじつ誕生日である。いくつになったかは言わないが。
大概、正月気分が終わってこれから仕事か(学校か)あぁ、というタイミングで誕生日なので、特に目出度いという感慨は、自分にも周りにもない、という誕生日である。

今年の誕生日は椿事が出来した。

昨日の夜、飼い猫が外に出てしまったことが発覚したのである。

我が家の猫は室内飼育で外には出ていない、唯一の外はベランダであって、しかも猫に寛容な西隣の方へだけ行けるようになっている。左隣方面は以前、はるか東端の家のベランダまで(10軒分ぐらい向こうだ)行って、粗相をするという失態をし、ひどく叱責されたため柵を設けた。昨日、部屋を片付けしていたのだが、しばらく猫を見掛けないと思っていた。が、元来掃除や片づけを嫌う猫なのでベランダ伝いに出かけて、まぁお隣さんで可愛がってもらってヌクヌクとしているのだろうと勝手に思い込んでいた。しかしそれにしては遅いと思って、ずいぶんしてからだがお隣の方に聞いたところ「今日は来ていませんよ」。

見かけなくなったのは午後一時、隣家に聞いたのはもう六時過ぎ。すでに暗く、居なくなってからの時間も経過しているので、とりあえず探しに出たがかなり厳しい感じだった。それでも寒さの中、3時間ぐらい探しに出た。やはり暗いと周りは見えないし猫も隠れているのだろう、見つからなかった。そのあと睡眠を取ろうとしたが、この寒さの中、どこでどうしているだろうと思うとあまり眠れず。インターネットで迷い猫について検索すると、去勢した雄猫の行動範囲は50メートル程度であり、室内飼育の猫は意外と隣で発見されることも多い、とあったので、とにかく近場をしらみつぶしに何度も探すことにし、結局、早暁、夜明け前のまだ暗いうちから再び探し始め、新聞配達がやってくる5時もダメ、明るくなった6時頃でも駄目、7時になってすっかり正月休みが終わってご出勤の皆さん忙しくお出かけになる頃にも見つからず、これは駄目かな、と思い始めていったん戻ったところ、午前中から外出予定だった妻が、ちょっと見てくる、とさっと外に出たかと思ったすぐに発見してくれた。案の定、マンションの隅のあたりで日向ぼっこしていたそうだ。

ほっとした。あぁ、これが今年の俺への、誕生日プレゼントなのかも知れない、と思った。
Thanks God.
僕も、家族も、猫も、元気でいるという、当り前の幸せを噛みしめる、??歳の春なのだ。


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