ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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やっぱり面白い、N響首席オーボエ奏者 茂木大輔の本

2009年01月12日 17時37分07秒 | レバレッジリーディング
はみだしオケマン挑戦記―オーボエ吹きの苛酷なる夢 (中公文庫)
茂木 大輔
中央公論新社

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茂木といって、脳の関係の方の茂木(茂木 健一郎)さんではない。
かのN響の首席オーボエ奏者である。

この人のエッセイはたぶんこのブログでも再掲になるとおもうが、一年ほど前に読んで大変感動したのだった。時たま読み返しているが、面白すぎてちょっと狡いね。

天下に並ぶ者のないNHK交響楽団の首席というだけで、もうとんでもない才能なのに、
文章がこんなに面白くどんどんかけてしまうとなれば、文章だけ書いている方の立場という者がないじゃあございませんか。
同じことを、サックスの菊地成孔、ピアノの山下洋輔にも強く言いたいのだ。
ただし山下洋輔の本には、ジャズを教えてもらったという思いがある。
ま、教科書のようなところもあるので、強くは言えないんだが。
いや、感謝しています。

音楽の才能だけで十分凄まじいのに、文筆の才能もあんなにあるなんて、狡いとしかいいようがないい。
以下、このセンテンスを無限にリピートである。


さて、久々に読み返したのは、この連休、最終日何して遊ぼうと思ったんだが、ま、家族バンドでリハでもするか、とスタジオを予約したのにもかかわらず、子供が風邪。スタジオは当日なので全額キャンセル。しかもそのキャンセルフィーを払いにバイクで行ったところ、バイクは駐車禁止。とにかくま、とんでもない散財となってしまったんがだが、気軽に読よめる、このエッセイをまた読んでみたところ、あまりに素晴らしくて、また逆恨みをしてしまったということなのだった。

クラシックは疎い俺だが、いや、聞いてみたいと思いますよ。これだけ面白く書かれると。

山下洋輔ファンは、茂木大輔氏本人がファンだけに文体も似ていて、お薦めします。