ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

レインボー喜寿、靉嘔(あい・おう)展に行ってきました。

2009年01月27日 17時13分44秒 | Photo&エッセイ
JR三鷹駅前にある三鷹美術ギャラリーで開催されているレインボー喜寿、靉嘔(あい・おう)展に行ってきました。
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/

知りませんでしたが、靉嘔さんは、こういう人だそうです。ウィキペディアより

靉嘔(あい・おう、英語: Ay-O、1931年 - )は、日本の美術家である。1960年代のフルクサスに、同運動の国際的な活動の初期から関わったことで知られる。本名は飯島 孝雄(いいじま たかお)。


なんたって、かのフルクサスですからね。
ジョン・ケージ、ナムチュンパイク、ヨゼフ・ボイス、そしてもちろんオノ・ヨーコも所属していたアート集団ですよ。ボイスは大好きだったな。靉嘔は彼らとともに前衛芸術活動をしていた人ですけど、何が面白いって、レインボーなところ。
展覧会の解説によれば、日本での活動の後NYへ拠点を移し、抽象系の絵を描いていたが、どうやら完全に行き詰まったようで「絵を描くのは止めた」ということらしい。
で、どうしたかというとシルクスクリーンの作品作りとなって、シルクスクリーンの塗り師は別の職人に出すということにしたようです。
また絵画を線、カタチ、色に分解し、線もカタチも排したあげく、色は分解してレインボーにするという凄さ。
これがあのレインボーな作品群を作り出すことになるわけだ。
「レインボー北斎」という作品が、やっぱりすごいね。東京国際版画ビエンナーレ展で東京国立近代美術館賞を授賞した作品です。
以下にそれをパズルにしたカードがあります。
こんな絵なんです。
http://www.unac.co.jp/rainbow_hokusai/rainbow_hokusai_cards.html

いや、面白いこと。
やっぱりたまには美術館にも行かないとね。前衛の楽しさって、音楽もアートも同じだと思います。

妻のブログにも、靉嘔展の感想が載っていますのでぜひご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/e/463c12a75d54ef9a1dcca742f14cbbd1

靉嘔の詳しいことはこちらに
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%89%E5%98%94


靉嘔の作品が見られます。
http://www.fukuoka-art-museum.jp/english/ec/html/ec02/fs_ec02.htm


フルクサスとは何か?―日常とアートを結びつけた人々 (Art edge)
塩見 允枝子
フィルムアート社

このアイテムの詳細を見る


詩を呼吸する―現代詩・フルクサス・アヴァンギャルド
ヤリタ ミサコ
水声社

このアイテムの詳細を見る


版画芸術 107 靉嘔

阿部出版

このアイテムの詳細を見る


虹のかなたに―靉嘔AY‐O回顧
靉 嘔
美術出版社

このアイテムの詳細を見る