ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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Rossinでの自転車通勤復活の狼煙だ!

2009年01月21日 23時51分16秒 | 自転車のはなし

二年前、いや三年前か。
1年間で百日以上、自転車で通勤していたことがある。
当時は阿佐ヶ谷から千駄ヶ谷までであった。片道10km、往復20kmなので、なかなか良い運動である。が、諸事情有り、怠け心もあって、すっかりお休みとなっていた。

が、復活である。
理由は、妻の一言であって年末、いや年始だったか。
自転車、乗らないなら、ジャマだから捨てたら。
冷たく言い放たれたのだった。
「馬鹿者、これは伊太利亜メイドのRossinという誉れ高い自転車であって、ロッシンは、レースに勝つための自転車しか作らないという気高い理想を持った人だ。しかも日本では品薄でほとんど観ない。ガッチガチのアルミ性だが、つまりこれも勝つためであって、快適さは二の次、というところが素晴らしいではないか、ええい、無礼者、下がれ、下がれ」と心の中で妻に叫んだ。
が、
気がついたら自分の口から出たのは「……。あ、乗るから。」という気弱な声であった。

しかし、こういう風に言っておきながら放っておけば捨て裸れる可能性はある。
言ったからには乗った、という事実を積み上げなくてはならない。
ということで久しぶりに、通勤を開始してみたら、これがやはり乗ってみれば楽しいのだった。速い自転車に乗っていると、知らず知らず笑顔になっているのが、自分でも不思議だ、よく晴れた朝は事に気持ちが清々しい。第一自転車に乗っていると寒くないのだ。(これが夏場だと暑くて汗まみれになって大変だ、自転車通勤に最高のシーズンは、今なのだ、冬の大寒の頃なのだよ、ワトソン君)。

ただ、久々に乗るに当たって、ちょっとだけパーツを換えた。正確に言うと機能をダウンさせたのだ、それがこの冒頭の赤いペダルである。実は自転車、特にロード車は、普通ペダルで運ばないのだった。ビンディング。つまり靴とペダルを一体化させたもの、それでコグのだ。ペダルが靴にベッタリとくっいている状態である。なぜか。実はこれを使うとペダルを漕ぐ効率が飛躍的に変わる。体感的には1.5倍ぐらい上がる。何故かというと、ペダルを後ろに回す時まで力を入れることができるからだ。こうなると両足のどこかが常にペダルに力を入れていることになり、常にタイヤにトルクを与えることができる。通常の踏むだけのペダルではトルクは均等ではないし、絶対量も小さい。

が、ビンディングは専用の靴を履かなくてはならないし、なんというか、飛ばすこと命というメンタリティを醸成する。まるでレースのように漕ぎたくなってしまうのである。
今思うと、これがちょっと乗るには精神的に負担であった。なので、普通のペダルにしてみた。しかもあえて赤いペダル。後で変えましたッ手感じが帰って出ていいかなと。
ま、ペダルにしてみると確かにどんな靴でも乗れるし、フツーに走ればいいかという気になるので、アリだと思います。ただし、ノロノロ走ってるので、ロード車にはもちろん、全く普通のフラットバーの自転車にもドンドン抜かれて、ちょっと情けないです、。
でも、今はリハビリ的に何度も乗ることのほうが、大事だから、少しこんな感じでノンビリと再び乗り始めよう、と思っています。


『ラースと、その彼女』を見た。草食系男子な映画でした。いい映画です。

2009年01月21日 05時58分10秒 | 映画レビュー
『ラースと、その彼女』

最近腑に落ちたのだ。
この頃のおとなしくて優しくて社会の適応性が高い、若者たち。
あれが最近話題の「草食系男子」ってやつなんだな。
この映画も、主人公はまさに草食系男子。
先に見た友人佐藤が言うように、出てくる女性は、みんな綺麗でいい人だ。
現実に似た、小さな、パラダイスのような場所に思える。

でも、肉食系でないとだめだよ、若者諸氏よ。

この映画、なかなかよかったので、<★★★★☆>。
役者陣が素晴らしいね。有名な人はあまりいなかったように思う。僕は知らなかった。
でも、いずれも素晴らしい役者さんで、ラースもいいが、ラースの兄貴役、その奥さん役、女医さん(この人は知っていた、幸せのレシピに出ていたオーナー役の人だ)。みんな本当にいい役者さんたちだった。

ところで。
クレジット見て驚いたんだが、音楽がさ。
David Tornだった。
知らないですよね。
この人はギタリスト。イギリス人。
俺が大好きなデビッド・シルビアンのアルバムにも入っている。最も好きな曲でギターを弾いていて素晴らしいプレイを残している。
本当に情念的かつニューウェーブ。非常に印象的なプレイをするギタリストで、
ずっと前、イシバシでクリニックをやったことがあって、それも見に行った。Steinberg社の例の小さなギターと、トランストレモロを駆使した演奏で、かなり影響を受けた。
アマゾンで検索すると、最近もトニー・レヴィンやビル・ブラッフォードなど、クリムゾン系の人と活動をしているようだ。
私は一年ほど前、近作をひっこりタワーレコードで見つけたので買ってみた。
これだ。
Prezens

ECM

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うーん、ちょっといまいちだった。以前のアルバムのようにギターが前面に出てくるものではなく、ある種サウンドコラージュのような作品であった。悪くはないですよ。

でも、彼がラースと、その彼女の音楽をやっているとは思わなかった。これは出世なのだろうか。トレバー・ラヴィン(イェス)とかも映画音楽をやっているからな。映像が音楽家を養ってるのだな、と思う今日この頃。


あ、公式ページはこちら
http://lars-movie.com/