ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

ライブハウスのオーナーも、若いバンドも、すばらしいよ。頑張ってるよ。ありがとう、俺も頑張るよ。

2009年01月06日 16時41分15秒 | Photo&エッセイ
この年末はギリギリまで仕事だったが、立て続けにライブハウスのオーナーとバンドを取材する機会に恵まれた。いままでライブハウスっていっても、ジャズのライブハウスはよく見に行ってはいたが、ロック系のライブハウスは、自分がでるか親しい友だちが出るかのいずれかで、年に二、三回いけばいいほうだったし、ましてやオーナーやマネージャーと、出演者としてではなくインタビュアーとして、しっかり論理的かつ包括的に話す、なんてことは無かった。

まずライブハウスのオーナーや社長と話して感動したのは「若いバンドを育ててやりたい」という気持ちが、とても強いことだ。
儲けるためにやってるんだったら、そんな手間がかかることはやらないと思う。だいたいライブハウスが「すごく儲かる」わけじゃないだろうし。若者が夢を見るのは、ある意味あたりまえだし、必要だと思うけど、僕より年上だったりするライブハウスのオーナーの方々が、そういう夢を語ってる、目がきらきら光ってるっていうのが、ちょっと感動的だった。

そして若いバンドだが「今時の若い者は」なんてとっても言ってられないぐらい、一生懸命バンドをやっているし、演奏は上手いし。素晴らしいと思ったね。特に演奏の水準は高いと思う。平均値として。逆に言うと、昔のようにとんでもなくずば抜けて上手いっていうのはないかもしれないけど。
いいバンドがたくさんあるってのは素晴らしいんだが、そのバンドたちが大きくなる土壌、マーケット、それを支援するメディアがないね。オーナーやマネージャーたちとはなすとかならず「イカ天」の話になるけど、あの頃は実はバンドにとっては幸福な時代だったのかもしれない。いまは、バンドが有名になる手段って、ほとんどないから。
そこを悲観せずに、地道にやっているライブハウスのオーナー諸氏は、ほんとうにスゴイし頭が下がります。本当の意味で音楽を愛している、信じている人たちなんだな。頭が下がるだけじゃなくて、自分にできることを考えていこうと思う、2009年の念頭であったわけです。

効果音ください!

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