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『ラースと、その彼女』を見た。草食系男子な映画でした。いい映画です。

2009年01月21日 05時58分10秒 | 映画レビュー
『ラースと、その彼女』

最近腑に落ちたのだ。
この頃のおとなしくて優しくて社会の適応性が高い、若者たち。
あれが最近話題の「草食系男子」ってやつなんだな。
この映画も、主人公はまさに草食系男子。
先に見た友人佐藤が言うように、出てくる女性は、みんな綺麗でいい人だ。
現実に似た、小さな、パラダイスのような場所に思える。

でも、肉食系でないとだめだよ、若者諸氏よ。

この映画、なかなかよかったので、<★★★★☆>。
役者陣が素晴らしいね。有名な人はあまりいなかったように思う。僕は知らなかった。
でも、いずれも素晴らしい役者さんで、ラースもいいが、ラースの兄貴役、その奥さん役、女医さん(この人は知っていた、幸せのレシピに出ていたオーナー役の人だ)。みんな本当にいい役者さんたちだった。

ところで。
クレジット見て驚いたんだが、音楽がさ。
David Tornだった。
知らないですよね。
この人はギタリスト。イギリス人。
俺が大好きなデビッド・シルビアンのアルバムにも入っている。最も好きな曲でギターを弾いていて素晴らしいプレイを残している。
本当に情念的かつニューウェーブ。非常に印象的なプレイをするギタリストで、
ずっと前、イシバシでクリニックをやったことがあって、それも見に行った。Steinberg社の例の小さなギターと、トランストレモロを駆使した演奏で、かなり影響を受けた。
アマゾンで検索すると、最近もトニー・レヴィンやビル・ブラッフォードなど、クリムゾン系の人と活動をしているようだ。
私は一年ほど前、近作をひっこりタワーレコードで見つけたので買ってみた。
これだ。
Prezens

ECM

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うーん、ちょっといまいちだった。以前のアルバムのようにギターが前面に出てくるものではなく、ある種サウンドコラージュのような作品であった。悪くはないですよ。

でも、彼がラースと、その彼女の音楽をやっているとは思わなかった。これは出世なのだろうか。トレバー・ラヴィン(イェス)とかも映画音楽をやっているからな。映像が音楽家を養ってるのだな、と思う今日この頃。


あ、公式ページはこちら
http://lars-movie.com/




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